発売年:1989年 ※AC版は1986年
開発元:電波新聞社 ※AC版はセガ
ジャンル:横スクロールSTG
発売機種:X68000
はじめに…
- 当ブログで掲載している画像の、著作権または肖像権等は各権利所有者に帰属致します。もし掲載に問題等御座いましたらご連絡下さい。迅速に対応を取らせて頂きます。
- 筆者は本作品において、100%の知識と十分なプレイ経験を持っているとは限りません。誤りがある部分については、コメントにて優しくご指摘よろしくお願いします。
- 記事に書かれている内容についてはあくまで投稿時の状況や筆者の認識であり、現在の状況や筆者の認識と必ずしも同じではない場合があります。ご了承ください。
アーケードゲームが自宅でできる!
1987年、シャープより当時のパソコン少年達を大いに驚かせたパソコンが発売されました。その名は「X68000」。いったい何に驚いたかというと、このパソコンの広告やデモンストレーションに多用されていたコナミのアーケードSTG「グラディウス」のほぼ完璧といってもいい移植レベルです。
「アーケードゲームが自宅でできる!」
この驚きは今の人には理解できないでしょうが、それまでの家庭用ゲーム機及びパソコンへのアーケードゲームの移植は、自分の家で”似たもの”が遊べるんだからそれだけで満足、そこまでで我慢。というのが普通だったんです。まあそのへんの話は長くなるので置くとして、そんなわけでX68000という機種は注目を浴び、様々なアーケードゲームが移植されました。
当時の私はこの機種を「凄いな」とは思いつつも、だからって「欲しい!」とまではあまり思いませんでした。X68000に移植されたアーケードゲームの多くはSTGで、私はそれほどSTGが得意ではなかったからです。しかし、そんな私でもこれは欲しい!羨ましい!と思った移植作品がありました。
それが今回紹介する「ファンタジーゾーン」なのです。
ファンタジーゾーンとは?
「ファンタジーゾーン」は1986年にセガから発売されたアーケード用STGで、非常にポップでキュート(死語?)なキャラクターたちが登場するファンタジー感あふれるゲームでありながら、その難易度はなかなか高く遊びごたえのあるSTGでした。
大抵STGというものは縦であれば上方向に、横であれば左右どちらかの一方向にだけスクロールするのが普通でしたが、本作はプレイヤーが操作する自機(オパオパ)を動かした方向(右か左)に向かってスクロールようになっており、1984年の同社のゲーム「フリッキー」に近い感覚でしたね。
(上下にも若干スクロールする)
プレイヤーはレバーと2つのボタン(ショット/ボム)でオパオパを操り、ザコ敵を排除しつつ、ステージ上に配置されている前線基地を決まった数(10個)倒し、その後登場するステージのボスを倒して次のステージに進みます。ちなみに全部で8ステージありました。
パワーアップはSHOPにて
STGと言えば”パワーアップ”要素がつきものですが、本作はちょっと特殊なパワーアップ方式を採用していました。
それはパワーアップアイテムを買うというものです。
ザコ敵及び前線基地、ボスは破壊されるとゴールド(コイン)を落とします。このコインを拾うとスコア表示の横にあるGOLDの値が増えていき、たまに現れる”SHOP”と書かれた赤い風船に触れることで「ショップ」で自機をパワーアップさせるアイテムが買えるのです。まるでRPGのようでしょ?w
パワーアップのアイテム(パーツ)を購入することで、ショットをレーザーや7方向ショットに変えたり、2連続のボムや画面上のすべての敵にダメージを与えるボムにしたり、自機の移動スピード変更や自機を1機増やせるアイテムまでありました。
ゲームプレイ中に何度も同じパーツを買うことも可能でしたが、買うたびに値段が高くなっていくので、不必要なものわ買わない、強力な武器は後半まで買うのを控えるなどちょっと考えなければ、あとになって「お金が足りなくて買えない!」ということにもなりました。
「ご利用は計画的に」ですね。
なにもかもが素晴らしかった
本作はステージごとの美しい背景や、登場する前線基地などのデザインセンスが素晴らしく特徴的で、特に各ステージのボス達の「個性」っぷりといったら一度出会ったら忘れられないほど素晴らしいものでした。それでいて非常に手強かった。
まあ一部のボスは、あるパーツを使用することで瞬殺できましたけどねw
実は私は今でも”STGで好きなものは?”と聞かれたら、まず「ファンタジーゾーン」と答えるほど本作が当時から大好きで、ゲーム内にあふれるセンスそして、完璧と言ってもいいほど素晴らしい各ステージのBGM、何もかもが大好きだったと断言できます。
(でも下手だったんでクリアはできませんでしたがw)
ゲームのサントラ(当時はカセットテープ)も買って、家にいるときはしょっちゅう聞いてましたしね。それだけに本作がX68000でほぼ完璧に移植されたと知ったときは、心底羨ましかったです。
