列車を《コントロール》しよう
ここまで「A列車で行こう」を理解する為の基本的なポイントを説明したが、仮に前回の内容を理解してゲームをプレイしても恐らく上手くはいかないだろう。そしてその大きな理由は、列車が思うように動いてくれないことでは無いだろうか?
本作においてA列車以外の車両は、一度初期位置から動かし始めると以降プレイヤーの意志で停止させる事は出来なくなる。またゲームの仕様の影響で、プレイヤーが"こう動いて欲しい"と思ったのとは違う動きをしてしまう場合もある。
しかしこれらの問題は主に2つの手段によって解消する事が可能だ。そこで今回はまず、列車を思うように制御する方法について説明していこう。
資材搬送でよくあるケース

前回資材置き場から貨物列車で駅に資材を運び出す必要があるという話をしたが、例えばそのために画像のような路線を作って貨物列車で駅まで資材を運ぼうとしたとする。これは一見問題なくできそうなのだが、実はこれだと上手くいかない。
なぜかというと、実際動かしてみると以下のようになるからだ。
- 貨物列車が駅①に停まり、資材を卸す。
- その後貨物列車は直進、車止めで折り返す。
- 折り返した貨物列車は、再び駅①に停車。
- 荷台が空なので、駅にある資材を運び出す。
なんと貨物列車は、せっかく持ち出した資材をそのまま持って帰ってきてしまうという動きをしてしまうのである。これでは全く意味がない。
そこでこの状態を解決する手段が「ポイント切り替え」だ。
「ポイント」の指定で迂回させよう
線路における「ポイント」とは、一般に線路の分岐点で列車の進行方向を決める「分岐器」とも呼ばれる部分の事で、本作でも線路が分岐している場所は全てポイントとして扱われ、ポイント毎かつ列車毎に進行方向を指定するのとが可能だ。
ポイントで行える指定は以下の通り。
| 分岐を直進する | |
| 分岐をカーブする |
※何も設定しない場合のデフォルトは"直進"

直進とカーブしか設定が無いの?なんか少なすぎる気がするんだけど…

確かに少なく思えるかもしれんが、本作の分岐は仕様上、直線と左右どちらかの斜めでしか作れないようになっておるんで、指定はこの二つで十分足りるんじゃよ

そこで先ほどの画像の路線図に上の画像のように駅を迂回するルートを敷設し、ポイント①の指定を"カーブ"に切り替えると、
- 駅①で貨物列車が資材を卸す。
- 貨物列車が車止めで折り返す。
- ポイント①の指定がカーブなので迂回路へ。
- ポイント②から本線に戻り資材倉庫へ戻る。
という動きをしてくれるので、問題無く資材の運び出しができるのだ。
因みにポイント②については、初期設定で"直進"になっているので、貨物列車が資材置き場からやってきてポイント②を通過する際には特に問題は起きない。
「ポイント」の切り替え方

それで肝心なポイントの切り替えを指定する方法だが、テンキーの"."キーを押すと画面上に四角いカーソルが現れる。このカーソルは画面上の"ポイント"か"駅"に自動的に合うようになっており、カーソルキーの左右でカーソルが次のポイントか駅に移動する。
カーソルが"ポイント"にある場合、画面右側にA列車を除く各車両毎のそのポイントでの動きの指定が表示されるので、テンキーの"0"〜"5"キーで設定を変えたい車両を選び、エンターキーで"直進"と"カーブ"を切り替える事が出来るのである(ちなみに大統領特別列車の設定をする場合は、テンキーの"*"を押す)。
このポイントの切り替えは、ゲームが進んでいきマップ上の路線が複雑になるほど重要度が増していく。切り替えを上手く使えば、狭いスペースで列車同時の複雑な往来が可能になるが、切り替えを忘れたり誤ったりすればそれは事故やゲームオーバーに繋がる。
ここがまさに本作の"キモ中のキモ"であり、これを上手く扱えるか否かがゲームの攻略を左右すると言っても過言では無いほど重要な部分なので、不慣れなうちは簡単な路線を組んでポイントの使い方をしっかり勉強した方が、ゲームクリアへの近道になるだろう。
さて、列車を制御する方法はもう一つある。それは"発車時刻の設定"だ。
駅毎の「発車時刻」が指定できる

