闘士の塔 12F/No.0083
発売年:1989年
開発元:日本テレネット(新日本レーザーソフト)
ジャンル:多方向スクロールACT
発売機種:PCエンジン(CR-ROM2用タイトル)
≫ENTER
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「ヴァリスII」とは
「ヴァリスII」は1989年に日本テレネットより発売されたアクションゲームです。
今回紹介するのはそのPCエンジン版なのですが、当時パソコンゲームと家庭用ゲーム機に同タイトルが出る場合は、大抵家庭用ゲーム機版が後から”移植”という形で出るというのが普通でしたが、ヴァリスIIに関してはパソコン版もPCエンジン版も同じ時期に開発され、同じ時期に発売されたという珍しいタイプのものでした。
(ただしパソコン版は”ウルフチーム”、PCエンジン版は”レーザーソフト”と開発元が違った)
ややこしい話ですが、本作は「夢幻戦士ヴァリス」シリーズでは2作目となりますが、PCエンジン版ヴァリスとしては最初の作品となっています。
※最初に2が出て、3と4が発売されたあとに、やっとPCエンジン版の1(リメイク版)が発売された
余談ですが、パソコン版ヴァリスはタイトルに「夢幻戦士」が付いているのですが、PCエンジンは以後の1のリメイク版が出るまで「夢幻戦士」という言葉はタイトルに含まれていません。区別のためですかね?
《ストーリー》もう一つのヴァリスⅡ
うちのブログでは大抵、最初に紹介記事を書いてからプレイ日記の記事を書くというパターンでやっているのですが、このPCエンジン版ヴァリスIIは紹介記事を書く前にプレイ日記を書いて上げちゃっていました。(正直別に無くてもいいかなとも思ってたりw)
そういった事情で、プレイ日記の方で詳しいストーリーなどは書いていますからそっちを参照してください。
簡単に言ってしまうと、前作で優子は暗黒界の王「ログレス」を倒しました。それはいいのですが、今度はログレスを失って弱体化したログレス軍と、ログレスの存在を快く思っていなかった反ログレス軍が争いを始めてしまいます。言ってみれば暗黒界の内乱ですね。
前作で散々暗黒界の連中にひどい目に合わされた優子の立場でなら、そんなのどうなろうが知ったこっちゃないという部分はあるのですが、暗黒界にも戦いを望まない者たちもいるし、反ログレス軍をまとめ上げ皇帝を名乗るメガスが無幻界にまで侵略の手を伸ばしているとなれば戦わないわけにはいかないわけです。
ちなみにパソコン版とは登場人物が共通するという以外は、ストーリー展開も少し違っているようです。
「ヴァリスII」のゲームルール
プレイヤーは主人公である優子を方向キーの左右で動かし、Ⅰボタンでジャンプ、Ⅱボタンで剣から攻撃を放ちます。また方向キーの下で優子をしゃがませる事もできます。
基本的な動作はそれだけで、特殊なものとして方向キー下+Ⅰボタンで段差を降りる、方向キー上で魔法アイテムを使用します。
※”スライディング”機能がつくのは次回作のIIIからです
あと体力ゲージ制で、攻撃を受けると画面上部の緑のバーが減っていき、無くなると優子を1機失います(変な日本語だけどわかりやすいので)。体力ゲージはステージ上に落ちているアイテムにより回復したり、最大値が増えるということもあるので取り逃しの無いようにしたいところです。
他のアイテムについては、プレイ日記の記事にて触れているのでここでは割愛します。
各ステージの構成は左右に進むだけでなく登ったり降りたりもあるが、全体ではそれほど複雑ではなく迷ってしまうようなことはないし1ステージの長さもそれほど長くはない。
ただ狭い足場から次の足場に飛ぶというようなアスレチック的構成が多いうえに、敵(弾)にぶつかると一定距離はじかれるという仕様のせいで、足場に飛ぶ、敵にぶつかる、足場から落ちる、また登るという事を何度も繰り返えさせられるのはかなりキツイ。
