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『狂った果実』それはエロゲの顔をしてトラウマを植え付ける…。

隠者の迷宮 – B8

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  • 本作はR-18のアダルトタイトルです。
  • 本記事に直接的な性描写画像は載せていませんが、不快に思われる方は閲覧を中止してください。
  • 画像には自主的にモザイクなどをかける場合があります。

「狂った果実」の概要

タイトル狂った果実
ジャンルコマンド選択式AVG(R-18)
発売年1992年
販売/開発フェアリーテール
発売機種PC-98、X68000、FM-TOWNS、
MSX2など
前作なし
次作なし

 「狂った果実」とは、1992年「フェアリーテール」より発売された“コマンド選択式アドベンチャーゲーム”です。

 一応「アダルトゲーム」という扱いになってはいますが、直接的な性表現(局部描写)などはなく、アダルトゲームとしてはソフトな内容になっていました。

 しかし本作は、残酷な表現や寒気を催すような恐ろしいストーリー展開により、プレイヤーにトラウマを与えたと言っても過言では無く、ある意味それによって有名になった作品とも言えるでしょう。

最強の”鬱ゲー”と評される場合もあるぞい

※以下、若干グロテスクな表現がありますので、苦手な方はご注意ください

ストーリー

 主人公である大学生「狩野 哲」は自身が通う大学の「月島教授」が主宰するガーデニングパーティに友人の「大門」と出席しますが、そこでどういう訳か教授の三女「月島美夏」にえらく懐かれてしまいます。

 おとなしく気弱で、父親以外にはなつかなかった美夏が気に入った男ということで、哲は月島教授から美夏の家庭教師になってほしいと頼まれます。

 そこに現れた教授の二女である「月島秋美」は、実は前から同じ大学に通っている哲の事を秘かに狙っていたのですが、晢と美夏の仲の良い様子を見て嫉妬から美夏に手を上げてしまうのです。

 その後美夏から哲を引き離し、自宅である館の二階ベランダで哲と良い雰囲気になる秋美でしたが、次の瞬間寄りかかっていたベランダの柵が“不自然”に外れ、彼女はガーデニングパーティの会場へ真っ逆さまに落ちて行くのでした。

 しかしこれは、この後に起こる惨劇の始まりに過ぎなかったのです。

ストーリーメインのADV

 本作はゲームジャンルとしてはアドベンチャーゲーム(ADV)であり、そのシステムとしては”コマンド選択式”に該当します。

 従ってゲームの進行はコマンド一覧から”動詞”と”名詞”を選択する事で行なっていくのですが、選択できる動詞コマンドは見る/話す/移動+α程度の簡素なものでした。

 またコマンド選択ミスによる“ゲームオーバー”や、進行不可になる“ハマり”と言った要素は無く、普通にプレイして行けば絶対エンディングまでたどり着く事ができます。

 ルート分岐もマルチエンディングも存在しないので、攻略なんかも特に必要ありませんでした。

 本作はこの当時のADVにありがちだった“ストーリーメインで、ゲーム性はオマケ”というタイプのものだったと言えるでしょう。

ハーレムから地獄へ落ちるモテ男

 本作の主人公である「狩野 哲」は、かなりのモテ男(表現が古い)で節操がありません。

 晢は現在付き合っている「高瀬 成子」という恋人がいるにも関わらず、教授の娘「秋美」や昔の彼女「圭子」だけでなく、はては教授の家のメイド「真紀」とまでもイイ関係になってしまいます(一人は未遂でしたが)。

 現実にそんな奴がいたら軽蔑と憎悪の対象になろうってものですが、エロゲの主人公としてはプレイヤーも優越感が得られるので、非常に適した人材といえますかね?

 そして哲が家庭教師をする事になった「美夏」は、まだ10歳だというのに中学で習うような数学までできる賢い少女で、しかも人を惹きつけて離さない魔性の魅力を持った美少女なのです。

 そんな美夏に、晢は出会ってすぐに異常なくらいに懐かれます。

 美夏は、父親以外の人間(特に女性)とはまったく口を利かないほどなのですが、晢だけには笑顔を見せ積極的に話しかけてくるので、プレイヤーももしかしたらこの子も…なんて邪な思いが湧いてくるかもしれません。

 しかしそんな邪な気持ちは、やがて不穏な空気によって掻き消されるのです。

 哲が美夏と出遭って以降、哲とイイ仲になった女性はことごとく何者かによって殺されてしまいます。しかも恐ろしいほど残酷な手口で…。そしてそれと時を同じくして、哲の友人である「大門」が突然姿を消してしまうのです。

あまりにグロいのでモザイク処理しています。どうしても見たい方は画像をクリックしてください。
ただし閲覧については自己責任でお願いします。

 果たして、この一連の事件は繋がっているのでしょうか?晢が美夏と出遭った事が、なにか関係するのでしょうか?そしてこの事件の犯人は…?

 その結末は、余りに狂気に満ちた恐ろしいものだったのです。

濡れ場もあるけど物足りない?

