勇者の塔 16F
No.0044
≫ENTER
いらっしゃいませ!

管理人じゃ。

謎の妖精よ。

さて今回紹介するのは1988年の作品で、家族で一致団結がテーマの珍しいアクションRPGなんじゃ

仲間と一致団結っていうのなら、まあよくあるケースだけどね

そしてもう一つ珍しいことに本作は日本ファルコムの「ドラゴンスレイヤー」シリーズの一つなんじゃが、実はPC-88やPC-98などの機種では発売されていないんじゃ

へー、それは珍しい。
その時代のパソコンゲームなら、大抵どっちかで出ていてもおかしくないのにね

うむ、そういうところも考えながら読んで欲しいのう。
では入るがよい、勇者の塔16Fじゃ!
本記事は過去に公開した記事をリメイクしたものです。
本記事を読み進める前に…
本記事を読み進める前に、以下の点についてご了承願います。
- 当ブログで掲載している画像の、著作権または肖像権等は各権利所有者に帰属致します。もし掲載に問題等御座いましたらご連絡下さい。迅速に対応を取らせて頂きます。
- 筆者は本作品において、100%の知識と十分なプレイ経験を持っているとは限りません。誤りがある部分については、コメントにて優しくご指摘よろしくお願いします。
- 記事に書かれている内容についてはあくまで投稿時の状況や筆者の認識であり、現在の状況や筆者の認識と必ずしも同じではない場合があります。ご了承ください。
本記事で使用している画像は、特に指定がない限りMSX2版のものです。
「ドラスレファミリー」とは?

概要
本作「ドラゴンスレイヤーIV ドラスレファミリー(以下、ドラスレファミリー)」は、1987年に日本ファルコムよりMSX2及びMSX、ファミリーコンピュータ用アクションRPGとして発売されました。その名の通り「ドラゴンスレイヤーシリーズ」の、第4作目にあたります。

「ドラゴンスレイヤーシリーズ」については、別記事にて纏めていますので興味のある方はこの記事の後にでもお読みください
復活しようとしているドラゴン「ディルギオス」を討伐することが本作の最終目的です。プレイヤーはそのために16×16画面もの広大なダンジョンを巡り、四つの宝冠(クラウン)と伝説の剣「ドラゴンスレイヤー」を探し出す必要がありました。
作品の主人公はウォーゼン一家。ゼムン、メイア、ロイアス、リルル、そしてポチといったウォーゼン一家のキャラクターを操作し、彼らの特性、を活かしながらダンジョンを攻略。ダンジョン内で見つけた特殊なアイテムを家に持ち帰って、それを使える別の家族に持たせたうえでそれでなければ攻略できない場所に向かわせるという事を繰り返しながらゲームを進めていく作品でした。
尚、本記事は基本的にMSX2版をベースとして話を進めていきますが、ファミリーコンピュータ版やMSX版もほぼほぼ内容は同じです。
ストーリー
それはそれは遠い昔のこと。とある小さな森の片すみにキコリの一家が住んでおりました。中ではおばあさんたちが孫たちにお話をしていました。
「その昔、このあたりはたいそう乱暴なドラゴンがおってな、村人達をそれはそれは苦しめておった。じゃが、やがて北の国から一人の魔法使いがやって来て、ドラゴンを壁画の中に封じ込め、地中深くに埋めてしまったんじゃ。ほら、あの絵をごらん。その魔法使いとは、おまえ達のひいおじいさんなんじゃよ。」
おばあさんが壁にかかった絵を指さした時です。扉をはね上げてペットのポチが、何かとがったものをくわえてきました。それはなんと地中深く埋められているはずのドラゴンのウロコではありませんか!
これを見たお父さんとお母さんは、ドラゴンが復活しようとしていることを悟り、地下のダンジョンへ向かうしたくを始めました。
復活したドラゴンを倒す。それが彼らの本当の仕事だったのです。
「ドラゴンなんかに勝てるワケないよ。」
心配そうな子供達に、お父さんはニッコリ笑って答えます。
「だいじょうぶ、ドラゴンスレイヤーがある。」
ドラゴンスレイヤー。それはドラゴンを倒すことができるただ一つの魔法の剣。4つの隠された宝冠によって守られているというのです。
「宝冠探しなら、ボクらも手伝える。ねえ、いいでしょ、父さん。」
「もちろんだ。みんなで協力しあえば、きっとドラゴンに勝てるさ!」
ドラゴンスレイヤーを4つの宝冠とはどこにあるのか。果たして、ドラゴンを倒すことができるのか。冒険の旅が、今始まったのです!!
ドラスレファミリーはどんなゲーム?
ではここからは、本作「ドラスレファミリー」がどんなゲームなのかについて話していこうと思います。
地上と地下(ダンジョン)に分かれた世界