先ほどポイントの設定で、「カーソルが駅かポイントに合うと」と説明したが、この駅にカーソルがあっている状態だと、各列車毎にその駅を出発する時刻を設定することが出来る。
通常A列車以外の列車は、駅に停まると何もしなくても1時間後に勝手に出発するが、出発時刻を設定する事で、駅に停まった列車は次にその出発時刻になるまでその駅で待機する様になるのだ。ちなみに設定できる発車時刻は以下の4パターン。
- 朝06時
- 昼12時
- 夕18時
- 夜21時
※何も設定していない場合は"HH:00"と表示され、その駅には1時間だけ停車する。
先程A列車以外の車両は一度動かすとユーザーの手で止めることはできないという話をしたと思うが、この発車時刻設定を利用することで完全に停止させることは出来ないが、僅かな間ではあれど意図的に"列車が動かない時間帯"を用意することが出来る。
これにより、単線で往路の電車を駅で停めてその間に復路の電車を通過させるとか、客車と貨物列車が同じラインを通る路線でタイミングを合わせて事故を回避するとか色々出来るとは思うのだが、少なくとも本作ではそういう路線を作る必要が感じられないので、正直この発車時刻の設定を活用する場面は少ないように思う。

使えない機能とは思わんが、使おうとしたらその為に相当年密に路線を組まないといかんじゃろうなぁ…

有効な使い方ご存知の方はコメントでお願いします!
設定についての注意点
さて、列車をコントロールする術として、"ポイントの切り替え"と"駅の発車時刻"の設定を挙げたが、この二つの設定にはちょっとした注意点がある。
それは夜時間(19時〜5時までの間)しかこの設定が行えないことだ。とは言え夜時間は6時間もあるのだから設定も余裕なのでは?と思うかもしれないが、本作の1時間は実時間で2秒も無いくらいなので夜時間、つまり実際設定が可能な時間は12秒程度とかなり短い。
しかもその12秒の間に、設定したいポイント(または駅)がある場所まで画面を上下キーでスクロールさせて、"."キーを押してカーソルを左右キーで送って、設定したいポイント(または駅)に合わせて各車両毎に設定を行う、とここまでやる必要があるので時間的な余裕が本当に無い。

特に後半になって画面内にポイントや駅が多くなると、カーソルを送って目的の場所に合わせるのが本当に大変なんじゃ…

これは、夜になってから「あ、ポイントの設定変えなきゃ」と思いついても絶対間に合わないわね…
そのため可能であれば、線路を敷設している間でも夜が来たら新しく作ったポイントや駅の設定を事前にしておく、そしてそのためにも敷設の段階から各列車をどう運行させるかの計画をあらかじめ頭の中に持っておく必要があるだろう。
行き当たりばったりのプレイは、本作ではマイナスにしかならないのだ。
収入は《乗客数》《運賃》《回数》を増やそう
前半にて本作では"資金"を増やすことが必要で、それには客車を使って運賃を増やすのが唯一の方法なのだが、ただ客車を1両程度運行させた程度ではとても1日の収入が支出を上回ることはないと解説した。
では、収入をアップするにはどうすればよいのだろうか?
本作での収入の仕組みについては簡単に言えば"乗客数×運賃×回数"である。従ってこれらそれぞれの数字を上げていく事で、結果として収入もアップすることになる。そこで乗客数、運賃、回数を3つのポイントとして、それぞれの数字を上昇させる方法を見ていこう。
駅への「停車回数」を増やすには
まず解り易いポイントだと《回数》を増やす事。これは要するに列車が"駅に停まる回数"を増やすと言う事なので、単純に運行する客車を増やせば良い。客車は全部で"0"~"III"までの4両があるので、これらをフルで運行させれば得られる運賃も単純に4倍になる。

ただし4両運行させると当たり前だが費用も4倍発生する。加えて路線の組み方にもよるが、複数同時運行は列車の運行管理が複雑になり、その結果"衝突事故"を起こし易いというデメリットもある。
また駅に停まる回数を増やすという話を別の視点から見れば、"駅そのものの数を増やす"というのも有効な手段といえるかもしれない。ただその場合経費がかさむのと、次のポイントと若干相反する部分が出てくる。
降車時の「運賃」を増やすには
次に判り易いのポイントは《運賃》を上げる事。運賃は乗客が駅で降りたときに徴収できるのだが、この金額はゲーム中では設定できない。ではどうやって運賃を上げるのかと言うと、本作では現実と同じように、列車に乗って"移動する距離が長いほど運賃が上がる"ので、駅から駅までの距離を離せば良いのである。
これに関してのポピュラーなやりとしては、マップ内に"環状線"を作る事であろう。環状線を作ることにより比較的狭い範囲内でも駅間の距離が稼げ、更に前述の複数車両を同時に運行させる場合でも、環状線内を同じ方向に走らせれば事故になりにくいという複合的な効果が期待できる。

