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『けっきょく南極大冒険』けっきょく南極を大冒険するゲーム(説明雑)

闘士の塔 51F/No.0234

≫ENTER

いらっしゃいませ!

さて、割と大きなゲーム会社には、それぞれ会社の「顔」となるようなゲームキャラクターがいたりするもんじゃが、今回の作品はコナミの「顔」と言ってもいいキャラクターが登場した作品になるぞい。
では入るがよい、闘士の塔 51Fじゃ!

本記事を読み進める前に…

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ゲーム基本情報

タイトルけっきょく南極大冒険/Antarctic Adventure
ジャンルアクションゲーム
発売年1983年
販売/開発コナミ
発売機種MSX、ファミリーコンピュータ
前作なし
次作夢大陸アドベンチャー
※使用している画像は指定が無い限りMSX版のものです

1983年にコナミより発売されたMSX用アクションゲーム。主人公であるペンギンを操作して、タイトル通り南極を冒険すると言う内容。1985年にファミリーコンピュータに若干のアレンジを加えて移植され、さらに1986年には本作のシステムを大きくアレンジした続編「夢大陸アドベンチャー」がMSXで発売されている。

ゲームの目的と流れ

本作はタイトルにあるように南極大陸が舞台となっており、プレイヤーはペンギンを操作して南極大陸にある観測所を通過しながら、最終的に南極大陸を一周することが目的である。

ちなみに何故このペンギンがそんな事をするのかはわからないw

本作では観測所から次の観測所までを1ステージとし、ステージ事に定められた制限時間内に次の観測所に到着すればステージクリアとなるが、観測所に到着する前に制限時間が0になると即ゲームオーバーとなる。

観測所は南極点を含め10箇所あるので、10ステージクリアできれば大陸一周、つまり目的達成である。ただし、一周してもゲーム自体は終了せず、難易度が上がった状態の2周目、3周目に入り、ゲームオーバーになるまで走り続ける。

以上が本作の目的と流れである。

けっきょくなんか可愛いキャラクター

まず本作の主人公は「ペンギン」というなんとも可愛いキャラクターだ。ゲームの性質上、ほぼずっと背中を向けているものの、観測所に到着した時は、プレイヤーに向かって可愛らしいダンスを見せてくれる。ちなみにこのペンギンは、後に様々な作品にゲスト出演するコナミの看板キャラクターとなった。

パロディウスシリーズじゃ、自機だったり雑魚だったりモブだったりボスだったりと出まくりじゃったなw

実は本作にはこのペンギン以外、アザラシぐらいしかキャラクターは登場せず、あとはコース上の旗と氷穴から飛び出す魚くらいで、これらは取得すると得点が入るだけでハイスコア狙い以外に意味の無いものであった。ちなみにファミリーコンピュータ版では、光る旗を取ると一定時間空を飛べるようになる。

キャラクターが可愛くてシンプルな本作だが、操作についても難しさが無く、カーソルキーの左右でペンギンを左右に動かして、上下で速度の上昇・下降、スペースバーでジャンプとシンプルなものであった。だがしかし、キャラクターが可愛くて操作もシンプルならゲームも簡単、なんて話が通用するのは、

「教育ソフト」くらいなものである。(前フリ)

けっきょくなんか簡単には行かない

本作は制限時間以内に目的地である観測所に到着すればステージクリアとなるが、ステージ中には幾つかの障害物があり、そのせいでそう簡単に時間内に辿り着く事はできない。その障害物とは、氷穴、アザラシ、そしてクレパスである。

まず氷穴だが、読んで字の如く氷上に空いた穴のことで、接触すると落ちはしないが「オットット」とその場で真横に3歩ほどよろけてしまい、速度が0に戻ってしまうためタイムロスとなる。それほど大きくはないので左右に移動して避けるか、ジャンプで越えるかの対応になり、比較的安全なのはジャンプで越える事なのだが、その場合問題になるのがアザラシだ。

アザラシはこの氷穴からひょっこり頭を出してくる事があり、そこをジャンプでは越えようとするとアザラシに衝突して同じく「オットット」とよろけてしまう。アザラシはいきなりではなく徐々に頭を出してくるので、よく見ていれば反応は可能にも思えるのだが、速度が上がっていると目で見えていても反応が難しい場合もある。

次に邪魔なのはクレパスだ。クレパスは氷穴2倍程の幅がある裂け目で、氷穴との違いは接触するとよろけるのではなくクレパスに落ちて嵌ってしまう事で、この場合はボタンを押さないと這い上がることが出来ない。また、氷穴より横幅があるのでかわしにくく、アザラシが出てこないので基本ジャンプで回避するのが安定である。

ただしクレパスは縦に連続で出現することが多く、その場合その時の速度により1つ目のクレパスは越えても次のクレパスにダイレクトインしてしまったり、クレパスのぎりぎり手前に着地してしまって次のジャンプが間に合わないなどの事態になってしまうので加減が難しいのである。

またステージには右や左に大きくカーブする場所があり、その場合はカーブの方向と反対向きに慣性が働き何もしなくても反対方向に流れていってしまう。なのでカーブ方向に方向キーを入れて位置を調整しなければいけないのだが、このカーブ中も氷穴やらアザラシやらクレパスはやってくるのでカーブ中は非常に事故りやすいのである。