本作は非常に広大なダンジョンが舞台です。ゲーム内の世界はウォーゼン一家の家がある地上エリアと、冒険の主な舞台となる、ディルギオスが眠る16×16、全256画面もの非常に広大なダンジョンで構成されていました。
画面間の移動は1画面ごとの切り替え式。キャラクターを画面上下左右の端に移動させる事で、画面が切り替わって隣の画面に移動できました。ちなみにファミコン版は4画面を1部屋という単位で画面がスクロール、そこから隣の部屋に切り替わる仕様です。

MSX2/MSXは画面切り替え式じゃがり、4画面で1部屋という単位は存在するぞい
無数のブロックで構成されたダンジョン

フィールドには様々な性質のブロックが配置されています。このブロックによってフィールドが迷路のようになっていたり、高所を移動するための足場、行手を塞ぐ障害になどになっていたりもしました。本作ではこのブロックが、重要な攻略のカギだと言ってもいいでしょう。
フィールドには上から下に向かって重力が働いていました。今の位置より上(または下)にあるブロック(画面)に移動するには、梯子が付いていれば梯子で上り下りが可能、ジャンプや飛び降りを行う事でも移動が可能です。

もしかして、高いところから落ちたら死んじゃう?

死にはせんが、一定以上の高さから落ちると多少のダメージは受けるぞい
主人公は「ウォーゼン家」の人々
本作の主人公は?と聞かれたら答えは「ウォーゼン一家」の人々でしょう。一家は父ゼムン、母メイア、兄ロイアス、妹リルル、ペットのポチ。そして冒険には参加しませんが、祖父ドウエル、祖母ジーラの7名で構成されていました。

本作はこの一家全員で一致団結して、ドラゴンの討伐を目指すんじゃ

ああ、だから”ドラスレファミリー”なのね?
ではドラゴン討伐を目指す頼もしい一家を、簡単に紹介しましょう。
ゼムン=ウォーゼン

メイアの夫でロイアスやリルルの父。ファミリーでは攻撃力が一番高い力自慢、さらにブロックを自在に移動させる”グローブ”というマジックアイテムを使用できるのが特徴。
メイア=ウォーゼン

ゼムンの妻でロイアスやリルルの母。能力は平均的だがブロックを吹っ飛ばす”ロッド”や、空を飛ぶ”ウィング”、鍵を開ける”キーステッキ”といった多くのマジックアイテムを使用できる。
ロイアス=ウォーゼン

ウォーゼン家の長男でリルルの兄、そして本作のキーマンといえる存在。これと言った長所は無いのだが、ファミリーの中で唯一”ドラゴンスレイヤー”を使用できるという特徴がある。
リルル=ウォーゼン

ウォーゼン家の長女でロイアスの妹。ファミリーの中で最も高くジャンプすることができるという長所と、ブロックを壊せる”マトック”というマジックアイテムを使用できるのが特徴。
ポチ

ウォーゼン家のペットで普段は犬の姿をしている。重要なマジックアイテムは使用できないが、ダンジョン内の敵(ボスを除く)から一切攻撃されないという最も大きな特徴がある。
ジーラ、ドウエル
ウォーゼン家には、ジーラ(祖母)とドウエル(祖父)も一緒に暮らしているが、冒険には参加していない。ちなみにジーラはゲームの状態のセーブ(パスワード)、ドウエルはゲームのロードを助けてくれる。
ウォーゼン家の能力値
| 名前 | STRENGTH | JUMP | DISTANCE |
|---|---|---|---|
| ゼ ム ン | 3 | 18 | 16 |
| メ イ ア | 2 | 20 | 24 |
| ロイアス | 1 | 20 | 32 |
| リ ル ル | 1 | 26 | 32 |
| ポ チ | 3 | 18 | 8 |

