日本で最初のほぼ完全な「コマンド選択式」AVG。この作品が存在しなかったら「ドラゴンクエスト」も存在しなかったかも…。
賢者の塔 5F
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「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ!!」とは
発売年 | 1984年 |
発売/開発 | アスキー/ログインソフト |
ジャンル | コマンド選択式AVG |
発売機種 | PC-88、PC-6001、PC-98、FM-7、 MSXなど |
「北海道連鎖殺人オホーツクに消ゆ!!」は、1984年に「アスキー」から発売されたコマンド選択式のアドベンチャーゲームで、ドラゴンクエストの産みの親である「堀井雄二」氏がシナリオを手掛けたという作品でもある。
本作は同じく堀井雄二氏がシナリオを手掛けた「ポートピア連続殺人事件」、そして「軽井沢誘拐案内」とあわせて「堀井ミステリー三部作」と言われており、本作はその第二部にあたるのだが、三部作と言っても本作は「ログインソフト(アスキー)」、ポートピアと軽井沢は「エニックス」と、制作・発売元は異なっていた。
日本初のほぼ完全な「コマンド選択式」の導入、当時のAVGでは考えられないほどの濃厚な、まるでサスペンスドラマを観ているかのようなストーリー展開が本作の大きな特徴と言える。
ストーリーは東京から北海道へ
(ProjectEGG版マニュアルより)
東京湾・晴海埠頭において発見された変死体。
死因と現場状況から殺人事件と判断され、担当の刑事であるあなたは部下のクロキとともに、
事件解決に向けて行動を開始する。
被害者の足跡をたどるうちに判明した、彼の故郷は――北海道。
かの地が事件と密接な関係ありと判断したあなたは、北海道へ発つ。」
と言う事で、本作においてプレイヤーは、東京の晴海埠頭で起きた殺人事件を担当することになった刑事(通称「ボス」)となって事件の捜査を行なって行くのだが、事件の手掛かりを追って行くうちに舞台は北海道へ移っていくのだが、そこでまた違う事件に遭遇してしまう。
東京、北海道を舞台に連鎖的に起きて行く事件、果たしてこれらの事件に繋がりはあるのか?それを解明するのが、プレイヤーであるあなたに課せられた使命なのだ。
本邦初のコマンド選択式AVG
本作においては「コマンド選択式」を用いて捜査を進めていく。
これは用意されたコマンドに割り当てられた数字(例:「2.シラベル」なら2)をテンキーから入力して選択するというタイプのもので、ここで選択できるコマンドは場所や状況によって変わる。
また操作上で上がった店に電話をかけたり、操作の進展状況において正確な名前が判明していな人物を探すような特殊な状況においては、直接数字や文字(カナ)入力を行う。
ちなみに、テンキーによるコマンド選択方式を採用したのは「オホーツクに消ゆ!!」が最初であり、これを転用して後にファミコン版の「ポートピア連続殺陣事件」が発売、そしてそこから「ドラゴンクエスト」に繋がって行くのである。
様々な機種に移植
このゲームはPC-88版以外にも、PC-6001、PC-9801、FM-7、MSXに移植され、後にファミコンにも移植された。
※近年では、携帯アプリなどにも移植されている。
ファミコン版は、客層を考えてなのか絵柄が漫画チック(『べーしっ君』の作者)に変更され、ファミコンでは難しい文字入力も無くなった。
さらにゲーム中盤からのストーリーにも若干の変更が加えられ、パソコン版に存在したやや理不尽なハマりトラップが削除されている。
…と私。
実は有名な作品だったにもかかわらず、私は当時この作品をプレイしていませんでした。そのころあまり「サスペンスもの」に興味が無かったのもが大きな理由です。
ですが今になって以前ここでも取り上げた「カサブランカに愛を」や「マンハッタン・レクイエム」をプレイした影響により、こういうサスペンスものを「遊んでみようかな?」という気持ちが沸き起こってきたのです。
そして遊んでみました。
まあ発売された時期を考えれば、ボリュームの面で不満が残るのはしょうがないとは思います。なんせ機種によってはまだフロッピーでは無く、カセットテープだったくらいですからね。
でもシナリオの方はさすがに堀井雄二というべきか、ちゃんと2時間サスペンス番組のような内容と展開があって十分に楽しめました。
内容と人物関係をちゃんと理解していれば、ゲームの展開として詰まる所は無いですし。
でも昔のADV特有の理不尽なハマりトラップは、やっぱり納得いかないなぁ…。アレ壊されたり、アレ取ったら駄目なんて解らないよ!普通のADVならやっちゃうことじゃん!
…
まあそんなわけで、もし機会があったら皆さんもプレイしてみては?
≫EXIT
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コメント
このゲームはファミコン版をクリアしました。
冒頭、事件が起こりある程度進んでから美麗なタイトル画面で「オホーツクに消ゆ」と出る演出に、当時はビックリAND感動しました。
堀井雄二さんが手掛けた事もあり、流石の面白さでしたが、AVGは一度クリアすると、もう手をつけないので、あまり購入しなかったですねー。