とはいえこれはヴァリスシリーズの伝統みたいなものですけどねw
そういう部部に外にも、ステージの最後に待つボスにたどり着く前にプレイヤーのHPを削ろうといやらしいしかけが満載なので、ゲーム自体の難易度は低くない(でもシリーズの中では低いほうかも)と思います。
毎度おなじみヴィジュアルシーン
「ヴァリスの伝統」といえばヴィジュアルシーンだったりもするわけですが、本作でも1ステージ終わるごとにヴィジュアルシーンが挿入されていました。しかも媒体がCD-ROMということもありキャラクター達がバンバン喋ります。
ちなみにステージの最後だけでなく、ボス戦の際には優子とそのステージのボスとの会話も聞けました。
主なキャラを演じられた声優さんは、島本須美さん(優子役)、三田ゆう子さん(麗子役)、鈴置洋孝さん(皇帝メガス役)というそうそうたる面子でした。
ストーリーの中では、次回作への布石というか前振りとして無幻界の女王ヴァリアの娘「ヴァルナ」がちょっとだけ登場します(まったく喋りませんが)。彼女は次の「III」で優子と共にプレイキャラクターの一人として登場するんですよね。ちなみにIIIでの声優は島津冴子さんです。
《最後に》CD-ROM2初期のタイトルゆえ
日本でPCエンジンが発売されたのは1987年10月、その後周辺機器であるCR-ROM2が発売されたのは1988年12月、本作ヴァリスIIが発売されたのは1989年6月である。本体が発売されてからまだ1年半ほど、CD-ROM2が出てからは半年程度だった。
何が言いたいのかというと、この当時PCエンジンのソフトは目玉だったアーケードからの移植ソフト以外は、正直色がめちゃくちゃきれいなファミコンソフト程度のレベルだったし、CD-ROM2に至ってはヴァリスII以前に発売されたタイトルはCD-ROM2と同時発売の「No・Ri・Ko」と「ファイティング・ストリート」、それ以外は「コブラ 黒竜王の伝説」というゲームというかデジタルノベルみたいな作品の3作だけだったんです。
そんな状況で発売されたゲームだったので、アクション性やキャラクターの描画、ヴィジュアルシーンのクオリティなどいろんな意味でまだ”発展途上のゲーム”という感じがしたんですよね。もちろん頑張ってるとは思いますが。
その気持ちを踏まえて、続編の3や4、そしてリメイク作の1をプレイすると「進化したんだな~」と感心させられます。
※余談ですが私がPCエンジンのCD-ROM2で「凄い!」と最初に思ったのは、やっぱり「イースI・II」(1989/12)でしたね。あれがきっかけで購入を決めましたから。
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コメント
私の分析した限りでは夢幻戦士ヴァリスは3つの世界観を持っています、1つ目はPC-8801版Ⅰ、Ⅱ、2つ目はPCエンジン版Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、3つ目はFC版、これで間違いないと思います、3つの世界観で麻生優子がPCエンジン版Ⅳを除いて単独で主役を務めていますので管理人さんも仰る様に凄い事なのだなと思います、ヴァリスはギャルゲーと言うジャンルを作った画期的なゲームだと思っています、2006年の新作でギャルゲーのはしりと言う1つのコンテンツをメーカー自らの手でダメにされてしまいましたが旧作には罪は無いので上記の3つの世界観だけリスペクトすれば良いでしょう、プロジェクトEGGではFC版だけ配信されていません、FC版の版権はサンソフトではなく徳間書店ですので、徳間書店さんにはプロジェクトEGGに参戦して頂きたいですね。
>義行さん
確かにそうですね。ファミコン版の世界観も、また違う世界感ですね。
ファミコン版はちゃんと遊んだことが無いので、
VCなりで配信してくれると嬉しいんですが…徳間ェ…。