本作では、家族で交代しながら冒険を進めていくというのが重要な要素でした。ゲームスタート後、または冒険から家に戻ってきた後には、リビングで一家団欒をしているような画面から、キャラクターを指アイコンで選択する事でそのキャラクターが冒険に出発します。
キャラクター選択後は家族共有で持っているマジックアイテムの中から、最大3つまで冒険に持っていくものを選べました。
操作方法は家族共通
プレイヤーは、ゲーム内で複数のキャラクターを操作することになります。ただし、キャラクターは変わっても操作方法については全く同じなので問題はありません。
| カーソル→(←) | 右(左)に移動 |
| カーソル↑(↓) | 梯子を登る(降りる) |
| Zキー | 攻撃(飛び道具) |
| SHIFTキー | ジャンプ/アイテム使用 |
| Enterキー | アイテム切り替え |
| ESCキー | ゲームの一時停止 |
操作方法については以上です。一部魔法のアイテムについては特殊な操作が必要になりますが、そこは後述します。
敵との戦闘、そしてアイテムの存在

本作をプレイするにあたって重要なステータスとなるのは、LIFE、MAGIC、KEY、GOLD。これらの数値はは画面の上部に常にゲージで表示されています。ゲージは10目盛のものがそれぞれ上下に二本あり、上が10の位で下が1の位を表していました。

って事は最大で110?

いや10目盛めに行くと桁が上がるんで、最大でも99じゃな

これらのステータスが大きく影響するものといえば、モンスターとの戦闘でしよう。本作のダンジョンには様々なモンスターが徘徊しており、彼らに接触してしまうとダメージを受けLIFEの目盛りが減少。そしてゲージが0になるとその場でゲームオーバーです。
この邪魔なモンスターは、武器攻撃で倒す事ができました。Zキーを押すと各キャラクターはそれぞれの武器(剣や斧、魔法)などを撃ち(投げ)ます。それを何度か当てる事でモンスターを倒す事ができました。
武器は一回撃つ(投げる)毎にMAGICの目盛を消費します。そしてMAGIC が0になると攻撃は不可能に。MAGICは攻撃以外の用途にも使用するため、考えなしに撃ちまくるのは控えた方がいいかもしれません。

攻撃を当てて敵を倒すと、敵は必ず何かしらのアイテムを落とします。その中のカギを拾うとKEYの目盛りが1、金袋を拾うとGOLDの目盛りが2増えました。KEYはダンジョン内の扉や宝箱を開ける事で消費、GOLDは宿屋やショップを利用する事で消費します。
カギと金袋以外に敵が落とすアイテムは以下の通りです。一部のアイテムは宝箱からも出現し、その場合は効果が大幅に増えました。
| パン | LIFEが+5回復する 宝箱のものはLIFEが全回復する |
| ポーション | MAGICが+5回復する 宝箱のものはMAGICが全回復する |
| 毒薬 | LIFEが-5減少する |
| 巻物 | 一定時間移動スピードが1段階上がる 宝箱のものは持続時間が2倍になる |
| 指輪 | 一定時間ダメージを受けなくなる |
| 十字架 | 周囲のモンスターを全滅させる |
倒した敵は一定時間後に、または上(下)画面に移動して戻る、4画面単位の部屋を一旦出て戻ってくる事で即時復活します。

それなら画面切り替えを繰り返しての稼ぎも可能って事ね?

