第一部「麻生優子とは何者なのか?」
≫ENTER
いらっしゃいませ!
私にとって「ビキニアーマー女戦士」といえば、何よりもまず思い浮かぶのが日本テレネットのゲーム作品「夢幻戦士ヴァリス」の中に登場する「麻生優子」であり、彼女がいなければ今私はここに立っていないだろう。
しかし世の中にまだ少数存在する「ビキニアーマー愛好家」の中には、彼女の事を良く知らないという人も恐らくいると思われる。なので今回は年末特別企画として、彼女「麻生優子」の歴史に迫ってみようと思う。
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「麻生優子」とは
まず「麻生優子」とはいったい何者なのか、そこから話さねばなるまい。
過去に「ビキニアーマー美女列伝」にて何度も彼女について触れているが、改めてここでも説明しておこう。
普通の女子高校生、麻生優子
「麻生優子」とは、1986年に「日本テレネット」という会社から発売されたPC用ゲームソフト「夢幻戦士ヴァリス」の主人公として登場するキャラクターで、ごく普通の女子校生だったのだがそのごく普通さゆえに「幻想王女ヴァリア」にヴァリスの戦士として「ヴァリスの剣」を与えられ、異世界に飛ばされたうえに半ば無理矢理「夢幻王ログレス」との戦いに巻き込まれてしまう。
人間の心には争いを起こそうとする”暗(ヴェカンティ)”の力と、その反対の”明(ヴァニティ)”の力があり、今まではその2つの力がバランスを保っていたのだが、ヴェカンティの支配者「夢幻王ログレス」は、人の心に干渉しヴェカンティの力を増加させ争いを起こさせようとしている。
それを阻止するため、暗と明の心のバランスが最も取れていた少女「麻生優子」が戦士として選ばれたのである(ただし後の作品の話を考えると、これは方便であったようにも感じられる)。
「ヴァリスの戦士」として…
始めはあまりに突然の事に戸惑い、ヴァリスの戦士として戦うことを拒否していた優子だったが、優子の同級生であり優子とは反対にログレスに戦士として選ばれた「桐島麗子」との命を懸けた戦いを経て、麗子を自らの手で殺めてしまった悲しみと、麗子を誑かし道具として利用していたログレスに対する怒りから、優子はヴァリスの戦士であることを受け入れログレスとの最後の戦いに挑んだ。
死闘の末、ログレスに勝利し、麗子だけがいなくなった元の世界に戻ってきた優子だったが、しかし「ヴァリスの戦士」としての戦いはこれで終わったわけではなく、彼女はこの後さらに2度、激しくそして悲しい戦いに身を投じることとなるのであった。
この作品において、麻生優子がヴァリスの剣とともにヴァリアから与えられた防具、その形状がまさに「ビキニアーマー」であり(スカートではあるが)、最初ではないもののゲーム業界にビキニアーマーという存在を定着させた貢献者であるといってもいいだろう。
麻生優子と「ヴァリス」シリーズ
ではここからは、麻生優子が登場した「夢幻戦士ヴァリス」シリーズを年代順に書いていこう。
※記載するものは、日本テレネットからの作品、及びその移植作品に限る。
麻生優子登場作品一覧
1986年 | 「夢幻戦士ヴァリス」 PC-88、X1、MSX/日本テレネット(ウルフチーム) |
1987年 | 「夢幻戦士ヴァリス」 PC-98、FM-7/日本テレネット(ウルフチーム) 「夢幻戦士ヴァリス」 ファミリーコンピューター/徳間書店 |
1989年 | 「夢幻戦士ヴァリスII」 PC-98、PC-88、MSX2、X68000/日本テレネット(レノ) 「ヴァリスII」 PCエンジンCD-ROM2/日本テレネット(レーザーソフト) |
1990年 | 「ヴァリスIII」 PCエンジンCD-ROM2/日本テレネット(レーザーソフト) |
1991年 | 「ヴァリスIII」 メガドライブ/日本テレネット(レノ) 「ヴァリスIV」 PCエンジンCD-ROM2/日本テレネット(レーザーソフト)※1 「夢幻戦士ヴァリス」 メガドライブ/日本テレネット(ライオット) |
1992年 | 「SDヴァリス」 メガドライブ/日本テレネット(レーザーソフト) 「夢幻戦士ヴァリス」 PCエンジンCD-ROM2/日本テレネット(ライオット) 「スーパーヴァリス 赤き月の乙女」 スーパーファミコン/日本テレネット(レーザーソフト)※1 |
1993年 | 「ヴァリスヴィジュアル集」 PCエンジンCD-ROM2/日本テレネット(レーザーソフト)※2 |
※2 この作品はゲームではなく、ヴィジュアルシーンだけを集めたもの
「日本テレネット」の顔として
最初の作品が1986年に発売されてから1993年までの8年間、1988年以外は毎年なんらかの機種で作品が発売されており、その数は単純な移植作品と映像だけの作品を除けば全部で10作品も発売されていることから、この夢幻戦士ヴァリスシリーズは「日本テレネット」の看板作品だったといっても過言ではなかっただろう。