 さて、本作は一応「アダルトゲーム」となっている事もあり、それなりに“濡れ場”的なシーンも存在していました。

 とはいえ一般的に販売されているアダルトゲームに比べたら、かなりソフトな「昼ドラ」程度の濡れ場で、直接的な描写画像はありません。本作の内容ならばハーレムっぽい、濃厚なアダルトゲームに出来た筈なんですけどね。

 ただこれには、やむを得ない事情があったようです。

 1991年に発生した「沙織事件」によって当時「フェアリーティル」は色んなところから目をつけられていた為、本来なら本作に存在していた過激な性表現のグラフィックを、急遽ソフトなものに編集して発売せざるを得なかったのだとか。

 良くないタイミングに巻き込まれてしまった作品だったのですね。

 実に勿体無い。

本作を遊んだ感想

 この作品は発売当時筆者である私も持っていましたが、前述のように特に引っかかる部分も無いADVなのですぐ解き終わってしまい、更にエロ度が不足していた事もあって正直物足りなさを感じたのも確かです。

 ですが「買って損をした」とは思いませんでした。その理由は、ストーリーのパワーに圧倒されたからでしょう。

 本作は非常にサスペンス性の高いストーリーなっており、主人公である晢と関わった女性が次々と殺されていき、その度に警察から犯人と疑われ続け追い込まれる晢。やがてその魔の手は晢の最も大切な人にまで…。

 と言うように、晢というキャラクターを通して筆者も常に不安と恐怖に晒され続けました。

 また本作はミステリーの要素も持ち合わせていて、次々と起こる殺人事件の犯人は物語のクライマックスまで明かされる事はありません。なんて言っても、まあ大方の予想は付いてたんですけどね。

 ただ晢の友人である「大門」の突然の失踪とやがて判明する”死”が、その予想と繋がらなくて終盤まで悩まされてしまいます。これが良いスパイスになっていたと思います。

 近い環境下で立て続けに犯罪が起きると、それは同一犯の犯行だと思ってしまう心理に翻弄された訳ですね。

 そして何より犯人の犯行同期が、恨みでも妬みでも無く、営利的な理由でも無く、ましてやそれによって快楽を得るためでも無い。それなのにここまで残酷に人を追い詰め、殺す事ができるのか?という理解し得ない底が見えない恐怖は、心にトラウマを抱えてしまう程でした。

 最後、結末はどうあれ物語は終わってエンディングが流れるのですが、その最後に表示される首を引きちぎられた金髪のフランス人形。この意味を理解した時に絶望と共に筆者も思い出したのです。

 「狂った果実」というタイトルを…。

 もしあなたに、心にトラウマを植え付けられる覚悟があるのなら、一度この作品に触れてみてください。ただし、あなたの心に何があったとしても、こちらは一切責任を取れませんので悪しからず…。

作品に関する補足

原作?無関係?

 石原慎太郎氏原作で1956年に公開された映画に、本作と同名タイトルの「狂った果実」というのがありますが、本作とはなんの関係も無いと思われます(スタッフロールにも表記は無い)。

 ただ映画の主人公が「春次」でその兄が「夏久」であるのに対し、本作はヒロインが「美夏」でその姉が「秋美」になっているのは、果たして意図したものなのか偶然なのか…。

どちらも兄弟(姉妹)の関係と、名前の季節が逆になっとるんじゃよな

「沙織事件」について

 文中にも出てきた「沙織事件」についても簡単に説明しておきます。

 沙織事件とは、1991年に中学生がフェアリーテールの「沙織 美少女達の館」というソフトを万引きして捕まった事が発端となり、フェアリーテールの親会社である「ジャスト」の関係者などが同年の11月25日に“猥褻図画販売目的所持”で逮捕された事件です。

 当時パソコンゲームの性表現の規制はメーカー基準によるものでしか無く、モザイクがかけられたものもあれば無修正のものもありましたが、この事件をきっかけに「コンピュータソフトウェア論理機構」が設立され基準が統一化、以後パッケージに“18禁シール”も貼られるようになりました。

沙織事件の余波

 同じフェアリーテールの作品で、アダルトゲーム扱いなのにエロ表現が控えめで、グロテスクな表現が多めになった作品としては「DEAD OF THE BRAIN 死霊の叫び」とその続編がありました。

 この辺も同じく「沙織事件」の余波を受けたものではないかと思われます。

≫EXIT

お疲れ様でした!

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コメント

  1. U・M より:

    初めましてU・Mと申します。
    このゲーム、アニメの「SCHOOLDAYS」と同様「ハーレムゲーム、ハーレム
    アニメ」(所謂一人の男主人公が複数の女の子と仲良くなる恋愛シュミレーシ
    ョンゲーム、或いは一人の男主人公に複数の女の子が好意を示すラブコメ
    アニメ)に対する痛烈なアンチテーゼ作品と思ったのは自分だけでしょうか。

  2. ソンゴスキー@れとろげ より:

    >U・Mさん
    初めまして、よろしくお願いします。
    >痛烈なアンチテーゼ作品と思ったのは自分だけでしょうか。
    なるほど!そういわれると、それまででエロゲでは普通だった一人で複数の女の子と関係を持つのが当たり前でしたが、そのノリで本作をプレイすると…強烈なしっぺ返しを食らってしまいますねw

  3. マーフィ大尉 より:

    この記事、ずいぶん古いのに未だに人気ですね。
    皆さん、そんなに焼却炉や電子レンジが好きなんでしょうか?
    このゲームの記憶と言えば
    ・マニュアルがまるでコピー機で印刷したかのようにショボい。
    ・FDのラベルの接着剤が劣化しやすくてFDDの中に残り易くて焦る。
    etc. etc.と変なことばかりです。

    • songoski songoski より:

      コメントありがとうございます。
      >ずいぶん古いのに未だに人気ですね。
      そうですね。アクセス解析を見ていても、毎日のように複数アクセスがあります。
      >焼却炉や電子レンジが好きなんでしょうか?
      きっとそうなのかもしれませんw
      怖いもの見たさなのか、そういう趣味なのか…(いい意味でw)

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