賢者の塔 26F
No.0075
発売年:1988年(PC-88版は1985年)
開発元:シンキングラビット
システム:コマンド入力式AVG
発売機種:PC-88、PC-98、X68000など
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「道化師殺人事件」とは
「道化師殺人事件」は1985年に「鍵穴殺人事件」や「カサブランカに愛を ~殺人者は時空を超えて」でお馴染の「シンキングラビット」から発売されたコマンド入力式推理ADVです。
シンキングラビットとしては「鍵穴殺人事件」に続く第2段のADVでしたが、TVのサスペンスドラマのように展開するシナリオは、とても2作品目とは思えないほど濃厚な出来でした。
ただ、画面の1/6程度という小さいグラフィックについては、正直物足りなさは感じざるを得ないところでしたので、今回紹介するにあたっては、1988年にX68000用に移植された「道化師殺人事件」の画像を使用して行こうと思います。
(どちらも内容は一緒です)
サーカス団ピエロ刺殺事件
舞台となるブライトンは、ロンドンから50マイルほど南に位置する避暑地。
夏になると多くの観光客でにぎわうこの町に、ブライトン出身の人間がいるという小さなサーカス団がやってきました。
開幕が間近に迫ったある日の朝、ピエロのシャルル・デュボアがシャワー・ワゴンの中で刺殺体となって発見されました。
死因は、背中から心臓に達するナイフの一突きです。
あなたはロンドン警視庁の刑事としてブライトンに赴き、この事件を解決しなければなりません。
(ProjectEGG版READMEファイルより)
自由度の高いコマンド入力式
本作はコマンド入力式のADVで入力するコマンドは日本語、入力はカナ入力、ローマ字入力に両方に対応しており、ゲームのセーブ/ロードのみ英字で”SAVE GAME”、”LOAD GAME”と入力します。
基本的には”名詞+動詞”という形で入力(ドア タタクなど)しますが、逆に”動詞+名詞”でも実行可能でしたし、さらには”アリバイ ヲ キク”というような入力も可能で、自由度の高い入力が可能となっていました。
場所を移動する場合はテンキーから8、2、4、6を入力する事で、北、南、西、東に移動できます。また階段のあるシーンなどでは”ウエ”や”シタ”と入力する事で移動できました。
舞台はサーカステントだけじゃない
本作の事件は町にやってきたサーカスの敷地内で起こったものなので、基本的にはサーカスのテント周辺で行動するのですが、実はこのサーカスが来ている町の中も自由に歩けるようになっていました。
しかもこの町が地味に広く、道も結構入り組んでいるうえに、建物なども色んなところにあります。そしてそれらの殆どがちゃんと中に入れたり人がいたりするんです。
もちろんこの町はただ移動できる、中に入れると言うだけでなく”何箇所か”はゲーム進行の為に絶対行く必要がある場所なんです。
その為、重要な人物が住んでる家を探して歩き回る、なんて必要もあるのでちゃんとマッピングしていないと、事件解決どころか町で迷って”迷宮入り”なんてこともw
ちなみに本作では、よくADVでありがちな”何かのフラグが立つ事で行ける場所が増える”というものはありません。
最初から全ての場所に行く事が出来るので(鍵やアイテムが無いと入れない場所は除く)、最初から非常に自由度が高い捜査ができると思います。逆に自由度があり過ぎて、どう動いていいかわからないと言う事もあると思いますが。
柔軟なリアクション
大抵のADVでは一定の範囲を超えたコマンドを入力すると”そのコマンドは受け付けられません”のようなメッセージが返ってくるものですが、本作はその範囲をかなり広く取っているようで本編と関係なさそうなコマンドを入力しても定型では無いリアクションが帰ってきたりしました。
例えば看板があるシーンで”カンバン ケル”と入力すると”発想が貧困です”とたしなめられたり、いきなり”トブ”と入力すると”飛べたら苦労はしません”なんて諭されたりしますw
このようにコマンドの自由度が高いと画面に見える色んなものにちょっかいをかけてみたくなり、操作そっちのけで遊んでしまうこともあるかおしれませんね。
しかし自由度が高いからと言っても、やはりやり過ぎは禁物なわけで、画面に綺麗な女性が出てきたからと言って”キス スル”なんて打ち込んでしまうと、相手は怒って二度とあってくれなかったり、プレイヤーに協力してくれなくなります。
それがダミーのキャラならいいのですが、ゲームクリアに関係する準物だったりしたら…その場で手詰まりとなってしまいます。
「尋問モード」で問い詰めろ
本作をプレイしていて容疑者達に何か聞こうとしても、はっきり答えてくれなかったり、非協力的だったりすることがあります。
そういうときは”○○ ヲ ジンモンスル”というコマンドで、指定した相手を別室のようなところにいつでも呼び出す事が出来、ここでアリバイや見つけた証拠品について詳しく聞けるようになります。
事件が大きく動くのはこの尋問時が殆どなので、重要っぽい証拠や手掛かりを見つけたらどんどん尋問するのが、事件解決の近道になるかもしれません。
もちろん相手が必ずしも本当の事を言っているとは限りませんが。
流石のシンキングラビット
ゲームの難易度としてはわりと高い方だと思います。特別難しい思いつかないようなコマンドはありませんし、大抵は移動しながら出遭った人と会話、証拠品を集めて尋問と進めて行けばある程度は進めます。
ですが前述したように広い町でどこに行けばいいのか解らなくなったり、同じ場面でもタイミングによって状態が変わるもの(解り辛い)があったり、知らないうちにまずい事をやってハマっていたりという部分で引っ掛かる事は多いかもしれませんね。
でも話の内容としてはさすがの”シンキングラビットクオリティ”というべきか、二転三転するサスペンスドラマのように非常に面白くできて、遊びながらわくわくと興奮してしいました。
私がプレイしたとき、捜査を進めて行ってある程度事件が見え始めてくると、ちょっとした”違和感”を感じました。
それは「でもゲームだからそういうもんかもなー」程度の違和感なのですが、実はそれが…ラスト衝撃の第どんでん返しに繋がっていたとは!これはやられたぁー!と思いましいたね。
もし機会があったら、皆さんにもぜひこの興奮を味わっていただきたいと思います。
≫EXIT
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コメント
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