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前回のあらすじ
いらっしゃいませ、語り部の館にようこそ。前回のお話は…
些細な疑いの積み重ねにより衝突するローとゲイル、ローのあまりの暴言についにゲイルはパーティを飛び出してしまう。
3人だけとなって旅を続ける王子一行は、グエンの塔にあるという「サイレス」という魔法の存在を知るが、グエンの塔には鍵がかかった扉があり魔法は手に入れられなかった。
解決法を探し旅を続ける一行の元に「マスクーンの町」が襲われているという知らせが入る。マスクーンに駆けつけた一行を待っていたのは…。
こんな内容でしたね。
では早速、第九回を始めるとしましょうか。
あ、まだ前回分をご覧になっていない方は、以下のリンクよりどうぞです。
本記事を読み進める前に…
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第九話「居場所」
ローが隠していた真実
サイレスの呪文によってアクダムを撃退した王子たちは、マスクーンの町でアクダムに拷問を受けズタボロになったローを見つけ出しました。
お、どうやらローは生きているらしい。おい!お前が盗んだペンダントはどうした!吐け!
あんたのペンダントは、アクダムの野郎に取られちまったよ。
取られただぁ?!なんてことしてくれやがったんだ!
それに何の目的で合鍵を持ち出して、塔にあった石碑を削ったりしたんだ!
あんたたち、サイレスの呪文が欲しかったんだろ?
考えても見てくれ。
サイレスの呪文ってのは、呪文が使えななっちまうんだぜ。
どうやらローがこんなことをした理由はファーレーンで司令官にサイレスを使われた際に、呪文メインの自分が何もできなくなった事にショックを受けたのが原因のようです
なるほど。
呪文を己の軸にしている人間にとって敵にサイレスを使われるだけでもショックなのに、よりによって旅の仲間に戦闘中にサイレスを使われたら…存在を否定されるようなもんだからな。
俺にはな、呪文しか…ないんだよ。
結局ローは、王子一行がサイレスが入手できるのが確定した段階でパーティーを抜けることを決意し、サイレスの石碑を壊してリーゼルの町に逃げようとしていたのだとか。
ペンダントは金に変えるつもりで盗んだんだ。
ところが、マスクーンでアクダムに捕まって、このありさまだ。
確かにボス戦ではサイレスが使われて呪文が使えなくなるシーンはあったけど、経験値や金稼ぎの雑魚戦でローの呪文は十分役に立ってたじゃん。サイレスだって戦闘の選択の一つでしかないのに。
本当に何やってんだかって感じですが、アクダムに勝つためとはいえサイレスを求める王子たちの行動が、”魔法”を己のアイデンティティとしているローの”居場所”を奪う結果になっていたのも確かなんだよね。
それでも王子からペンダントを盗んだのが故意にアクダムに渡す為じゃなかったのは、ローがアクダムのスパイだったんじゃないって話でちょっとだけ嬉しいかな。
普通RPGの”沈黙の呪文”は掛けた相手にのみ効果があるものが殆どで、本作みたいに敵味方全員に効果があるってのは珍しいなあと思っていたんだけれど、こういう形でシナリオに活かしてくるとは…
やるね日本ファルコム!
結局、ローは助かりはしたものの傷がかなり深いようで仲間には復帰できず、マスクーンの町長が暫く面倒を見てくれることになりました。
うーん、ゲイルは誤解が解けて無事仲間に戻ってくれたけど、ローはこのあとどうなるんだろうな…。また仲間に戻ってくれればいいけれど…。
「試練の洞窟」にはお宝が…?
ローの事は町長さんに任せるとして、ところでアクダムはどこに逃げて行ったんだろうね?
王子!多分アクダムは、リーゼルに逃げたんじゃねえかな?
ゲイルからそんな意見が出ると町長から、もしリーゼルにいくのであればそこにいる弟が無事かどうか様子を見てきて欲しいと頼まれます
まあローの面倒をみてもらうんだから、それくらいならお安い御用です引き受けましょう!
と、リーゼルとやらに向かうその前に、無事に解放されたマスクーンでちょっと情報収集しておきましょう。
重要そうな情報としては、前から気になっていたフィールド上にある白い半円の建造物(?)の事について知ってる人がいた。
こういうやつね?
なんでもあれは「龍の卵」と呼ばれるもので、中に神様が使ったという魔法の品が入ってるらしい。うーむ、”中には”ってことはやっぱりあれは建造物なんだね。いずれはあの中に入れるんだろうか?
さらに情報収集を続けていると、リーゼルの東にある「試練の洞窟」という場所の情報を得た。
その洞窟には強い武器や防具が保管されていたらしいのだけれど、そこに住み着いた「眼力魔」という魔物のせいで誰も近づけなくなっているらしい。それは是非手に入れたいところ。
情報収集の所為かとしてはこんな感じ、じゃあリーゼル方面に向かってみましょうか!
