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『アヤ(PCエンジン版)』PCEで最初のサイキックディテクティブシリーズ

賢者の塔 27F
No.0079

発売年:1990年(PCエンジン版は1992年)
開発元:データウエスト
ジャンル:コマンド選択式AVG
発売機種:FM-TOWNS、PCエンジン、PC-9821など

※画面は全てPCエンジン版のものです

≫ENTER

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「アヤ」とは

サイキック・ディテクティヴ・シリーズ VOL.3 「AYA」(以下:AYA)は1990年に「第4のユニット」や「T.D.F」などで有名なデータウェスト(データイーストではない)から発売されたAVGで、タイトルに”VOL.3″とあるように、本作はデータウェストが1989年から続けていた”サイキック・ディテクティヴ・シリーズ(以下:PDS)”の3作目にあたります。

PDSはシリーズタイトルとしては6作、ゲームとしては7本発売されていました。各タイトルをあげると、

VOL.1 INVITATION 影からの招待状
VOL.2 MEMORIES
VOL.3 AYA
VOL.4 Orgel
VOL.5 Nightmare
FINAL SOLITUDE 上巻
FINAL SOLITUDE 下巻

(最終作「SOLITUDE」が上下巻構成だったので6タイトルで7作)となります。

不可解な依頼、そして梨絵香の失踪

主人公「降矢木和哉」はかつてサイキックアナリスト(対象となる人間の深層心理に意識を侵入させ、無意識の中から隠された記憶を探し出したり、傷を負った心の治療ができる人物)として活躍していたが、ある事件をきっかけにその仕事を休業していた。

ある日降矢木のもとを同じアナリストである「桐生五郎」が訪ね、降矢木に「ある老人にあって胸に腫瘍があるかを確認するだけ」というおかしな依頼をする。

最初は怪しんだものの多額の依頼料に惹かれ依頼を引き受けた降矢木は、恋人である「森崎梨絵香」にしばしの別れを告げ、依頼を実行するためにその老人「神谷老」の屋敷を訪ねる。

依頼を難なく終え戻ってきた降矢木を待っていたのは、梨絵香の失踪という現実であった。

コマンド選択式でゲームを進行

※仕様はPCエンジン版のものです

システムは一般的なコマンド選択式で、最初に実行する動詞のコマンドを選択して、その後対象となる名詞を選択するようになっていました。

コマンド選択ミスによるゲームオーバーや、ゲームが進行できなくなるいわゆる「ハマり」というものは存在しないので安心してゲームは進められます。

ただし一部フラグが立つ条件がちょっとシビアなものがあり、あるコマンドを実行してその直後に決まったコマンドを選択していないと先に進まないというシーンが何箇所かある。

例えば「見る」でその物がある事を確認した直後でなければ、次のコマンドの実行対象の名詞に名前が表示されないという感じ。

これによりコマンド選択式AVGにありがちな、先頭からコマンドを総当たりで実行していけばクリアできるという方法では永遠にゲームが進行しないようになっていました。

「DAPS」によるスムーズな動画再生

本作の開発元であるデータウェストは、1990年に画期的な動画再生システム「DAPS(Datawest Active Picture System)」を開発しており、その後データウェストが開発したゲーム(一部リメイク作含む)ほとんどにこのDAPSというシステムが採用されていました。

当時はまだパソコンやゲーム機にCDドライブが標準装備されている機種は少なく技術も未発達だったので、CDから動画や音声データを読み込んで再生させるまでにいちいちロード時間が必要で、読込待ち→再生→読込待ち→再生というように繰り返していました。

これに対してDAPSは最初に動画(音声)データの読込を行い、そのデータを再生中に並行して次のデータを読み込んでしまうというもので、これにより動画から次の動画までの繋ぎが待ち時間無しでストレス無く観られるようになっていました。

(もしかしたら私の理解不足で若干意味は違うかもしれませんがw)

とはいえ、本作でそれほど長時間の再生が行われるシーンはごく一部しかありませんでしたが。

ハイパーメディア?

ちょっと余談ですが、本作が最初に発売された機種FM-TOWNSは「ハイパーメディアパソコン」というキャッチコピーで売り出されていて、CMなどでもハイパーメディアのひとつとして電子図鑑(昆虫や魚)ソフトなんかが映っていました。

要するに図鑑の動物の名前をクリックすると、その動物の動画や鳴き声が再生されるってやつです。

そのつながりかもしれませんが、本作では恋人である梨絵香の家でサニタリーを利用するとリアルな(?)水の流れる音が再生されていました(あと公園に行くとリアルな鳥の鳴き声が聞こえたり)。

まあそれをハイパーメディアと行っていいかはわかりませんけどねw

悪夢のようなグロシーン

本作はファンタジーでもSFでもない現実世界を舞台にしているため、登場する人間や表現などもごく普通の現実世界のものです。

しかし主人公である降矢木が侵入する「心の世界」では、対象の人間(あるいは降矢木本人)の精神状態によりかなり異常な世界が表現されます。

頭の痒さに耐えかねた女性が自分で自分の頭の皮を引きはがして骸骨頭になったり、恋人との楽しい朝食にウジが湧いていたり、恋人がゴキブリのついてるパンを美味しそうに食べたり、抱き合っている恋人がみるみる腐っていったりなど。

