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『三國志Ⅴ』ついに戦場で「陣形」を組んで戦えるようになった!

元帥の塔 31F/No.0230

「三國志」シリーズの5作目となる作品は、「陣形」の登場、そして中央集権となった内政システムで大きく変わった。

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いらっしゃいませ!

前回に続いて、前にsteamで買っていた「シブサワ・コウ アーカイブパック vol1-5」から今回はこれを紹介してみたいとおもうぞい!
では入るがよい、元帥の塔 FLOOR31じゃ!

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ゲーム基本情報

タイトル三國志V(with パワーアップキット)
シリーズ三國志シリーズ(5作目)
ジャンル歴史シミュレーション
発売年1995年
販売/開発光栄(現:コーエーテクモゲームズ)
発売機種PC98、Windowsなど
前作三國志Ⅳ
次作三國志Ⅵ
※使用している画像は特に指定がない限り、steam(Windows)版の「三國志Ⅴ with パワーアップキット」のもの

光栄「三國志」シリーズの5作目。今回は前作から追加された「特殊能力」に加え武将が操れる「陣形」というものが追加されている。また「勇名」や「経験値」など後の作品に繋がる武将の成長要素を明確に表にだした意欲作でもある。

ゲームの説明の前に

本作の紹介するにあたり、前作である「三國志Ⅳ」と比較しての解説が多分にあるため、もし前作である「Ⅳ」を知らない方は、まず先に以下の記事を読んでおくと解りやすいかもしれない。

《基礎編》ゲーム中の基本的な画面について

ではまず《基礎編ということで》、ゲームのメイン画面について説明する。
本作のメイン画面は大陸マップ、勢力情報画面、君主コマンド、担当コマンドで構成されている。

▲ 大陸マップ
ゲームの舞台となる中国大陸を表現したマップ。マップ上には都市とそれらを繋ぐ街道が表示されている。 前作に比べてややコンパクトにまとまっており、比較的全体の様子も掴みやすくなっている

▲ 勢力情報画面
君主名、参謀名、兵糧数、所持金、武将数、支配都市数、米の売値・買値、名声など自勢力の現在の情報が表示される。

▲ 君主コマンド
武将の移動、都市への侵攻、武将への褒美や役職任命、各種担当官の任命、各種情報の確認、プレイヤーターンの終了、ゲームのセーブ・ロード・終了など、君主のみが行えるコマンドボタンが並ぶ。

▲ 担当コマンド
各地にいる軍事、人事、内政、外交、計略、特殊などの担当官に命令を与えるコマンドボタンが配置されており、加えて当月の命令書の数が表示される。

画面の見た目は前作から大きく変わっていないようにも見えるんじゃが、「名声」、「担当官」、「命令書」など見慣れないものも増えておるのう。

武将の身分や能力値など

武将の情報量はかなり多くなった

次に三國志シリーズにおけるひとつの要である「武将」についてだが、本作の武将については主にこのような情報で構成されている。

▲身分について

 君主、軍師、太守、一般があり、軍師は知力90以上かつ政治80以上の武将であれば自動的に任命される。侍中と将軍の身分は撤廃になったが、身分とは独立した官職として「参謀」「将軍位」が追加されている。

▲能力値について

 武力、知力、政治、魅力があり、統率が撤廃された。これにより「Ⅱ」以来、武力がまた部隊の戦闘力に影響する仕様に戻っている。大きく変動する値ではないが、特別なアイテムを与えるか、修行を行わせることであがる場合がある。

▲変動する値について

 能力値とは違い、変動がみられる値については気力、勇名、経験などがある。
 「気力」は、何か命令を実行すると経る値。月が変われば少し回復する。
 「勇名」は、戦場や修行などで名を上げる行動をとると上がっていく値。
 「経験」は、何か命令を実行するたびに上がっていく値。

▲兵士情報について

 本作では兵士は武将管理に戻ったため、武将毎に兵士数、負傷兵、訓練、士気の値がある。本作では戦闘で兵士数が減っても「負傷兵(戦死してない)」になる場合があり、負傷兵は治療によって復帰させることができる。