ただ出るアイテムはランダムなんで、LIFEやMAGICが大きく減った時の回復には適しておらんのう…
宿屋とショップを有効活用しよう

戦闘で消耗したLIFEやMAGICを敵を倒した際のアイテムで補う事は非現実的。大きく減ったLIFEやMAGICを回復させるなら一旦ウォーゼン家に戻るか、ダンジョン内の宿屋(INN)を利用しましょう。
宿屋は10ゴールド支払う事で、LIFEやMAGICを最大まで回復してくれます。宿泊後は出発時と同様に、所持アイテムの選択が可能です。

因みに家に戻った場合、次に出発するキャラクターのLIFEとMAGICは最大まで回復、KEYとGOLDはそのまま引き継がれるぞい

カギとお金は家族の共有財産と

またダンジョンにはショップ(SHOP)も存在しました。ショップにはマジックアイテムが売られていて、それに応じたゴールドを支払う事で購入できます。稀にショップでしか手に入らないマジックアイテムもあるので、見かけたらチェックしておくといいかもしれません。
ゲームのキモとなる宝箱とマジックアイテム

本作を攻略するうえで、間違いなくキモと言えるのがマジックアイテムの存在。マジックアイテムはダンジョン内に配置された宝箱からか、前述のショップから購入する事で手に入れる事が可能なもので、それぞれが特殊な効果を持っていました。
マジックアイテムの効果は以下の通り。
| エリクサー | LIFEが0になった際に全回復する |
| マジックボトル | MAGICが0になった際に全回復する |
| クリスタル | 使用すると地上に戻る |
| グローブ | 一部のブロックを動かせる |
| ウィング | 空を自由に飛べる |
| パワードブーツ | モンスターを踏みつぶせる |
| ジャンプシューズ | ジャンプ力が2倍になる |
| マトック | 一部のブロックを破壊できる |
| ロッド | 一部のブロックを吹っ飛ばせる |
| ファイアロッド | 武器の射程が2倍になる |
| キーステッキ | KEYを消費しないでドアや宝箱を開ける |
| パワーナックル | 攻撃力が8倍になる |
| アーマー | 体当たりで敵を倒せる |
| シールド | ボスの遠距離攻撃を無効化できる |
| 宝冠 | ゲームをクリアするために必要 |
| ドラゴンスレイヤー | ラスボスにダメージを与えるために必要 |

マジックアイテムを使う(装備する)には、まず所持している(画面の右上に表示されている)している必要がありました。ダンジョン内でEnterキーを押すとポーズがかかりアイテム選択状態になり、カーソル左右でアイテムを選んで、SHIFTキーを押して決定する事でアイテムを使用(装備)する事ができます。
そしてマジックアイテムの中でも最も重要なのが、宝冠とドラゴンスレイヤーでしょう。この2つについてはとある別の要素と絡むので、後述とします。
宝冠はボス戦への片道切符?
本作の最終目的はドラゴンの討伐。ですがその為の手段として四つの宝冠とドラゴンスレイヤーを入手する必要がありました。

宝冠は通常のマジックアイテムと同様に、ダンジョン内の宝箱の中から入手できます。しかしこれはちょっとしたトラップ。宝冠を手に入れてしまうと、なんと強制的に別の部屋に飛ばされて”ボス戦”に突入してしまうのです。

問答無用で?!

ボス戦は、ボスとキャラクターの完全タイマン勝負。こちらの攻撃を当ててボスのLIFE(ボス戦のみゲージが表示される)を0にすれば勝利となります。ボス部屋からは逃げ出せないため、やるかやられるかのサドンデスでした。
ボス戦中に他の雑魚モンスターは出現しません、その代わりにボスは山ほどの弾を吐いてきます。しかもこれがかなりのダメージ。従って宝冠を取りに行く際には、シールドやパワーナックルなどのマジックアイテム所持してから行くなどの対策も必要となるでしょう。

まあプレイヤーのコントロールスキルがあれば、対策無しでも可能かもしれんがのう

厳しいわね…
無事ボスを倒すことができれば、自動的に地上に脱出できます。ボスはラスボスを除けば4体おり、獲得している宝冠の数によって登場するボスが変わりました。

獲得した宝冠にはは、ボス戦への片道切符という役割以外のものもあります。宝冠を装備している状態でダンジョン内にある少女(ロマンシアのセリナ姫?)のレリーフに触れると、ダンジョン内の別のところにあるレリーフまで瞬間移動することができました。

宝冠は探索のショートカットとしても利用できるわけね?

