賢者の塔 18F
No.0057
発売年:1983年
開発元:マジカルズゥ
ジャンル:コマンド入力式AVG
発売機種:PC-88、X1、MSX、PC-6001
≫ENTER
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「黄金の墓」とは
「黄金の墓」は1983年に「ザ・スクリーマー」「ムー大陸の謎」などでお馴染みの「マジカルズゥ」から発売された「コマンド入力式アドベンチャーゲーム」で、当時マジカルズゥが開催した「アドベンチャーゲームコンテスト」の最優秀作品を商品化したものでした。
本作は、PC-88、X1、MSX、PC-6001などで最初フロッピー版が発売されたのですが、機種によってはまだフロッピードライブが標準装備では無かったので、その後テープ版も発売されました。
しかし容量などの都合上画面数を減らす必要があり、その結果「内容そのものを変更する」という事になってしまいましたねw
(作品全体でのおおまかなストーリーは一緒だが展開が全然違う)
ストーリー
さて、本作はそれ程長いゲームでは無いので、プレイ記録をしつつ紹介をしていきましょう。(ちなみに紹介するのはPC-88フロッピー版です)
これ(画像)がストーリーなんですけど…唐突だなおいw
夜中にいきなり主人公届いた手紙には「クフ王が生きていて私に宝のありかを教えてくれた。しかし宝が悪者の手に渡ろうとしているから、お前がなんとかしろ(意訳)」と書かれていた。
(;゚д゚) オ、オウ…
そもそも誰が出した手紙なのかも解らんし、いきなりお前が宝を守れって…恐怖新聞ばりの迷惑さだねえw
行動回数制限があるAVG
そんな怪しい手紙を信じて一人エジプトにやってきた主人公。そしていきなり砂漠のど真ん中に(何故?
ちなみに本作の大きな特徴(難点?)に「行動回数制限」があります。というのは、ゲームが始まると主人公にはパワー150、水150、お金100が与えられるのですが、何か1つ行動するたびにパワーと水を5ずつ失うのです。
そしてパワーか水のどちらかが「20を切ると行動不可」となってしまいます。
つまり何も「対策」をしなければ、26回行動した時点でゲームオーバーになります。鬼か!
基本は物々交換で
砂漠にあるテントにいたお婆さん。
スゲエ顔してるんだけど、実は顔の割に優しい人。
まずここでは1つ目の対策が得られるのと、とても重要なアイテムが貰えます。
ありがとうお婆さん、達者でな。
こちらは別の場所にあった「鷹屋」。
「鷹屋」ってくらいだから、売ってるものはその目の前にあるものなんだろうけど、所持金で買えるようなものではないらしい。じやあ、何か代わりになるものは?
「砂漠では血の一滴が、●の一滴」っていうくらいだからね。そのかわり、後で失ったものへの対策をちゃんと忘れないようにしないとね。
ある意味有名人な「ロイド」
もしかしたらこの画像をパソコン雑誌などで見た事ある人がいるかもしれませんね。
砂漠にあるピラミッドに入ると、主人公を待ち受けていたのは「ロイド」という男。
彼はこの先にいる「オロチ」が倒せなくて困っているらしい。
助けを求めておいて、「君に倒せるか?」とは随分挑戦的な言い方ですことw
これが「オロチ」らしい。本作にはパワー(体力)なんて数値はあるけど、こういった場面でRPG的な戦闘画面にはなったりしません(まだそういうの流行って無かった時代だしね)。
オロチを倒してもロイドは特に何をしてくれるでもなく、それどころか唐突にいなくなりますw
あいつは何なんだ一体!
細かいところに時代の名残が…
(間を少し端折ってますが)ピラミッドの後にたどり着いた洞窟の前には、盗賊団がたむろしていました。
「みーたぁーなぁー!」
って、あーそうだ1983年といえば「オレたちひょうきん族」で「あみだババア」が流行った時期でしたねー、って若い人はしらんかw
♪そんじょそこら~、の婆じゃない~
スフィンクスから謎かけされたりされなかったり
エジプトだもの、ピラミッドがあれば当然のように「スフィンクス」もあります。
確かテープ版だとここで「スフィンクスお決まりの」問答をしかけてくるんだっけかな?しかし、フロッピー版ではそれはありませんでした。
ここでは非常に重要な「力」をスフィンクスから得られます。
ヒロイン「ネイト」登場!
砂漠のオアシスに、この作品のヒロインである「ネイト」がいました。
グラフィックは酷いものなんだけど、なんか「カワイイ」って感じは伝わってきますねw
「キスしてくれたら…」
なんて言われたらどうしますか?あなたならどうしますか!?
そんな罠に誰がかかるかよぉ!
(´ε` )
ネイトはオアシスの近くにある森が怪しいと教えてくれます。
そしてちょっとの間だけ、主人公に同行してくれます。
あ、でもパワーや水は1人分しか減りませんよw
急にジャンルが変わった!?
ネイトの案内で森を抜けたその先にあったのは「謎の基地」。
果たしてこれは何なのか?さらに主人公の前に現れる不思議な格好をした人間達の正体とは?
そしてクフ王が残した「宝」とは?
とまあ、こんなところで紹介は終わっておきましょう。
最後に…。
本作はストーリー性が無いわけではないんだけど展開が唐突であったり、入力するコマンドの正解がいささか理不尽であったりして、「?」と思わざるを得ない部分も多くあります。
でもまあこのの頃のADVってのは「ストーリー」どうこうよりも、制作者が仕掛けた「コマンド探し」問題を解くっていう特徴(楽しみ)が強かったですからね、
グラフィックも正直「酷い」と思ってしまいますが、「当時で考えれば」まあ普通ですよね。
この頃はまだ画面が変わるたびにいちいち「LINE文」で線を引いて「PAINT文」で塗るっていうグラフィックが主流でしたから。
本作と同年に発売されたADVだと日本ファルコムの「デーモンクリスタル」や、T&Eソフトの「惑星メフィウス」あたりかな?その辺と比べてみれば、当時のグラフィックレベルが解ると思います。
ちなみに本作は確かテープ版だと「LINE文」と「PAINT文」で毎度描いてたと思うんですけど、フロッピー版は、既に絵が描かれている小さな「タイル」が右上から順番に並んで行くという表示の仕方でした。
内容的な評価は高いとは言いにくい作品ですが、古い時代の難儀なADVが遊びたい人はチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。
≫EXIT
お疲れ様でした!
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コメント
MSXのテープ版でやりました。
「当然あなたはエジプトに行かざるをえない。だってそのためにこのゲームを買ったのだから……」
という身も蓋もない記述に爆笑した記憶がありますw
場面転換のジングル「ぴーっ、ぴろりっ♪」って音が未だに耳に残ってますね-。
当時のAVGは展開に強引さはありましたが、買う方も当時はそれほど”ストーリー性”を重視していたわけでなく、あくまで「AVGを解く」という方に主眼がありましたからね。
そういう強引な部分にツッコミ入れつつも、だからって非難とかクソゲー扱いはしてなかったですよね。
テープの読み込み音は、あの頃パソコン少年だった人達の耳からは決して消えない音ですよねw