▲会得していくものについて

 数値ではないものとしては、特殊能力と陣形がある。

 「特殊能力」は、前作と同様に武将のもつ技術や計略を意味するものだが、仕様が変更され戦場で使う技術や計略のみになった。全部で32種類あり、武将1人につきその中から6個までの能力が最初から決められいるのだが、最初は未開放(??表示)の能力もあり、経験の値を上げていく事で未開放の能力を会得していく。

 「陣形」は。本作から新たに追加されたもので、その武将が戦場で扱える陣形を意味している。陣形は全部で12種類あり、最初から最低でも1個は会得しているが、修行や戦場で新たに会得する場合もあり、全ての陣形を会得することも可能。戦場で非常に重要な要素となり、陣形の多さ=武将の使いやすさと言っても過言ではない。

本作には「統率」も特殊能力の「海戦」も無くなったんで、水上戦が得意な武将はどうやって差別化するんじゃろ?と思ったら、今回は陣形の中に水上用の陣形があるようじゃな

参謀と将軍位について

 身分のところに出てきた「参謀」と「将軍位」について、もう少し詳しく説明しておく。

 「参謀」は、ゲーム中に君主の傍で助言をしてくれる存在の事で、自勢力の身分「軍師」の武将の中から1人だけを「任命」コマンドから任命できる。参謀は、コマンド実行時にそれについての助言をしてくれるほか、担当コマンドのところ(君主の横にいる)にいる参謀を選択すると、現在の状況についての助言も与えてくれる。

 「将軍位」は、身分とは別に武将に与えられる様々な「官職(偏将軍や破虜将軍、大将軍など)」の事で先ほどの「勇名」と非常に関わりが強く、武将の勇名が将軍位それぞれ決められた「必要勇名」の値に達していなけれれば与えることはできない。そして高位の将軍位ほど高い勇名が必要になる。

 将軍位にはそれぞれ「最大兵数」が設定されており、その将軍位に就くと戦場でその最大兵数(9千~2万)までを率いることができ、より高位になるほど大軍を率いることができるようになる。ちなみに将軍位が無い武将では8千しか率いることはできないが、君主と軍師は最初から無条件で2万を率いることができる。

 ただ1つの将軍位には1人の武将しか任命できないので、必然的に将軍位の数しか武将に与えられないうえに、武将が揃ってきて同勇名帯が複数人になってくると、誰を任命して誰は降格(または除名)するかで頭を悩ませる羽目になる。有能な、あるいは好きな武将は積極的に戦場に連れ出して勇名を上げさせ、どんどん昇進させて席を開けていったほうがいいだろう。

 ちなみに君主や軍師は最初から最大兵数が扱えるので、余り勇名を上げる必要は無い。

呂布や孫策など戦場で輝くタイプの君主は、勇名を稼がせるべきかそこが悩みどころなんじゃよな。まあ勇名の使い道は他にもあるんで、稼がせても無意味にはならんのじゃが

大きく変容した内政コマンド

コマンド実行の仕様について

武将の説明が終わったところで、次はゲーム進行にかかわる部分の説明に入る。

 一ヶ月を1ターンとして、ターン毎に各勢力が様々なコマンドを実行しつつ、中国大陸の統一を目指すというゲーム全体の流れとしては前作から変わらないのだが、毎月のコマンド実行についての仕様が大きく変わった。今回のコマンドは以下のような仕様になっている。

 ①命令は本拠地で行う
 ②命令書の数だけ命令可能

 まず①については、これまでその都市の順番が来るのを待つか、その都市を選択してから命令を実行させる必要があったが、本作では各都市への命令は基本的に君主のいる本拠地から行うようになったので、支配都市が多くなっても長い順番待ちや、大陸マップをあちこち移動させる必要がなくなった。


 次に②については、これまで初代を除けば一月に命令できる回数は大雑把に言えば都市数×武将数であった。しかし本作では、一月に命令できる回数は武将数に関係なく勢力全体で「命令書」の数だけに変更された。そしてゲームスタート時、殆どの君主の命令書の数はたったの3枚とかなり少なくなっている。