ただし所持品の枠を一つ使ってしまうので、良し悪しではあるがのう
「ドラスレファミリー」の基本的な内容としてはこのような感じでしょうか。
ファミリーで協力してドラゴンを倒すゲーム
本作は「ドラゴンスレイヤーIV ドラスレファミリー」というタイトルです。しかしなぜドラスレ”ファミリー”だったのでしょうか?ここでは、その点について話して行こうと思います。
役割とマジックアイテムを使いこなせ
本作「ドラスレファミリー」は、その名の如くファミリーで協力してドラゴンを倒すゲームでした。プレイヤーはウォーゼン一家それぞれがもつ能力を、如何に活かしてゲームを進めていくか考えなければいけません。

まずペットの「ポチ」は斥候役に最適です。彼(性別は不明)は家にいるときは犬の姿ですが、外にでるとモンスターの姿に変わります。そしてモンスターの姿であるが故に、ダンジョン内のモンスター(ボス除く)と接触してもダメージを受けません。その為ゲーム序盤の斥候、及びアイテム回収役として活躍できるのです。

もうポチひとりで良いんじゃないかな?
ただしその活躍は序盤に限られるかもしれません。ポチも他のキャラクター同様に、いくつかのマジックアイテムを使用できます。しかし、この後出てくる他の家族のように、ポチだけしか使用できない特別なマジックアイテムというものが存在しません。その為、マジックアイテムが無いと到達できない部分の探索ができない。
つまりポチは主に序盤しか活躍できない、という問題を抱えているわけです。

家長であるゼムンは、パワーにものを言わせた攻略に適しています。攻撃力が高く射程もまあまあなのでまず戦闘に向いています。さらに、”グローブ”というゼムン専用のマジックアイテムを使用でき、SHIFTキーを押しながらブロックに触れる事で反対方向にブロックを押し出すことができるというパワフルな攻略が可能なのです。

これは脳筋プレイキャラクターか?
しかしプレイヤーにとっては非常に頭を使わされるキャラクターでもありました。本作のダンジョンには各キャラクター専用のゾーン(専用のBGMに変わる)があります。ゼムンの専用ゾーンでは主にフィールド内の動かせるブロックをずらしながら道を通れるようにしたり、足場を作って高所に登ったり移動したりして探索を進めていがなければいけません。
ここがまるで「倉庫番(1982/シンキングラビット)」をプレイする時のように、頭を使わされるのです。

ゼムンの妻メイアは、専用のマジックアイテムが豊富なのが特徴。”ウィング”を使用することで空中を自由自在に移動でき、通常であれば登れないような高さのブロックに登ることも可能です。上画面や下画面への移動も、梯子やブロックがなくても飛んで行けるので、ダンジョン探索の自由度が高いキャラクターでした。

ウィングはSHIFTキーを押している間飛ぶことができるんじゃが、その間は常にMAGICを書比してしまう事に注意じゃな
専用のゾーンには、とんでもない数の扉が連なっているところがあります。普通に通るにはかなりの数の鍵が必要ですが、メイアの専用アイテム“キーステッキ”を使用すれば、鍵の代わりにMAGICを消費させることで突破が可能でした。ブロックをずらしたり壊したりというのはできませんが、”ステッキ”というマジックアイテムでブロックを吹っ飛ばすことも可能です。
この豊富な専用マジックアイテムを、臨機応変に使用して攻略を行うのがメイアというキャラクターでした。

妹のリルルは驚異的なジャンプ力が特徴です。普通のジャンプでさえあまりに高すぎるので、一個のブロックに乗ってジャンプして地面に落ちるだけで落下ダメージが発生するほど。これを活かして、普通は届かないようなブロックを飛び越えたり、上画面に飛び上がったりできる探索のショートカットが強みでした。

ジャンプ力が高すぎるゆえに、細かいジャンプの調整がちょっと難しいキャラクターでもあろうのう
リルルの専用ゾーンでは、ゼムンでは動かせないブロック同士が密着しあっているような場面があります。専用アイテムの“マトック”を使うことで、邪魔なブロックを破壊しつつ進むことが可能。また専用ではないですが”ジャンプシューズ”というマジックアイテムを使うと更にジャンプ力が上がり、ほぼ天井近くまでジャンプする事もできました。
マジックアイテムだけじゃない、個性であるジャンプ力が光るキャラクターです。