ただし、一つの環状線内で前述のように"駅を増やす"ということをすると、結果的に駅間の距離が短くなって運賃が低くなってしまう。なので駅を増やすのであれば、環状線そのものを広げるというように考えるのがよく、それはまた次のポイントにも影響が現れる。

ちなみに補足しておくと、駅と駅の間隔は長くとることが必ずしも"絶対の攻略方法"という訳ではないんじゃ。まあこれも次のポイントに影響するところじゃな。

…駅と駅を近くすることにもメリットがあるってこと?んー、何だろう?
駅からの「乗客数」を増やすには
そして最後のポイントは《乗客》を増やす事。では乗客、つまり駅から列車を利用する人間を増やすにはどうなれば良いのだろうか?これも現実と同じで駅周辺に住んでいる人が増えれば良い。それはつまり"街が発展すれば良い"のだ。
実は本作には後のシリーズほどでは無いが"都市発展要素"が存在している。そしてその都市(街)を発展させる方法だが、それは特に難しい話では無く普通に今まで話してきた事をすれば良いだけ。そう、駅を建てて列車を停車させ、乗客の乗降を頻繁に行わせれば良いのである。
建設した駅に列車が停まり、そこで人が乗降を繰り返すことで、その駅の周りに徐々にだが"住宅"が建ち始める。そしてこの住宅が増えていく(つまり街が発展していく)と、先ほど言ったように現実世界と同じく列車の利用者も増えるという仕組みだ。

ちなみに新しい住宅は駅周辺に平地(何もない場所)が無いと建たないため、駅周辺が発展を続けて平地が周囲に減っていくとやがて成長(利用客数)も頭打ちになっていく。もしそういう傾向が見えたら、環状線を拡張して新しい駅を建てることを考えてもいいだろう。

その駅の利用者数は"駅周辺の発展の度合い"に影響される。ここでちょっとさっきの話なんじゃが、2つの駅を近い距離で建てるとどういう状況になると思う?

………、あ!
片方の駅の周辺が発展すれば、その駅だけじゃなくて近くの駅の利用者数も上がるってことか!!

そうじゃ。駅同士が近いことで影響を受ける範囲が重なって、その重なっている部分が発展すれば双方ともに乗客数が増えるという訳じゃ
プレイの障害となる3つの《邪魔物》
ここまで、本作において重要な"列車のコントロール"と"収入をアップする方法"について解説してきたが、最後に恐らくあなたが必ず遭遇するであろう、本作をクリアするために"邪魔となる存在"について3つ解説していこう。
「家が邪魔」で線路が敷設できない
前述のように、本作においては街が発展すると駅からの乗客数が増えるのでメリットしか無いのだが、実は街の発展があなたのプレイを阻害する場合もある。街の発展は、プレイヤーであるあなたの意図を汲んでいるわけではないのだ。
駅で客車から乗客の乗降を繰り返させることで駅周辺に住宅が建ち始め、その結果として街は発展していく。しかし駅周辺といってもその範囲は結構広く、どこに住宅が建つかも結構"ランダム性"が高い。そしてここが問題なのである。
つまり、どこに新しい住宅が建つのかがまったくわからない為、プレイヤーであるあなたがこれから線路を拡張しようと計画している場所に住宅が建ってしまう場合があるのだ。しかも一度住宅が建ってしまうともうそこには線路を敷設することができなくなるので、別の場所から拡張するか、最悪の場合はもう拡張ができくなってしまう。


特にマップ上には、山と山に挟まれた線路2、3本分くらいしかない幅の狭いエリアがあちこちにあるからのう、そこを住宅で塞がれてしまうと…

下手したら、やり直し案件ね…
住宅の建設による路線拡張の阻害を防ぐためにも、客車を走らせる路線を完成させたら客車を運行させる前に、この先の路線拡張を考えてある程度先に線路を敷設して住宅を建てられないようにするのが良いだろう。
「山が邪魔」で線路が敷設できない
本作においてプレイヤーであるあなたは、スタート地点から徐々に上方向に向かって路線をどんどん拡張していくことになるのだが、上に進んでいくと中盤あたりでマップを横断するような大きな山に遭遇するだろう。

この山は迂回するルートもなければ、山を登るような線路を敷設することも不可能という状態である。ではどうやって先に進めばよいのか?これは読んでいる皆さんも恐らく予想がつくだろう。そう"トンネル"を掘ればよいのだ。

んー別にトンネルを掘るだけだし、"障害"っていうほどじゃないんじゃ?