このように本作は、一見簡単そうに見えるが遊んでみると思うように行かず、一瞬の判断や速度の調整が必要となる挑み甲斐のある難易度になっていた。

ちなみにオットットとよろけている時は制御が全くできないので、アザラシにぶつかってオットットとよろけた先に別の氷穴があって、何も出来ずにまたオットットとなるのは、このゲームあるあるじゃなw

けっきょくなんか教育ソフトらしい

先程「キャラクターが可愛くて操作もシンプルならゲームも簡単、なんて話が通用するのは、教育ソフトくらいなものである」と書いたが、実は本作は元々教育ソフトとして開発されたという話がある。しかしここまでの説明からすれば「どこに教育要素が?」と思うだろう。

確かに本作には算数の要素も国語の要素も見当たらない。実は社会、というか地理の要素が含まれているのだ。もうピンと来た方もいるかも知れないが、そう観測所に到達した時に掲揚される「国旗」に関係しているのである。

南極大陸は「南極条約」により何処の国にも属さない大陸であるが、科学観測は認められているのでさまざまな国の観測所が存在している。そして本作でステージ開始時に表示される地図上の観測所の位置、そしてその観測所を管理している国家は現実に則したものになっているのだ。

そのため本作はゲームで遊びながら、南極大陸の観測所の位置、そしてそこを管理している国、さらにはその国の国旗について学ぶことができる立派な教育ソフトなのである。

ちなみにこのコナミの教育ソフトには、他にも「ジョリーホッパー」という理科の教育ソフトが製作されていたらしいんじゃが、最終的に「ハイパースポーツ」と名前を変えて発売されたようじゃの

けっきょくなんかまとめると

では最後に、本作は可愛いキャラクターによるちょっとレースゲーム風の感じがある作品で、操作もルールもシンプルで遊びやすい作品ではあるが、ちゃんと大陸一周を目指すとなると見た目ほど簡単な作品ではなく、遊びごたえもあった。

ただやはり全体的にシンプル過ぎて、もっと刺激となる要素が欲しかったところだが、それについては続編の「夢大陸アドベンチャー」で十二分に実現していたと思う。こちらの作品も機会があれば是非紹介したい。

ちなみに、本作でゲーム中に流れるメインBGMはエミール・ワルトトイフェルの「スケーターズ・ワルツ」というクラシックの曲だが、一定以上の年齢の人ならとある食品のCMで印象に残っている曲だろう。

♪パン〜に〜、マ○〜ナ〜

最後に余談ではあるが、本作の国内版ではゲームは日本の昭和基地からスタートし、オーストラリアのデーヴィス基地に向かうのがステージ1で、丁度南極点を中間地点として昭和基地まで戻ってくる流れなのだが、海外版ではフランスのデュモンデュルヴィル基地をスタートし、アメリカのマクマード基地に向かうのがステージ1となっている。

遊びたくなったら?

MSX版についてはProjectEGGにて販売はされておるが、購入するにあたっては動作環境について確認をするんじゃぞ?
移植されたファミリーコンピュータ版については、ニンテンドー3DSソフトウェアにて発売されておる。殆どMSX版と同じなんで、遊ぶならこちらのほうがいいかもしれんのう。
気になった方は、是非遊んでみてはいかがかな?

ところで…なんで観測所に誰も人間がいないんですかねぇ…。

≫EXIT

お疲れ様でした!

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コメント

  1. 名無しの冒険者 より:

    「遊星からの物体X」wwwww
    夢大陸アドベンチャーはクリアーするくらいやり込んだけど、真エンドの条件が分からず、リアルタイムじゃ結局エンディングは見られなかったなぁ。
    そういえば、エヴァンゲリオンの携帯ゲームに、夢大陸アドベンチャーな感じのペンペンの大冒険ってのがありましたっけ。

  2. ソンゴスキー より:

    >>1
    お気づきになりましたかw
    やはり南極観測所といえばね?
    それにしても夢大陸アドベンチャーは相当難しかったようですね。ポーズの回数とかも条件のひとつとかでしたね。

  3. マーフィ大尉 より:

    ファミコン版を当時小学3~4年だった姪にやらせたところ、ドハマリして遊びに来るたびにやってましたね。
    そういえば『ペンギンくんウォーズ』も大好きでした。
    ひょっとしてペンギンが好きだったんでしょうか?
    なお、教育の甲斐あって誕生日プレゼントに『あつ森』や『マイクラ』をねだってくる立派な
    ゲーマーに育ちましたw

  4. ソンゴスキー より:

    >>3
    やはりペンギンというキャラクターは女子受けがいいんでしょうね。そういや、女子受けがよかったかどうかは解りませんが、バイナリーランドもペンギンでしたねw

  5. 名無しの冒険者 より:

    MSX版であそびました。遊んだ当時、ペンギンの疾走とクレバスへの怨讐は
    生涯忘れえぬものです。ゲーセンが家にあるという感覚が強かった。
    全く関係ないですが「南極大冒険」の記事を拝読したあと、TVアニメの
    「宇宙よりも遠い場所」を思い出しました。

  6. ソンゴスキー より:

    >>5
    「宇宙よりも遠い場所」は知らない作品だったので、ちょっと調べてみましたが、良くある「女の子4人で〜」ってフォーマットのアニメで、まさか南極観測所に行くって内容に驚きましたw

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