 この命令の数は、君主の「名声」が上昇する事で増えていき、最大で10枚まで増やすことができる。しかし最大まで上がっても、1勢力で10枚はまだキツいと感じるだろう。だがこれについては、本作でコマンドの仕様が少し変わった事によりやや緩和されている。

実際プレイしてみると、実は命令書3枚でも案外余ったりするんじゃよなw

担当コマンドについて

担当コマンドには軍事、人事、内政、外交、計略、特殊の6部門があり、本作では各部門に担当官を置く(1~複数名可能)ことでその部門の担当コマンドから、本拠地や各都市にいる担当官に命令が与えられるようになる。担当官は毎年1月に変更が可能で、一度決定すると翌年の1月までは変更できない(年の途中で登用した武将は別)。

▲軍事担当コマンド
 担当官は都市毎に任命、実行結果は実行都市にのみ反映される。
 軍事には兵数を増やす「徴兵」と「募兵」、兵士の訓練度と士気を上げる「訓練」、民から金や食糧を奪う「略奪」がある。前作の移動と戦争は君主コマンドに移動、輸送は本作より金と兵糧が本拠地での一括管理になったので撤廃された。ちなみに訓練は、都市にいる誰かが実行すればその都市全員の訓練と士気が上がる

▲人事担当コマンド
 担当官は全武将から任命。
 人事には未発見武将を探す「探索」と、在野か他勢力の武将に誘いをかける「登用」のみ。武将の忠誠度を上げる「褒美」は君主コマンドに移動し、民の忠誠度を上げる「施し」は特殊担当コマンドの「巡察」に変わった。人事担当官は所在地に関わらずコマンドを実行可能で、登用された武将は登用された都市に就任する

▲内政担当コマンド
 担当官は各都市毎に任命、実行結果は実行都市にのみ反映される。
 内政にはサブコマンドが無く、実行する都市を選択すれば、その都市のパラメータ(開発、治水、商業、防御)が全て上昇する。さらに一回のコマンド(命令書)で、全ての都市への内政コマンドが実行可能。ちなみにパラメータの上昇値は担当官の知力や武力、魅力に依存するものもある為、内政担当官=政治力とは限らない。

▲外交担当コマンド
 担当官は全武将から任命。
 他勢力との同盟を結ぶ「同盟」、同盟国と共同で都市を攻撃する「共同」、他国との親密度を上げる「進物」、他国に降伏を迫る「脅迫」、同盟国と共同で兵器を開発する「研究」、同盟国から物資を送ってもらう「援助」がある。外交担当官は所在地に関わらずコマンドを実行可能。研究は長期間かかるが、兵器が完成すると兵器に対応した陣形がパワーアップするので、遠方勢力と同盟を結んで行うのが良い。

▲計略担当コマンド
 担当官は全武将から任命。
 戦場で寝返らせる「作敵」、太守に謀反を起こさせる「駆虎」、戦争時に民衆に反乱を起こさせる「扇動」、都市の防御力を下げる「工作」、君主の名声、武将や民の忠誠を下げる「流言」がある。計略担当官は所在地に関わらずコマンドを実行可能。本作は民忠誠度を上げにくい仕様なので、扇動はかけ易くもあるが逆にかけられ易くもある。

▲特殊担当コマンド
 担当官は全武将から任命。
 担当官を敵国に潜入させる「埋伏」、担当官に1年間経験を積ませる「修行」、商人と米の売買を行う「取引」、担当官に都市の見回りをさせる「巡察」がある。特殊コマンドのみ、実行武将が本拠地にいる必要がある。巡察は実行すると様々なイベントが発生し、君主の名声、民忠誠度、あるいは実行武将の勇名が上がったり(下がったり)する。

▲その他撤廃コマンド
 前作にあった旅人への「訪問」、軍師や侍中への「助言」は撤廃された。また本作では馬や弓など武装の概念がなくなった為、それに応じて「製造」がなくなり商人との「取引」の対象でも無くなった。さらに本作では全ての都市、武将の情報が最初から全部見れてしまうので、結果「密偵」のコマンドも撤廃された。