さらにシリーズが10作品も作られていながら、そのうちのほぼ全てにおいて「麻生優子」が主役を務めていたというのも考えてみれば凄い、もちろん他に魅力的なサブキャラクター達が脇を固めてくれてもいたが、これは彼女自身の魅力の高さがから来るものだったのではないだろうか。
麻生優子という「人間」
麻生優子という人間は、本当にどこにでもいるような女子校生らしく、いきなり戦士として戦えといわれたときには、とてもこういった作品の主人公とは思えないほど「嫌よ!」ときっぱりと拒否、いや拒絶した。
しかしやがて戦士として戦うようになると、一転して今度はとても普通の女の子とは思えないほどの精神の強さ、そして愛情の深さを見せるようになるのだが、しかしどこかにまだ普通の女の子としての「危うさ」や「脆さ」が垣間見えてもいた。
こういった彼女の心の部分を、記号的にして解りやすいキャラにするのではなく、ちょっとした部分に含ませてプレイヤーにそれを上手く感じさせたことが、彼女の人気に繋がったのではないだろうか?なんせ、あの当時ゲームキャラクターでありながら、なんと麻生優子には「ファンクラブ」というものが存在していたくらいなのだから。
また1996年には、企画として「ミス優子コンテスト」というものが開催され、「宮本裕子」さんがグランプリを受賞している(宮本裕子さんは現在も舞台などで活躍中とのことです)。こういったゲームキャラクターのミスコンが行われたのは、優子以外では「イースII」のリリアくらいだったと思う。
そんな魅力をもった彼女がいつの日か、またゲーム画面に登場してくれることがあることを、私はずっと願っている。
第二部へ
といったところで、第一部を終わりたいと思う。次回の第二部では、各作品における麻生優子の移り変わりを追いかけていくつもりだ。
≫EXIT
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コメント
ソンゴスキーさん。
お久しぶりです。
今回の記事を書く際に参考にしましたので、トラックバックを送りました。
確認願いますね?
それでは頑張ってくださいね。^^
>神威雅人さん
おお、なんかトラックバックの通知が来ていたと思ったらそういうことでしたか。
ありがとうございます、あとで確認させて頂きますね。
ヴァリスは、すべてが狙ったような作りでしたね
あの当時は出てたOVAなんかもみんなビキニアーマー(やらラー服)が基本でしたし
ミス優子ですが、準ミスがライバルの声を担当してました
麻生優子のイメージビデオやら歌は私も所持しておりましたよw
では、また
>なおさん
当時のゲームは、今のようにゲームから発信という感じは少なく、
世の中のオタク的なものを吸収して作品にする面が多かったですからね。
でもおかげで私はヴァリスに出会えたわけですw
初めまして、義行と言います、今年の11月で38歳になる独身男性です、私が夢幻戦士ヴァリスを知ったのは小学4年生の頃にFC版のCMをTVで見て知りました、まだ10代に突入する前からファンになりましたのでヴァリスとは30年の付き合いになります、私がヴァリスでどうしても欲しいのはPC-8801版Ⅰ、ⅡとFC版、PCエンジン版Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの7タイトルです、プロジェクトEGGに2005年に加入しましてFC版を除く6タイトルは購入出来ましたので、FC版も配信して欲しいと思います、1992年に放映開始となった美少女戦士セーラームーンに先駆ける事6年、ゲーム界に正統派美少女戦士ものが存在したんですね、早すぎた名作と言えましょう。
>義行さん
ほうほう、ヴァリス初めはFCからでしたか。
ファミコン版は発売が日本テレネット(サンソフト)ではなく、徳間書店だから権利が難しいのでしょうね。
私も販売して欲しいとは常に思って折るのですが…。せめてプロモの映像だけでもw
優子はまさに「セーラー服美少女戦士」の先駆けですなw
再度投稿します、20年位前に発売されたギャルゲーを分析した書籍でギャルゲーは夢幻戦士ヴァリスが最初と書いてありました、ヴァリスを製作したスタッフは1985年の斉藤由貴主演のスケバン刑事と今は無きカナメプロ製作のOVA作品の幻夢戦記レダから思いついたと書籍を執筆した方が日本テレネットの関係者から直接聞いたとありました、ヴァリスをパクろうとしたゲーム会社は数多くありましたがどれも失敗、ヴァリスは他社には真似出来ないオリジナリティがあったのだと思います、ヴァリスの主役の麻生優子の声優には風の谷のナウシカで主演を務めた島本須美さんが選ばれました、ギャルゲーの始祖のヒロインとしてのプレッシャーも大きかったと思います、が須美さんが頑張ったからこそギャルゲーと言うジャンルを生み出す事になったのだと思います、須美さんは昨年を持って還暦を迎えてしまいましたがこれからもヒロインを演じ続けて欲しいなと思います、また麻生優子を演じる機会を須美さんに与えて欲しいなと思います、サンソフトさん、お願いします!