「俺就職したら、絶対X68000やってやるんだ!」とすら思いました(結局買いませんでしたがw)。
セガなのにセガ作品の移植が…
X68000版が登場するまでに、ファンタジーゾーンはセガマークIII、ファミコン、MSX、PCエンジンなどに移植されていました。
しかしハードの性能的に仕方がないこととは言え、どれもアーケード版には遠く及ばないものばかり、唯一PCエンジン版だけはアーケードに近いグラフィックだったので期待したのですが、
BGMのあまりに酷い出来に血の涙を流したものです。
ある意味では、ファミコン版が一番マトモだったかもしれないなあ。
一方X68000はグラフィックだけじゃなく、アーケード版とほぼ遜色ないBGMだったのでなおさら羨ましかったです。町の電気屋で本作のパッケージを、まるでショーウィンドウのトランペットを眺める黒人少年のように、ずっと眺めていましたね(そんなにか?w)。
X68000版オリジナル要素
ちなみにX68000版のファンタジーゾーンには”隠し要素”がありました。
それは各ステージの特定の前線基地を最初に倒した時のみ落とすアルファベットのコインを集めると、隠しステージ「DRAGON LAND」に行けるというもので、アルファベットのコインというのがステージ1から順番に”H”、”A”、”R”、”R”、”I”、”E”、”R”となっていて(つなげると”HARRIER”)、同社の1985年の作品「スペースハリアー」をモチーフにしたステージだったんです。なかなか凝った趣向ですね。
(画像用意できませんでしたw)
あー、そういやPCエンジンでファンタジーゾーンとスペースハリアーを足した全く新しい
『スペースファンタジーゾーン』
ってSTGが発売される予定だったはずだったけど…あれは結局中止になったんでしたっけ?w
≫EXIT
お疲れ様でした!
今回の記事はどうだったかの?何か感じた事があればどんなことでもコメントに残してくだされ。それと当ブログは以下のブログランキングに参加しておる。クリックして貰えるとわしの「やる気」がめちゃアップするぞい!
いつもバナークリックや拍手していただいて、誠にありがとうございます!
コメント
初めまして、Dr.石神と申します。
良いですよね、ファンタジーゾーン(^ー^
x68kの電波新聞社完全移植版懐かしいですね。
友人がナムコが好きで源平をよく遊ばせてもらっていたのを
思い出します。
しかし、この[太字]ハリアー面[/太字]は知りませんでした。
曲やボスはどんな感じだったのでしょう?
死ぬまでに是非、一度拝んでみたいものですね~~!
はじめまして、いらっしゃいませ。
ファンタジーゾーンいいですよね!
うちの周りにはX68もちがいなくて、本格的にいろいろ遊んだのはブームも過ぎた頃でしたね。
そうなんですよ、ハリアー面があるらしいのですが…。
私の技術ではそこまで行けなくてw
はじめまして。
懐かしい単語を目にしたので、ついコメント。
私はX1からX68000で遊んだクチです。
ファンタジーゾーン…良い出来でしたね。
ハリアー面はぼんやり記憶にありますが、DOMとか雑魚キャラはそのまんまだったと記憶しているけど…肝心のボスを忘れてしまった。
もちろんBGMもハリアーで、世界観にあうアレンジでした。
ほほー!そういう感じなんですね!
見てみたいものですが、いかんせん技術がw
動画とかならどこかに転がってそうですけどね…(弱腰
私も期待してPCエンジン版ファンタジーゾーンを買いました。
しかし、あまりのBGMのしょぼさwに萎えてゲーム自体やる気がなくなり、30分後には売りに行ってしまいました。普段ゲームを売ること自体ほとんどしないのに、こんなことは初めてでした。
それまで、PCエンジンではナムコ系やR-TYPEなどのアーケード作品の移植の出来が平均して良かったので、期待が大きすぎたんでしょう。
当時ゲーセン通いの中学生だった自分には、X68などとても無理だったで、ファミコンやPCエンジンへの移植や開発中止のニュースに一喜一憂してましたw
スペースファンタジーゾーンは開発中止になったようですが、3面ぐらいまで出来ていて、流出した(?)ものが動画で見れますよ。
http://www.youtube.com/watch?v=3r4JTm8TAjE
[太字]ですよねー![/太字]
ほかのPCエンジンソフトも音がひどいとかなら納得もできるんですが、他は他でちゃんと頑張ってるもんだから余計に酷さが目立ってました。
動画見させていただきました、なるほどこういうゲームになる予定だったんですね。
うーん、ゲームはともかくBGMのハリアーとファンタジーゾーンの合わせ方が、座りが悪くて変な気もしました。
何にしろ貴重な情報感謝です。
こんばんは、Dr.石神です。
リンクのお申し出、有難うございます。
早速、うちからも張らせていただきました(^^
拙いブログではありますが
コンゴトモヨロシクお願いいたしますm(__)m
確認致しました。
コンゴトモヨロシク。