それはもう恐ろしいグロテスクな世界、私たちがたまに夢で見る恐ろしくもあり滑稽な、まさに悪夢というに相応しい映像がプレイヤーを襲います。

これが本作のひとつの「ウリ」であり、特に美しい女性が髪を掻きむしるアニメーションシーンは当時大きな話題となりました。

サイキックディテクティブシリーズと私。

ちなみに私がちゃんと自分で稼いだお金で買ったはじめてのパソコンはFM-TOWNSⅡでした。

そしてパソコンショップで当時TOWNS専用だったこのゲームの映像を見たときに、これはやってみたい!と思ったんです。

そしてその後このシリーズのファンとなり、Vol.1と2を除くすべてのシリーズを買ってプレイしました。

1と2をなんで買わなかったのかはもう覚えてないんですけど、話が繋がってるわけじゃないからいいかと思ったのと、私が本作を買った時点で1と2はもう古いゲームだったのでなかなか売ってなかったのが原因だったかもしれません。

そしてなぜこのシリーズが好きになったのかというと、単にグロいからという訳ではなくてこの作品がもっている独特の世界観がとても好きだったんだと思います。

現実世界と精神世界のアンバランスさ、登場人物たちのどこか特異な台詞回し、舞台は日本でありながらなぜか異国情緒のある背景、それぞれのシーンにマッチする大人なBGM、そして主人公「降矢木和哉」の中の人の演技の独特さ(笑い)これらをひっくるめて自分の感覚にとても合ったんでしょうね。

ちなみに当時はぶっちゃけ降矢木和哉の演技が下手だと友人と笑っていたものでしたが、今聴いてみるとそれほどでもないですよね。

こういう演技だと思えばそう感じられるものだし。逆にこの演技がクセになっちゃうしねw

本作はFM-TOWNSで発売されたあと、PCエンジン(CD-ROM2)、メガドライブ(メガCD)、PC-9821、Windowsなどに移植されましたが、今現在の現行機(あるいはOS)で動かせるものが存在しないので

データウェストさん、どうかWinXPや7環境動くものを販売していただくか、ProjectEGGなりで販売していただけませんでしょうか?
多少高かろうが絶対買いますので!

(´・ω・`)ほんとにお願い…。

※追記

現在、データウエストの過去作品の一部が下記サイトにて通信販売、及びダウンロード販売されており、その中でPC版の「サイキックディテクティブシリーズ」も全作購入可能となっています。

ただし対応OSが現行のものより古い為、購入の際はよく確認の上、自己責任にてお願いします。

因みに私は、勿論全部買いました!

≫EXIT

お疲れ様でした!

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コメント

  1. 伊藤 より:

    データウエストのサイキック・ディテクティヴ・シリーズは本当に最高のゲームだった。
    クオリティーの次元の違いの感動を今でも忘れない。
    続編もしくは、再リリースを望む。

  2. ソンゴスキー@れとろげ より:

    まったく同感過ぎます!
    確かかなり昔にWin版が発売されてた気がするので、復刻も容易なんじゃないだろうかと考えるんですが…。
    全作セットでも1万円くらいなら余裕で買いますけどねw

  3. ぴえ より:

    こんにちは。
    当時AYAを電気店の店頭のTOWNSでプレイしてサイキックディテクティブにはまりました。
    その後9821のリメイク版を前作購入しましたが、やはりAYAがいいですね~。
    2のメモリーズもやはり世界観が独特でいいです。
    このシリーズはヤフオクでたまにWin版が出品されますが、5000~10000円と高価です・・・。

  4. ソンゴスキー@れとろげ より:

    返事が遅れてすみません。
    やっぱり当時TOWNSのCMでもよく使われてて、TOWNSゲームのある種「顔」的な作品でしたね。
    サイキックディテクティブシリーズが他の探偵物、ミステリー物のAVGと違うのは、あのやや(かなり?)カオスな世界観だったと思います。
    ぜひ正式な復刻をしてほしいですね。

  5. ひろの より:

    当時TOWNSでやってて、大好きでした。
    (大学生だったので出せる金に限りがあり、ナイトメア、ソリチュード上巻しか持ってませんでしたが)
    その後Win版が出た時は既に社会人なので大人買いで全部買いました。
    (ついでにサイキックディティクティブシリーズのミュージックCDも。)
    しかし対応OSがWin95だったかでうちのWin2kで正常動作せず。
    サポートに問い合わせたら修正パッチを作ってもらえました。
    (その修正パッチファイルどこにやったかな?)
    今ならVMとかあるから普通にプレイできそうだし、久しぶりにまたやってみるかな?

  6. ひろの より:

    早速やってみようと思い、Win7Homeにvmware入れて、さぁWin95入れようと思ったら95のCDが無い!
    仕方なくWin98入れてみたら、ソフトは起動するけど音が出ない。サウンドドライバも入れたのに。
    そういえばWin2kでプレイしたときも音が出なくてサポートしてもらったんだったかな?
    もう忘れた。
    仕方ないから、試しにWin7で直接起動!エラーが出てやっぱり起動しない。
    駄目かと思いつつ管理者権限で起動したら・・・・起動できました。
    音もちゃんと出ました。よかったよかった。
    今日見てみたらInvitation以外すべて未開封。
    確かに後でやろうと思ってそのままだったような。
    ちなみに第4のユニットAct3デュアルターゲットも買ってたみたい。

  7. ソンゴスキー@れとろげ より:

    おお!Win版持っているんですか羨ましい!
    私はwin版が出たときは「今更古いゲームもなあ…」と思って買いませんでした。
    あの時の自分を、殴ってやりたいw

  8. ソンゴスキー@れとろげ より:

    おお、無事起動したようですね、重ね重ね羨ましい!w
    あのシリーズは今考えると、台詞回しにものすごくクセがあってぶっちゃけると「変」なんですが、そこがまた癖になるんですよねぇ。あの独特の台詞回しがまた聴きたくなっちゃうw
    あー、再販してくれいもんかなあ…。

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