いやいや、トンネルを掘らなきゃならないことが障害じゃないんじゃよ。障害というのにはまた別の問題があるんじゃ
しかし本作のトンネルには、プレイヤーの障害となる2つの問題があるのだ。
まず本作では"トンネルを掘り始められる位置"が決まっていて、しかもそれがプレイヤーには解らない事。つまりどこからトンネルを掘り始めればいいのかがわからないので、A列車でいちいち怪しいところまで線路を引いては山に向かって進んでみる。ダメだったら別の場所へまた線路をひいて試す、というような作業を見つけるまで繰り返す必要があるのだ。
ただこの位置にランダム性は無いので、一度場所が判明すれば次のプレイからは苦労しなくなるだろう。
次にトンネルを掘り始めると、列車が山に隠れてしまい現在位置が把握できなくなる事。トンネルを掘っている最中に、A列車の位置を見失ってもし想定外の方向に線路を敷設してしまったりすると、間違った線路を撤去しようにも見えないので正しく撤去ができなかったり、仮に撤去できても分岐だけ残ってしまい、結果他の列車がトンネルを通過時に脱線してしまうこともある。
またこれはトンネルを掘るときだけでなくA列車で日中トンネルを通過する際にも、どういうルートで掘ったか忘れると同様の事態になってしまうので細心の注意が必要になる。

ちなみにA列車は、夜間のみ方向を指定すると次のポイントか駅まで線路伝いに勝手に進んでくれる"自動運転機能"があり、さらに夜間ならトンネル内で間違った方向に進んでも線路の敷設はできないので、トンネルを通過するなら夜にそして自動運転で通過するのが最も安全だろう。
「畑が邪魔」で線路が敷設できない
最後は、本作のまさに"ラスボス"と言っても過言ではない最大の障害についてだ。本作のマップ終盤には山々が連なっており、プレイヤーはその山間を抜けるように線路を敷設し進んでいくのだが、その最奥部に左右に大きな山、そしてその間に"畑"が広がっている場所がある。ここが最後の障害となる場所だ。
実はここを抜ければもう目の前に最終目的地である「大統領別邸」があるのだが、ここの左右の山には先ほどのようにトンネルを掘れる場所がなく、山の間を抜けようとしても畑があるので線路を敷設できないのだ。つまりこの先に進む手段が見当たらないのである。

しかしこれは手詰まりになったわけでもバグで進めなくなったわけでもなく、ちゃんとした解決策が存在しているのだ。その手掛かりになるのは"街の発展"である。
駅の周辺に住宅が建つ最低限の条件としては"そこが平地(何もない場所)であること"というのがある。そして駅周辺に"畑"が存在していた場合、普通であれば畑の上に住宅が建つことは無い。しかし駅周辺が発展していくと、やがて"畑"が"平地"に変わり、しばらくしてそこに"住宅"が建つという現象が起こる。これが答えだ。
つまり、この行く手を遮っている畑地帯の近隣に駅を建て、そこに客車を運行させることで町を発展させ、住宅を建てるために畑が平地に変わった瞬間に、そこに線路を強引に敷設して通過させるのである。

ちなみにこの方法についてはノーヒントで説明書にも記載されていない為、完全にプレイ経験からくる観察力と発想力で思いつくしかないんじゃ…

なんか最後の最後で、これまでの総合テストをやらされる感じね
しかしその為には、このマップ終盤のエリアまでまた貨物列車で資材を運ばせ、客車を引き込んで街が発展する程度の路線を組む必要があり、加えて先にも述べたように駅の周囲のどこが発展するかはランダムであるため狙った畑の部分がいつ平地に変わるかもまったくわからない。
さらに言えば本作には365日という時間制限があるため、ここに至るまでに日数を多く消費している場合はそこまで待っていられる余裕が無いという場合もあるだろう。そこで本作には"最終手段"と行ってもいい裏技的な攻略方法が存在していた。
ただこれはメーカである「アートディンク」の考える正規の攻略法ではない(そのため続編で潰された)ので、詳しくは記述しないがその方法とは…邪魔な畑に列車を脱線させて突っ込ませ、畑を破壊してその上に線路を敷設するというものであった。


バブル期の地上げ屋かよ!