ちょっといい話。
リーゼル方面へ向かう前にサイレス探しで関わった「ポム」の家に寄ってみると、サイレスを見つけられたポムはもう冒険はやめて両親と一緒に暮らすことに決めたようです。
それは良かった。もう両親に心配かけんなよ、ポム。
そしてどうやらポムの父親は冒険ばかりの息子のために「レス3」の魔法を用意していたみたいなんですが、ポムはもう冒険にはいかないから代わりにそれを王子たちに教えてやってくれと言います
おお、それはめっちゃ嬉しい!MPの高いローが抜けた影響で、現状パーティの回復が不安だったしね。
てかポムの父親は家を出て行った息子の事で色々文句を言っていたけれど、やっぱり息子のことをいつもちゃんと思っていたんだねえ。…ええ話やん?
リーゼルで感じた”違和感”
いい話も味わえたところで、ではリーゼルへ向かいましょう。
リーゼルはマスクーンから一旦西に向かって、そこから北へ向かっていく感じ。マップを確認すると確かに東の方に洞窟っぽいのが見えるね。
多分あれが「試練の洞窟」でしょう。
まあリーゼルまでそんなに遠くないようだし、洞窟は後回しにしてリーゼルに向かっちゃいますね。
てなわけでリーゼルに無事到着。早速城下町でマスクーンの町長の弟、エリックって人を探してみよう。
するとなんかそれっぽい人が…
すいません、エリックって人を探してるんですが?
エリックはわしじゃが…?
ああよかった。あなたのお兄さんから、あなたが無事かどうか見てきて欲しいって頼まれたんですよ?
わしの兄じゃと?
・・・・・・・・・・・・・・・・
そ、そうであった。わしには兄がいたんじゃった。
わしは無事じゃから、心配はいらないと”兄に”伝えてくだされ
(。´・ω・)ん?
なんか違和感が…、まあ無事だってんならいいや。んじゃ用事も済んだし、城下町でここに逃げ込んだかもしれないアクダムの情報収集でもしますか。
てなわけで町の人の話を聞く限りだと、どうやらこのリーゼルはモンスターの襲撃を受けて大きな被害が出たものの、捕らえられていた兵士が脱走したことによってモンスターは追い払われたようだ。
ただその騒動の中でなのか城主は怪我を負ってしまってるらしく、そのごたごたで現在城の中には入れないみたい。あと、町中のお店も襲撃の影響で閉まっていて買い物も無理っぽい
うーん、アクダムの情報は全然得られなかったけど、マスクーンの町長の弟さんが無事だったことは解ったし、んじゃ一旦マスクーンに戻るとしますか。
と言う訳で、王子一行は一旦マスクーンに戻って事の次第を町長に伝えますが…
いやそれが…、確かにモンスターに襲われてはいたようだけど、結局兵士たちが追い払ってくれたらしいよ?
なんですと?
ではこの国はモンスターから解放されたのですか?
いや、まだどうだかわかったもんじゃないぜ。
おや、ゲイルも何か違和感を覚えていたようだね。
あんたの弟の様子もおかしかった。
あんたのことを話しても訳が分らなかったようで、暫く戸惑っていたからな。
そうなんだよねえ…、老人だしちょっ物忘れが激しくなった?と思わなくもないんだけれど、それにしたって兄弟のことを忘れるかね?
何か、あの人が本当に町長さんの弟だと証明できるものがあればいいのだけれど…。
弟の右手には、刃物で切った傷跡があるはずですが…
なるほど、んじゃもう一回リーゼルに行って弟さんにその傷跡を見せてもらうとしましょう。あと、リーゼルに行く途中の「試練の洞窟」も気になるから一度言っておきたいな。
てなわけで、その辺は次回ということにして今回はここまで。
次の回へ
兄と弟。
例え離れていたとしても、その絆は簡単に忘れられるものではない。
王子がリーゼルの城下町で感じた違和感の正体。
それは恐らく、弟の右腕が証明してくれるのだろう…次回、
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≫EXIT
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コメント
ローの話、魔法使いあるあるだけど、魔法が使える状況なら人並み以上だし、TRPGとかだと魔法以外の知識で魔法使いが活躍する話も多いから、なんかなぁ……と当時もにょもにょした思い出。
まあ、戦士系も普通に魔法を使える世界では、魔法以外ができない人間みたいなアイデンティティだったのかなぁ、と今にして思う。
コメントありがとうございます。
>ローの話
ゲーム的な感覚だと魔法使いは戦闘でのダメージソースとして見られがちだから、魔法が使えなくなる=役立たずという認識は確かにありますが、物語などでは戦闘だけが魔法使いの活躍の場では無い事も多いですからね。
>魔法以外ができない人間みたいな
確かに同じパーティのリュナンは魔法も肉弾戦もできるキャラクターですからね、近くにいるだけにコンプレックスに感じていたのかも。