元帥の塔 41F
No.0282
≫ENTER
いらっしゃいませ!

管理人じゃ。

謎の妖精よ。

よく後々になって、シリーズのうち過去の2~3作品を纏めて一本にしてパック発売するというやり方を見かけるじゃろう?

あー、RPGシリーズなんかだと特によくあるわね

ああいうので、過去作の仕様には手を付けないでそのまま出すパターンもあるじゃろう?

特に過去作のファンには、そういうのが喜ばれると思うわ

それはもちろん大事なんじゃが、シリーズの中でも古い作品だとUIとか仕様も古くて後からでは遊びにくいとかもあるとも思うんじゃよ

シリーズが重なっていくと、UIとか仕様も進化していくものね

なので同じように、過去作品にも後の作品のようなUIや仕様を加えて遊びやすいようにするのも大事じゃと思うんじゃ。
今回紹介する作品は、まさにそういう事を感じさせるものなんじゃよ

それは気になるわね?楽しみ!

というわけで入るがよい、元帥の塔 41Fじゃ!
本記事を読み進める前に…
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「ヒストリー・オブ・エルスリード」について

ゲームの基本情報
ゲームの概要
「ヒストリー・オブ・エルスリード」は、1989年に「日本コンピュータシステム(NCS/メサイア)」よりX68000用として発売されたシミュレーションゲームです。
同社より発売されていた「エルスリード」と「ガイアの紋章」を合わせて一本にしたような作品で、ガイアの紋章で遊ぶことができた3つのモードに加え、アレンジされたエルスリードを遊ぶことができるモードが収録されていました。
またX68000版オリジナルのオープニングが加えられたり、フルオールマウスオペレーションになった事で、エルスリードやガイアの紋章のUIも一部変更され遊び易く改善された作品となっています。
「エルスリード」「ガイアの紋章」の合体?
まず最初に本作「ヒストリー・オブ・エルスリード」は、簡単に言うと「エルスリード」と「ガイアの紋章」の2作品をひとつに合わせたものとなっていて、多少のアレンジはありますがその仕様の多くは元の2作品と同じです。
そのため本記事では仕様が同じ部分については大きく取り上げず、変化がある場所やアレンジの加わった場所を中心に以下の3点について主に触れていきたいと思います。
- オープニングと操作方法
- ガイアの紋章の3モード
- アレンジされたエルスリード
オープニングと操作方法
X68000専用オープニング

本作「ヒストリー・オブ・エルスリード」が「エルスリード」や「ガイアの紋章」と違う部分についてですが、まず最初に挙げるのはX68000専用のオープニングが追加されたことです。
オープニングではボーゼルが率いるヴァルセリア王国が、ジークハルト率いるエルスリード王国に攻め込んだ事が描かれており、さらにジークハルトとボーゼルの台詞部分は音声が流れており、中々に豪華なものになっていました。

主人公がちょっと「ダバ・マイロード」っぽい?
フルマウスオペレーション
次にゲームの操作方法についてですが、本作は「フルマウスオペレーション」ということで、全ての操作をマウスのみで行うことが可能になっていました。

ユニットの選択や行き先の指定、実行コマンドの選択や全体コマンドの実行など、全てにおいてマウスを操作してマウスカーソルを動かすことで選択・決定が可能です。
さらに、部隊編成時のユニット数の指定についてもマウスの左クリックで増加、右クリックで減少させる事もでき、マウスとキーボードを併用しないようなストレスの少ない操作方法になっていました。

こういったシミュレーションはキーボードで操作すると、動かそうと思ったユニットにカーソルを合わせるのが上手くいかない事も多く、ストレスになりがちなんじゃよな

マウスだとまさに”感覚的な操作”が可能になるから、ストレスフリーなわけね?
ガイアの紋章の3モード
ここからは実際のゲーム内容についてになりますが、本作には全部で四つのゲームモードがあります。そのうち三つは「ガイアの紋章」で遊ぶことができたモードと同じものでした。
各モードのゲーム内容については「ガイアの紋章」と同じなのでここでは、細かい説明は省略し概要のみとします。詳しく知りたい方は、過去に紹介した「ガイアの紋章」の記事を参照して下さい。
キャンペーンモード

ストーリーに沿った25本のシナリオをジークハルトとなって順番に連続で攻略していくモード。各シナリオ毎に出陣するユニットは、ポイントを消費する事である程度プレイヤーの自由に選択が可能となっています。
シナリオクリア時に、倒した敵の数と倒された味方の数によってポイントが加算(減算)され、その残りポイントを持って次のシナリオに挑むということを繰り返していくのが、このキャンペーンモードでした。