以上のようなコマンドを担当官に指示することで命令書が1枚消費され、命令書が0になるとコマンドは実行できなくなるが、「休養」して翌月になるとまた命令書は最大まで回復する。ちなみに君主のみ全担当官のコマンドを実行でき、また一部の君主コマンドは「命令書」を必要としないものもある。

評定と名声の上昇

前作では毎年1月に配下武将の誰かが提案してきた場合のみ「評定」を開くことができたが、本作では毎年1月には必ず評定が開けるようになった。評定が開かれると、各部門の担当官の中から代表が今年行うべき「目標」を提案してくるので、その中から1つの目標を選ぶことで評定は終了となる。

評定で決めた目標は、年内に達成できれば君主の「名声」を上昇させることができる。評定は目標の達成さえできれば確実に、かつ大量に名声を上げられる手段なので、評定は毎年開いて目標達成に積極的に動くのが良い(他の手段はランダム性が高く、かつ上昇値も低いので)。

代表者はその部門に関する目標、軍事なら特定都市の占領、外交なら特定勢力との同盟、人事なら特定武将の登用などを挙げてくる。目標の難易度により名声の上昇値も変わってくる(登用は低め、都市占領は高め、同盟は期間による)ので、自勢力の状況を考えて現実的な目標を選択するのが良い。

実は本作は武将の登用が成功しやすいようになっておるんで、目標を武将の登用にしておくと達成しやすいんじゃが、達成しても名声の上昇値低いんじゃよな…

《基本編》を振り返って

ここまでの三國志V《基本編》を振り返って。

まず本作は前作に続き完全マウスオぺレーションが前提となっている。UIも使い易くまとまっており、かつ君主がいる本拠地から各都市へ命令を与えるという仕組みと大陸マップがコンパクトにまとまったおかげで、あまりマウスをあっちこっちに移動させる必要が無くなって遊んでいてストレスが少なく感じられた。

またストレスという点では、内政が1回で全ての都市の全てのパラメータを上昇させられるという仕様も非常に嬉しかった。内政もそうだが他にも密偵、あと兵士の武装、都市での兵糧や金の管理や輸送など、過去作では「面倒くさいがそれが定番」としてあったもので撤廃されてるものも多く、また各担当官コマンドもシンプルになっており、三國志シリーズ初心者でも敷居の高さを感じない作りになっていたように思える。

とはいいつつも、担当官の人選については遊んでいて非常に悩んでしまう要素ではあるのだが、軍事担当官意外でも戦争には連れて行けるということと、内政パラメータの上昇値は政治にのみ依存するわけではないことを踏まえると、他の担当官は有能な武将を最少人数で、あとは全員内政官でもよかったりするのではないかと思われる。ただし気力が足りなくなっていざというときに出陣できなくなるのは困るのだが…。

他にも触れておきたい部分はあるのだが《戦争編》とかかわる部分も多いので、そこは次回のまとめで触れることにする。

とりあえず《基本編》はこんなところじゃな。
次は《戦争編》じゃ!

コーヒーブレイク!

長くなったので、一旦ここで休憩してください!

3

コメント

  1. 名無しの冒険者 より:

    呂布が絶対無敵じゃなくなったのも、この作品からだったかなぁ。
    負けられない戦いで、武器持ちの夏侯惇が勝利した時は思わずガッツポーズ。
    まあ、4をやってないのでもしかしたらそっちが先かもですが。
    幻術と仙術は勿論ですが、諸葛亮の使う混乱もチートだと思う。

  2. ソンゴスキー より:

    >>1
    実際武力の影響度が下がって陣形命になったので、呂布でも雑魚武将にけつから突っ込まれて全滅とか、一騎討ちでも武力90台くらいの奴にカウンターくらって負けたりしますねw
    PKで隠しパラメーターに補正が入って呂布強くなったという話もあります。
    あと諸葛亮と言うか敵の計略ばっか成功するんですよね…

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