このように、本作では家族それぞれの能力とマジックアイテムを駆使してダンジョンを探索する力が求められます。新たなマジックアイテムを見つけて家に帰り、見つけたアイテムを別のキャラクターに持たせ、また能力とマジックアイテムを活かして探索を続けていく。
これを繰り返しながら家族で協力して宝冠を集め、ボスを倒し、そしてドラゴンスレイヤーを探し出すのです。

あれ?ロイアスくんは?ロイアスくんは家族じゃ無いの?

ロイアス君は…
ドラゴンスレイヤーシリーズなので

本作は日本ファルコムの「ドラゴンスレイヤーシリーズ」の4作目です。このシリーズには例外もありますが、ドラゴンスレイヤーという武器を手に入れてラスボスであるドラゴンを倒すというのが通例となっていました(シリーズ後期では余り関係無くなりましたが)。
本作に登場する長男のロイアスは、専用のダンジョン攻略に有効なマジックアイテムを持っていません。また攻撃力も高くなくジャンプ力も並程度、射程距離だけが強みというちょっと必要なさそうなキャラクターでした。

え、もしかしてロイアスくんってば、ヤクタタズ?
しかし実はそんな事は無く、寧ろ逆です。

彼なしで本作のエンディングを見る事は、絶対に不可能。なぜならばラスボスである「ディルギオス」を倒すためには「ドラゴンスレイヤー」という武器が必要で、そしてロイアスは一家の中で唯一、そのドラゴンスレイヤーを使用できるキャラクターだったからです。
ここで一つ訂正。ロイアスには攻略用のマジックアイテムが無いと書きましたが、前述した宝冠とレリーフを使用してのワープはロイアスだけが可能でした。そしてドラゴンスレイヤーを手に入れるには、この宝冠を利用したワープが必須だったのです。

よかった家族にヤクタタズなんていなかったのね?
そしていよいよラストバトル。四つの宝冠とドラゴンスレイヤーを手に入れたら、ロイアスにドラゴンスレイヤーを持たせます。そしてゲーム開始当初からあからさまに怪しかったあの場所に向かうと…。

というように本作「ドラスレファミリー」は、間違いなくその名の通り家族が一丸となって攻略する作品だったのです。当時でも割と珍しい、単独でもパーティでもなくファミリーが個々の力を出しあって攻略するアクションRPG、皆さんも一度味わってみてはいかがでしょうか?
その他気になったところ
実はパズルアクションゲーム?
本作はジャンルとしては”アクションRPG”となっていますが、実際に遊んでみると”パズルアクションゲーム”ではないか?という感想が残りました。そもそも本作をRPGというには、成長要素が無さすぎますしね。

パズルアクションではないかと思ったところは、メイアやリルルのゾーンでもありましたが、やはり1番はゼムンゾーンでの攻略でしょう。ゼムンはグローブというアイテムで、フィールドのブロックを動かす事ができました。しかし、ただ縦や横方向に向かって押し出すせるだけではありません。
ブロックに触れる瞬間にカーソルを斜め上や斜め下に入力していれば、ブロックを斜め方向に動かすことも可能でした。さらに本作ではブロックに重力の影響がかからないので、ブロックを斜め上にかち上げてそれを新たな足場にすることもできたのです。

更にはその足場に乗って真上にジャンプし、ブロックに着地する時にSHIFTとカーソルを左右に入手していると、空中でもブロックを平行に移動させる事も可能だったのです。仮にそれは理解していたとしても、実際にブロックがあちこちにある状態で、どれをどう動かして足場にして普通には行けない届かない場所に行くのか。
それを考えるのはかなりのパズル的思考、柔軟な考えができなければ無理。そしてそれを実現できるプレイヤーのキャラクターコントロールの力も必要であり、それゆえに本作はパズルアクションゲームなのではないかと思ったのです。