如何に味方の損害を少なく、敵の損害を多くするかが攻略の大きなポイントじゃろうな
シナリオモード

キャンペーンモードで攻略する25のシナリオに加えて、5つの外伝シナリオの中から自由に1つを選んでプレイするモードが、このシナリオモードです。
キャンペーンモードとの違いはシナリオが自由に選べるのもそうですが、そのシナリオで出陣するユニットが固定で、プレイヤーの意思で編成できないという点が大きな違いでした。

シナリオのストーリーに沿ったシチュエーションを楽しめるモードなのね
コンクエストモード

基本的にシナリオモードと同じですが、加えて出陣させるユニットをプレイヤーの意思で自由に変更できるのがこのコンクエストモードです。
最も気軽に遊べるモードなので、キャンペーンやシナリオの攻略に際して、様々な環境でのユニットの動きや影響を事前に確認したりする事が出来ました。

練習用モードって感じね?
アレンジされたエルスリード
本作が「エルスリード」や「ガイアの紋章」と比較して最も変化があったのは、エルスリードモードでしょう。こちらはエルスリードにアレンジを加えて、より遊びやすくしていました。
エルスリードから大きく変わったのは、主に以下の4点です。
- エリア(マップ)の追加
- 部隊数とユニット種の追加
- 増援と復活の仕様
ここからはこの4点について触れていこうと思います。尚、基本的なゲームの仕様についてはエルスリードとほぼ同じなので、細かい部分については、過去に紹介した記事を参照してください。
エリア(マップ)の追加

まず最初に新たなマップが追加されました。
エルスリードはガイアの紋章とは違い、大陸全体マップの上で部隊を動かし、マップにある各エリアに進軍・占領していく「戦略モード」がありました。そのうえで同じエリアで両軍が遭遇すると、ガイアの紋章と同じ「戦術モード」になるという流れになっています。

本作のエルスリードモードでもこの流れは同じですが、エルスリードよりも進軍できるエリアが2箇所追加。それにより戦術モードでのマップも2つ追加されていました。この2箇所は共に海上マップであり、なぜ海上が増えたのかという理由については、この後の追加されたユニットに関係してくる部分です。

あれ、これってガイアの…?
部隊数とユニット種の追加
次に本作においてエルスリードから最も大きく変わった部分だと思われるのが部隊とユニットについてです。
エルスリードでは、ゲーム開始時の部隊数は国王ジークハルトも含めると全部で8部隊あり、ひとつの部隊は同じ種類のユニットで構成されていました(例えばファルコンナイトの部隊なら、ユニットはファルコンナイトが3体など)。

本作では、ゲーム開始時の部隊数は国王ジークハルトも含めて全部で10部隊あり、ひとつの部隊は2種類のユニットによる混合構成となっていたのです(例えばファイターとアーチャーの混合部隊など)。
それに加えて各部隊のユニット数についてはエルスリードのように固定ではなく、ガイアの紋章と同じようにゲーム開始時に与えられているポイントを消費して部隊毎のユニット数量の増減が可能となっていました。
そしてエルスリードに比べて新たなユニットの追加されています。

“新たな”とは言いましたが、追加されたのはガイアの紋章から追加されたユニット達で、アーマーナイトやドラゴンナイトなどの事ですね。つまりこのエルリードモードでは、ガイアの紋章のユニットでエルスリードを遊ぶことが可能となっていたのです。
そして追加されたユニットの中に、ガレーシップやタートルナイトなどの海上ユニットが追加された事で、それに合わせて2つの海上マップが追加されたという訳ですね。

ガイアの紋章の後にエルスリードをプレイすると、物足りなく感じてしまうのがこの部隊とユニットも事なんじゃよな。なのでここは非常に良いアレンジじゃ
増援と復活の仕様
最後にちょっとした事ではあるのですが、エルスリードから部隊の構成やユニットの編成が変わった事でちょっと仕様が変わったところがあります。それが増援と復活についてです。
既存部隊へのユニット補充

エルスリードではゲームスタート後に増援として新たな部隊を送り出すことは可能でしたが、それはファイターとアーチャーの部隊のみ。本作のエルスリードモードでは、10隊以上部隊を増やすことが出来ないため、新たな部隊を増援として生み出すことは不可能でした。

ですがその代わりに本作では、毎ターンごとに各部隊に対してその部隊に所属しているユニットをポイントを消費して必要な数(部隊全体の最大値は越えられない)を補充することが可能になっていたのです。

え?じゃあポイントが続く限り、バンバン補充できちゃうって事?