ちなみにこの方法は手っ取り早い方法ではあるんじゃが、事故による多額の損害賠償金(?)がかかるので、最低でも資金を4~5万ドル保持してないとゲームオーバーになるぞい
《最後に》とっつきにくさと見た目の地味さと
プレイしてみての感想
さて最後に、今回この「A列車で行こう」をプレイしてみての感想なのですが、まず前半でお話したように最初本作は筆者にとって、存在は知っていてもどういうゲームで何をすれば良いかがよくわからなくて触ってこなかったゲームでした。
また今回プレイするにあたって、ゲームのマニュアルを読んでもネットで情報を検索しても非常にざっくりとした情報が多く、まず最初の一歩目で何をすれば良いのか?というのが肝心な部分が全く掴め無いままのスタートでもありました。
まあこれはアートディンク作品の多くに見られる話かもしれません。ただこれは逆に言えば、何から始めても良いというという自由度の表れでもあると思います。
そこで筆者と同じように、遊んでみたいけれど最初の一歩目が解らないという方のために、ざっくりとしたプレイの方針を書いておこうと思います。

ただし、筆者もこの作品に触れたばかりの素人なので、間違っている部分もあると思うんじゃ。なんで、その点についてはご了承頂きたい

もしお詳しい方がいらっしゃったら、コメントにて優しく教えてくださいね?
ざっくりプレイの方針
- まず資材置き場からつなげる事を想定した路線と駅を建設し、そこに貨物列車で資材を運び込ませる。
- その資材をもとに、A列車、貨物列車、そして大統領特別列車などを通す為の主線を上方向に向かってある程度作る。
- その後、マップ上で住宅が密集しているエリアを結ぶような環状線を作成する(ただしこれから上に伸びていく主線を塞がないように)。
- 環状線内の住宅密集地周辺をメインに駅を建設。また住宅が少ない所でも、周囲に平地が多い場所は将来的に発展が望めるので駅を建てても良い。
- 客車を環状線に引き込むための線路を敷設し、完成したら順次客車を引き込む。この時、客車同士は同じ方向に4時間ほど間隔を開けて走らせると安全。
- あとは街が発展して環状線での売上が黒字になる辺りまで待ち、主線を上方向に延長、必要であれば資材用の駅も延長先に建てる。
- 環状線についてもある程度成長が止まってきたら、環状線そのものも上方向に拡張して行く。
- 後は資産が増えて行くのを待ち、主戦をゴール地点へ向けてどんどん伸ばして行く。
良かった点・悪かった点
では次に、今回プレイしてみて筆者が感じた「A列車で行こう」の良かった点と悪かった点を纏めておく。
良かった点
- ポイント切り替えや折り返しなどを駆使して、安全にかつ目的を果たすような路線を組み、さらに状況に応じてリアルタイムでポイントを切り替えて列車の流れを制御するなどといったパズルゲーム的な面白さが味わえる。
- 客車を運行して駅周辺の更地にどんどん住宅が建っていくのは見ていても楽しく、またそれにより収入も上がっていくのでダブルの嬉しさがある。シムシティのように街の発展に直接的には介入できない分、意外性のある発展に驚くことも。
- ゲームとしてはどんどん線路を拡張していく必要があるのだが、それではすぐに資金が尽きるため、拡張や新しい駅の建設にかかる費用、現行の環状線が黒字化するタイミングや、環状線を拡張した際にまた未発展な路線で運行させることでの収入減などを考えながらプレイする経営シミュレーション的な楽しさがある。
- 後の「A列車で行こう」シリーズにも通じる根幹の部分が、この作品の時点で既にしっかり盛り込まれているため、これから後のシリーズに触れる為の基礎知識を得られる教科書的な作品である。
悪かった点
- マップが縦に長く、後半になるとマップを上下に行ったり来たりする必要があるのだが、1回のスクロールが画面の1/3ぐらいずつと短く、端から端に画面をスクロールさせるだけで1~2日消費してしまう。せめて全体マップで画面が切り替えられれば良かった。
- ゲームに制限時間があり、また短い夜時間で多くのポイント切り替えを求められるのに、時間経過がめちゃ早い。設定で時間経過のスピード調整があればよかった。
- セーブデータが1つしか保存できないのが結構辛い。せめて2つ、できれば3つくらいセーブデータが作れれば、もっとチャレンジングなプレイも安心してできたと思う。
- あと1日の支出と収入がそれぞれの合計値でしか表示されず、今何が原因でそんなに支出があるのか、何が理由で収入が上がったのかが確認できなくて改善や模倣ができなかった。なのでできれば支出と収入の詳しい内訳が確認できればよかった。
とっつきにくさは薄れましたか?
最後になりますが、やはりこの初代「A列車で行こう」については、最初のとっつきにくさが致命的だったと思います。今の時代のように最初にチュートリアルがあるとか、動画による解説があるとか、そういう時代では無かったからしょうがないとは思います。
またゲーム画面が地味だったのも、やはりプレイヤーの興味を集めにくかったのかもしれません。私と同じように本シリーズで最初に興味を持ったのは「A列車で行こうIII」という人も多かったのではないでしょうか。それはやはり、あの派手なゲーム画面に興味をそそられたからだったと思います。
まあゲーム画面が地味なのは時代的にもしょうがないとして、もし今回この初代「A列車で行こう」の紹介記事を読んで、そういうゲームだったんだなと思っていただき、ちょっとでもとっつきにくさが減ったのであれば、是非一度「A列車で行こう」を遊んでみてください。

