射手の塔 16F/No.0136
※画像は全てPC88版のものです
はじめに…
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「ジャイロダイン」とは?
タイトル | エレベーターアクション |
ジャンル | 縦スクロールシューティング |
発売年 | 1984年 |
販売/開発 | タイトー |
発売機種 | アーケード、PC-88、X1、MSX、ファミコンなど |
続編 | なし |
PC-8801版
発売年 | 1986年 |
発売/開発 | キャリーラボ |
「ジャイロダイン」は、1984年に「スペースインベーダー」や「ちゃっくんぽっぷ」で有名な「タイトー」よりアーケード用に発売された縦スクロールシューティングゲームで、エイリアンと接触しその技術を利用して開発中だという某国の秘密兵器を破壊するため、プレイヤーは最強のヘリコプター「ジャイロダイン」に乗り込み出動する。という感じの内容でした。
本作の発売元はタイトーですが、開発は後に東亜プランとして「タイガーヘリ」や「究極タイガー」を発売する「クラックス」という会社です。アーケード発売後、1986年にファミコン、MSX、PC-88に移植されますが、このときPC88版の移植を担当したのは、「JELDA」や「大脱走」でお馴染みの「キャリーラボ(ニデコムキャリーソフト)」でした。
一見「ゼビウス」を強く意識したような作品に見えたりしますが、レーバー操作でショットの射角が変えられたり、敵を(ある程度)追尾するホーミングミサイルが撃てたりと差別化を図っているのが見えた作品でした。
操作方法
プレイヤーが操作するヘリコプター「ジャイロダイン」は、レバーで上下左右(斜めもOK)に移動でき、対空攻撃ボタンで空中の戦闘機やヘリコプター等へのショット、対地攻撃ボタンで地上の戦車や砲台等へのショットが撃て、さらに対空と対地攻撃ボタン同時押しで敵を追尾するミサイル(ただし地上の敵のみ)を撃つことができました。
対空ショットは撃つときにレバーを左右に入れることで、ショットを真正面だけでなくレバーの方向に傾けて撃つことが可能で、対地ショットは自機のやや前方にしか攻撃判定が無いものの、連射が可能なのと自機の直前にだけは空中の敵への当たり判定が存在、ホーミングミサイルは地上物を若干追尾し、さらに発射直後から当たり判定が存在するものの単発でしか撃てないという特徴がありました。
ちなみにゲーム中パワーアップアイテムなどは一切登場しないため物足りなさを感じそうですが、対空ショットがレバーにより前方に扇状に打ち分けられるのと、追尾ミサイルが珍しかったのでそこまで物足りないという感じはなかったですね。
システム
本作は残機制で、自機は敵の攻撃を1度でも喰らえば1ミスとなってしまいます。自機は当時のゲームで比べても縦に長く移動スピードもあまり早くないので弾に当たりやすいような気がしますが、実は当たり判定があるのは自機のコクピットの部分のみで、後方のテールローターのあたりには判定がありません(弾がすり抜ける)。
(今のSTGではよくある話ですが、当時は珍しかった)
本作は一応3ステージ終わったらループして最初かららしい(そこまで行けなかったので)のですが、1つのステージが異様に長いのでちょっと途中で飽きやすくなりがちですが、海から始まり草原に行ったり砂漠に行ったり、また海上に行ったかと思えば基地にいったりと場面が割と頻繁にかわるのでそのへんで緩和されています。
普通STGではミスした場合、ステージ最初か中間地点まで戻されるのが普通ですが、本作は1ステージが長いのでミスした場合に戻されるポイントが複数用意されていました。
ちょっと面白い要素
あ、そうそう。本作にはちょっと面白い要素がありまして、プレイ中特定のポイントに、なんかちまちまと動くキャラクタが登場するんです。これはこの某国に潜入している自国の「スパイ」で、ちまちま動いて主人公のヘリに助けを求めているんですね。
このスパイに自機を接触させると「救出」という扱いになり、どういうわけか
画面上に表示されている敵が全滅します(なぜ?
きっと有能なスパイで、この辺の敵に爆弾とかセットしていたんでしょうね。有能だw
ちなみに、このスパイに対地ショットを当てると「死にます」。
さらにこのスパイを助けている状態で自機がやられてしまうと、このスパイなんと
パラシュートで自機から脱出しやがりますw
(パラシュートがインベーダーマークw)
これが発生するかはランダムらしいのですが、もしスパイが脱出すると今のミスが帳消しになる(残機が減らない)という凄い効果があります。どんだけ有能だこのスパイw
他に面白い要素としては「隠しキャラ」なんかがありましたね。
ゼビウスの「ソル」や「スペシャルフラッグ」のように、特定の場所に対地ショットをあてると出てくるもので、代表的なのでは海上に登場する「マーメイド」ですかね。
他にも「目」や「小人」なんかもいて、それぞれ出現させるとボーナス点の獲得や、残機が増えるといった効果がありました。
しかし一番印象的なのは砂漠地域(?)を横断している「象」を撃ったとき(酷い)のもので、なんと象を撃つと画面の上から10羽のフラミンゴの群れが登場するんです。そしてこのフラミンゴを全て撃ち殺すと(これまた酷い)2万点のボーナスというのがありました(これが、なかなか当たらなくてね…)。
ちなみに隠れキャラの類はホーミングミサイルでは見つかりませんでした。
PC-8801版
さて最後にPC88版についてなのですが、このゲーム元々が味わいはあるんですがなんとも地味なゲームで(その割に難易度は高い)、グラフィックが結構綺麗だったり凝ったギミック(ヘリの風で気が揺れるなど)があったりでカバーしてた感じなんですが、PC-88版はそのグラフィックも「単色表示」になってしまった為、より地味度に拍車がかかっていますw
ただし、ゲームとして遊んだ場合はっきり言ってPC-88のシューティングとは思えないほど
「ちゃんと遊べます」
敵や弾のちらつきも殆ど無く、スクロールもガクガクしていませんし、自機やショットも思った位置に撃てるし、敵の弾幕も自分が考えるように細かく避けれる。遊んでいてストレスを感じないんですよ。
きっと開発スタッフは、グラフィックを犠牲にしてゲーム性を重視した移植を試みたんでしょうね。
大成功だったと思います。
まああえて欲を言えば、せめて空中と地上の敵は単色でもいいから色分けして欲しかったくらいですかね?
それはそうと…私はずっとこの作品現代か近未来が舞台のゲームだと思ってたんですが、タイトル画面…
どうみてもSF作品です、ほんとうに(ry
このパイロット頭の中までピカピカ光っとるぞ…
≫EXIT
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