ところがそこまで甘くは無いんじゃよ…
ただこの補充ユニットは、自国の首都から所属する部隊がいるエリアまで1ターン1エリアずつ進んで行くので、部隊が首都から遠いほど補充人員が到着するのに時間がかかってしまうという問題があり、早めに補充をうけるために前線から部隊を下けるなどの行動も必要になるでしょう。
全滅した部隊の復活
また戦術マップで全滅したことで部隊が戦略マップ上から消滅した場合、エルスリードでは”魔法”を使って復活させることが可能でしたが、本作では戦略マップ上から消えても部隊そのものは消滅しません。

全滅した部隊は、自動的に首都に戻って次のターンで再出撃が可能になっていたのです(ただし毎ターンごとに1部隊のみ)。

え?じゃあ何回全滅しても問題ないって事?

ところがこれも、そこまで甘くは無いんじゃよ…
ただしあくまで部隊が消滅しないというだけで、その部隊に配属されていたユニットたちは全滅しています。従って再出撃させるためには、またポイントを消費してユニットを配属させる必要がありました。
つまり本作のエルスリードモードでは、ポイントの使い道とそのタイミングがゲーム進行にとって重要になるということですね。ちなみにこのポイントは、「ガイアの紋章」のように戦術モードの戦闘結果により増加するものではなく、現在自国が占領しているエリアの数により1ターン毎に増えていくという仕様になっていました。
エルスリードモードの変更点としては、以上になります。
《最後に》ベストアレンジ作品

というわけで今回は「ヒストリー・オブ・エルスリード」について紹介させてもらったが、どうじゃったかのう?

過去作2本を1つに纏めただけでなく、オープニングが追加されていたり、フルマウスオペレーションになっていたり、あとゲームの見た目も豪華になっていたりといった解りやすい変化を加えつつ、

「ガイアの紋章」についてはほぼそのままに、「エルスリード」についてはあえてガイアの紋章に準じた仕様にアレンジしたという作品だったわね

うむ、特にこのエルスリードのアレンジは当時のものからは変わってしまったけれど、それでも当時これを遊ぶユーザーへの遊びやすさを考慮した良いアレンジだったと思うぞい

確かに正直発売時のままのエルスリードを移植した方が、まあ”無難”ではあったかもしれないのにね

実際にアレンジしたことで遊びやすくなっているので、本作についてこの試みは大きな成功であり、そこを高く評価したいところじゃな。

納得。

といったところで今回はここまで。
ではまた次の「クラシックゲーム紹介」で…

お会いしましょう!
あそびたくなったら?
ProjectEGGにて購入
現在「ProjectEGG」にてX68000版を購入して遊ぶことが可能となっています。尚、ProjectEGGでゲームを購入するにはゲーム代金以外に、ユーザー登録(無料)とサービス料として550円の月額が必要になりますのでご注意ください。
≫EXIT
お疲れ様でした!

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コメント
ここからラングリッサーとかに繋がるのか、と思うと感慨深いものがあります。
たしかロボットみたいなのに乗って戦う、みたいなのもあったと思いますが、あれだけついぞ遊ぶ機会がなかったんですよね。
話によるとCPUの思考時間が長すぎって評価だったみたいですが。
コメントありがとうございます。
>ここからラングリッサーとかに繋がる
意外な事に世界観が繋がってるんですよね。
>ロボットみたいなのに乗って戦う
ガイフレームですね、ちょっとRPGみたいな要素を変な方向に含んでしまって、あまり良い評価は見かけない感じです。
いつか紹介したいと思っているタイトルではあるんですけどねw
>X68000版…
友人宅で遊んだ覚えがあります。友人がSLGをほとんどやったことがない人物で、
「やり方(攻略法)を教えて」と「源平討魔伝を遊ばせて」との交換条件のもと
プレイ。きれいになったゲーム画面が、妙な色気を醸し出し「なんか違う」と
感じながら進めていました(友人はユニットが覚えられなかったのか「管理」と
いったゲームの作業工程にいささか苦労していました)。
>マウスで遊ぶ?
記憶が曖昧なので申し訳ありませんが、上記の交換条件により「ジョイスティック」で
プレイしたような気がします。
関係ありませんが、光栄の「水滸伝」の紹介記事が表示されていたので「史進LV5」を
遊びたいと思います。
コメントありがとうございます。
>「源平討魔伝を遊ばせて」との
X68000の源平遊びたかったなー!w
プレステのナムコミュージアムが出るまで、家で遊べる環境なかったからうらやましかった。
>妙な色気を醸し出し「なんか違う」と
X68000に移植された作品に対して、私も割とよく抱く感情です。
>「ジョイスティック」でプレイした
確かX68000には標準装備でマウス(トラックボール操作も可能)がついていたと記憶しています。でもその方が遊んでるゲームにアクションがおおかったなら、ジョイスティックを代わりに使ってたのかもしれませんね。