最後の最後に余談じゃが、この「A列車で行こう」はなんとファミコン版もあってんじゃよ。その移植についてはかなり頑張っていたようなんじゃが、コントローラーでの操作性が劣悪(難解?)すぎて大変だったようじゃな…

特に斜めに線路を敷設する操作が大変だったみたいねw
遊びたくなったら?
もし今回の記事を読んで「A列車で行こうに触れてみたい」とか、「A列車で行こうをまた遊んでみたい」と思った方は、以下のサイトを参考にして欲しい。
パソコン版
レトロゲーム配信サイト「ProjectEGG」にてPC-8801版とFM-7版が現在配信中。対応機種がWin10より古いものになっています。筆者のWin10環境で動作確認はできていますが、購入については自己責任でお願いします。
iOS / Android版
現在(2022/08/26)アートディンクより、iOS / Android用に初代「A列車で行こう」をリメイクした「はじめてのA列車で行こう」が、iOS版が490円、Android版が480円で発売されています。こちらはスマフォアプリですが、課金要素が無く買い切りの作品になっています。
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お疲れ様でした!

今回の記事はどうだったかの?何か感じた事があればどんなことでもコメントに残してくだされ。それと当ブログは以下のブログランキングに参加しておる。クリックして貰えるとわしの「やる気」がめちゃアップするぞい!

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コメント
わりと最近プレイしたのですが、全然意味が分からず1面もクリアできませんでした。こちらの丁寧な解説で、少し理解できるようになりました。
ありがとうございます。
>>1
長い文章になってしまいましたが、読んで頂いてありがとうございます。
全然意味がわからずにプレイするのと、少しでも何かを掴んでプレイするのとでは、全然ゲームの楽しさが変わりますからね。
少しでもそういう助けになったのであれば、今回頑張った甲斐もあるというものです。
初代A列車について触れている記事はほとんど見ないため、興味深く読ませてもらいました。
当時FM-77でプレイし、最初は訳わからなかったのですが、列車の操作・レールの敷き方・資金の稼ぎ方等を一つ一つ手探りで攻略していき、最後にクリア出来たときは本当に嬉しかった思い出があります。資金が足りなくなってくると表示される「シキンガアブナイ」(だったかな?)という一言が怖かったなー。
今思うと、何の情報も無くても自力で考えてクリアできるギリギリの難易度だったと思います。ゲームというものは、この位がいいですね。
>>3
いらっしゃいませ、長文読んでいただいてありがとうございます。
>初代A列車について触れている記事はほとんど見ない
本当にそうですよね。今回この「A列車で行こう」の記事を書くにあたって、非常に大きな障害になったのはそこなんですよね。初代とIIの記事はほとんど見かけませんから、私がプレイして「こうだ」と思ったことが本当に正しいのかが、第三者的な情報からなかなか判断できなかったんんですよね。
>「シキンガアブナイ」という一言が怖かった
わかります。残り資金が2万ドル切るとブザー音と一緒に表示されるんですよね…。環状線が黒字化してると思って安心してたら割とぎりぎりで、駅とか建設したらシキンガアブナイ!って出てきてマジ?!って驚くやーつw
>自力で考えてクリアできるギリギリの難易度
それくらいで頑張った作品って、結構いつまでも記憶に残る思い出のゲームになるんですよね。簡単すぎても難しすぎてもダメ。非常に塩梅の難しいところですが。