それだけに上手く成功すると気持ちいいんじゃな

本当にパズルを解いたときのような快感ね!
ハズレなしの神BGMたち

本作を語るうえで、やはりBGMの存在は外せません。なにせ日本ファルコムにおける二大巨頭ともいうべき「古代祐三」氏、そして「石川三恵子」氏が曲を担当されていましたので、本当に捨てるものが無い全曲が神曲と言っても過言ではありませんでした。
本作では前述のように家族のそれぞれのゾーンがあり、そこに入るとキャラクター専用のBGMが流れます。その中でも個人的にお勧めしたいのが、メイア・ウォーゼンのテーマ曲。この曲はちょっと聴いた感じだと地味目な特徴の無い曲に聞こえる。しかし曲の終盤からの変化は素晴らしいの一言に尽きると思います。
余談ですが筆者は本作のサントラを持っており、こういうゲームの記事を書く時によく流しています。

そういえば、ロイアスくんのテーマ曲もあるの?

もちろんあるぞい!ただ…ゲーム中では使用されておらんのじゃ…

ロイアスくんってば、不憫!
パッケージイラストは円英智氏
そして本作のパッケージイラストを担当されていたのは「円英智」氏でした。

円英智氏といえば、本作のシリーズ前作である「ロマンシア」のコミカライズ「ロマンシア 浪漫境伝説」の作画や、同じくロマンシアのドラマCDのジャケットイラストを担当されたことでも有名な方ですね。独特な魅力を持つキャラクターイラストが本当に目を惹きました。

ちょっとした裏技

では最後になりますが、本作の有名なちょっとした裏技です。ダンジョンの中には地面側から生えている「トゲ」のブロックが並んでいる場所がありました。ここは普通に乗ってしまうと、落下した時と同じようなダメージを受けて飛び跳ねてしまいます。
しかもトゲでダメージを受けると少しの間無敵にはなりますが、それが解けるとまたダメージを受けてしまううえに、トゲの上ではジャンプできないためハマってしまうとなかなか抜け出せないままダメージを喰らい続けるハメにもなります。
そこで裏技です。トゲに乗った時にカーソルの↑を押しっぱなしにしていると、なんとダメージを受けずにトゲの上を移動できるようになりさらにはジャンプまで可能になります。

これを知っているといないとでは、攻略の難易度が全然かわると思うぞい

裏技というより、必須テクって感じかも
気になったところとしては以上です。
《まとめ》初代の精神的アレンジ作品?

というわけで今回は「ドラゴンスレイヤーIV ドラスレファミリー」を紹介したが、どうじゃったかのう?

家族で協力してドラゴンを討伐するっていう発想が面白かったわね。家族全員にそれぞれ個性があって、その個性と様々なマジックアイテムをどう使うかをプリえやーが考えて攻略を進めていくというのも歯ごたえがあったようにおもうわ

更にダンジョンの探索をただ繰り返すだけじゃなくて、途中にボス戦とかもある事でしっかりアクションゲームしてもおったな

ただちょっとパズル的な思考とそれを実現するキャラコントロールという組み合わせは、可愛い見た目に反してゲームの難易度を高くしていた気がするわね…

それでもシリーズ前作の「ロマンシア」と比べたらまだ楽かのうw

確かに

ところで今回本作をプレイしてみて思ったことがあったんじゃが、このドラスレファミリーは初代ドラゴンスレイヤーのアレンジリメイクでは?という感じがしたんじゃ

アレンジリメイクとな?

例えば”家”という存在があって、攻略のために何度も探索しては帰宅を繰り返すというところや、作品に登場するマジックアイテムの効果についても、その殆どが初代ドラゴンスレイヤーのアイテムや魔法にあったものじゃろ?

あー、確かに。ブロックを壊したり動かしたり吹っ飛ばすことができたり、空を飛んだり家に帰ったりできたり、宝冠を4つ集めてドラゴンを倒すとか共通点は多いわね

まあサイドビューであったり成長要素があったりと違い話あるものの、初代の主人公が一人でできたことを家族それぞれに役割分担させることで攻略性を増してたりさせた感じじゃよな

初代「ドラゴンクエスト」の勇者が一人でできたことを、仲間に役割分担させた「II」みたいな感じね?

もちろん制作陣がどういう意図で本作をデザインしたのかはわからんのじゃが、個人的にはシリーズ4作目にして先祖返りを計ったんじゃないか?そうわしは感じたのう

個人の意見です

皆はどう思ったかのう?
本作は現在NintendoSwitchの「EGGコンソール」でも現在発売されておるんで、気になった方は遊んでみてはどうじゃろうか

ではまた次回の「クラシックゲーム紹介」で…

お会いしましょう!
あそびたくなったら?
今回の記事を読んで、もしこれを機に「ドラゴンスレイヤーIV ドラスレファミリー」を遊んでみたいと思った方は、以下のリンクを参考にしてみてください。
ProjectEGGにて購入
現在「ProjectEGG」にてMSX2、およびMSX版を購入して遊ぶことが可能となっています。尚、ProjectEGGでゲームを購入するにはゲーム代金以外に、ユーザー登録(無料)とサービス料として550円の月額が必要になりますのでご注意ください。
EGGコンソールにて購入
現在NintendoSwich「EGGコンソール」にてMSX2版を購入して遊ぶことが可能となっています。尚、EGGコンソールでゲームを購入するにはゲーム代金以外必要はありません。
≫EXIT
お疲れ様でした!

今回の記事はどうだったかの?何か感じた事があればどんなことでもコメントに残してくだされ。それと当ブログは以下のブログランキングに参加しておる。クリックして貰えるとわしの「やる気」がめちゃアップするぞい!

いつもバナークリックや拍手していただいて、誠にありがとうございます!




コメント
>ドラスレⅣ…
いままで出ていたドラゴンスレイヤーシリーズを凝縮させた内容といましょうか。
随所に過去作品の特徴を出しております。
パズル要素:ドラゴンスレイヤーⅠ
ゲームスタイル:ザナドゥ
キャラクター操作:ロマンシア
明確の線引きは難しいのですが、Ⅳ以前はすべて一人のキャラクターで行っていたものを
役割分担することで、シリーズ初のパーティー制(疑似的ですが)になった作品ではないかと。
また、このパズル要素が後年のファルコムRPGにおけるアクション的パズルに発展していくのか…と勝手に
思っています。
ぽっぷるメイルとかブランディッシュなどにその系譜を感じます。
>ゼムンとメイア
身体の縮尺がどうなっているのか…。
コメントありがとうございます。
>ドラゴンスレイヤーシリーズを凝縮させた
確かにそうですね、ザナドゥがもしフィールド画面でも魔法が撃てたら、ドラスレファミリーっぽい感じになりますし。また戦闘スタイルなどはⅣからソーサリアンに引き継がれている感じもします。
>パズル要素が後年のファルコムRPGに
確かにアクション系は結構謎解きパズルが多分に含まれる作品多くなりましたね。
>身体の縮尺がどうなっているのか…。
あんなガタイじゃブロック動かしたとてダンジョンを動き回れんやろとw
MSX2を所有していたのですが本作はプレイしませんでした。
記事にも書かれているようにパズルゲームっぽさを感じたせい
かもしれません、ファルコン版『ザ・キャッスル』的な。
パズルゲームも決して嫌いではないですけど苦手ではありましたから。
そういえば本作もドラゴンスレイヤークロニクルに収録されていたっけなぁ。
良い機会だから云十年ぶりに挑戦してみますか!
あ……、『ロマンシア』にもまだ再挑戦していなかった。
コメントありがとうございます。
>本作はプレイしませんでした。
私は当時ファミコン版の方を友達から借りて遊んだかな。MSX2版は今回が初めて。
>ファルコン版『ザ・キャッスル』的な。
あー、言われてみればそうですね。キャッスルもそうですが、ソロモンの鍵とかバベルの塔とかのアクションパズルは、みんな面白いんだけど私も苦手でしたw
>良い機会だから云十年ぶりに挑戦して
いいと思います!わからなくなったら今はネットで攻略も見れますしね。ロマンシアは…えっと…頑張ってくださいw