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『エレベーターアクション』世界一エレベーターの中で死ぬ回数が多いゲームかな?

闘士の塔 47F/No.0209

※画像は全てPC88SR版のものです

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いらっしゃいませ!

「シンプルで奥が深いゲーム」というものは、

時が流れても色あせずゲーマーの「プレイ欲求」を刺激してくるものじゃとわしは思うんじゃ。そんなわしが相当古いゲームなのに、今遊んでもなかなかに熱くなれるゲームの1つとして取り上げたいのが今回紹介する作品なんじゃ。

わしはその作品を携帯ゲーム機でも持っておるし、よく行く高田馬場の某レトロゲーム専門のゲームセンターに行っても必ず遊んでおる。それほど上手いわけでもないし、下手すると最初のステージでゲームオーバーになる事すらあるんじゃが、それでも何度も何度もやってしまうわしのお気に入りなんじゃよ。

では中に入るがいい、闘士の塔 FLOOR 47 じゃ!

「エレベーターアクション」とは

タイトルエレベーターアクション
ジャンル縦スクロールアクション
発売年1983年
販売/開発タイトー
発売機種アーケード、PC-88、FM-7、X1、MSX、ファミコンなど
続編エレベーターアクションリターンズ

PC-8801版

発売年1986年
発売/開発キャリーラボ

※画像は全てPC88SR版のものです

「エレベーターアクション」は、1983年に「タイトー」より発売されたアーケード用アクションゲームで、 プレイヤーはスパイとなって敵のビルに屋上から潜入し、ビル内部に隠された「機密文書」を全て奪って、ビルの地下に配置された車でビルの外に脱出するというのが目的の作品である。

プレイヤーは地上30階建てのビルの内部を、基本的に「エレベーター」のみを使用して地下まで降りていくのだが、このエレベーターの使い方、そして主人公を邪魔する黒服(敵の組織員)との戦いが熱く、ぱっと見た目はBGMの関係もあってスローテンポでシンプルなゲームに思えるが、難易度的には地味に高い。

元々アーケードゲームとして登場した作品だが、1985年にファミリーコンピューター用に移植されたことで、爆発的に知名度が高まった作品と言えるだろう。1995年に「エレベーターアクションリターンズ」としてアーケードゲームでリメイクされたが、派手で完成度の高い作品にはなったものの肝心な「エレベーター」要素はかなり減少していた。

操作を覚えて、君もスパイになれ!

本作のゲーム操作は、4方向スティックと2つのボタンのみというスタンダードなものだが、ちょっと特殊な部分もあるのでここで説明しておく。

【通常時】

スティック左右スパイを左右に移動させる/赤い扉から出る
スティック下スパイをしゃがみ状態にする
スティック上しゃがみ状態を解除する/赤い扉に入る※
ボタン1スパイが銃を撃つ
ボタン2スパイがジャンプする。
レバーニュートラルでその場ジャンプ、レバー左右でレバーの方向にジャンプする
※赤い扉に入る方法は機種によって変わる事がある

まずここで重要なのは、スパイはレバーを下に入れている間しゃがむというわけではないという事である。スパイは一度下を入力してしゃがむと、レバーを上に入れない限りしゃがみ続けるのである。これが解ってないと、いざというときにしゃがみが解除できずに焦ってミスに繋がってしまう恐れがある。

【エレベーター使用時】

スティック左右スパイを左右に移動させる/エレベーターから降りる
スティック下エレベーターを下に移動させる
スティック上エレベーターを上に移動させる
ボタン1スパイが銃を撃つ
ボタン2スパイがジャンプする。
レバーニュートラルでその場ジャンプ、レバー左右でレバーの方向にジャンプする※             
※スパイはエレベーター上昇下降中でもジャンプで降りる事が可能である(高さにもよるが)

スパイがエレベーターに乗っている間は、上のように操作方法が若干変わる。それほど違いが無いようにも見えるが、重要なのはエレベーターに乗っている間、スティック下でしゃがむことができないという事だ。これはステージをクリアしていく上で、生死を分ける問題と言っても過言ではない。

あと本作にはエスカレーターも登場し、エスカレーター前の赤い四角のところで上を押すとエスカレーターを上り、下を押すと下ることができる。そしてエスカレーターで移動してる間はあらゆる操作が無効になる。

赤い扉から全ての機密書類を奪いだせ!

操作を覚えたら、次はプレイヤーがスパイとして何をするべきかを説明しよう。

ゲームが始まると、プレイヤーが操作するスパイはスパイ映画さながらにワイヤーを伝って敵組織のビル屋上に到着し、屋上にあるエレベーターを使ってビル内に侵入する。ビル内部はビルを縦に切った断面図のようになっており、そこを上から下に向かってエレベーターを駆使して下に向かっていくことになる。

ビル内部にはあちこちにドアが存在しており、その中の赤色のドアの中に目的である機密書類が隠されているので、そのドアの中に入れば機密書類をゲットすることができるのだ。この赤色のドアはビルの中に複数個存在しており、それら全てのドアから機密書類を回収してビルの地下一階に到達すれば、1ステージクリアとなる。(その際回収忘れがあると、そのドアがあるフロアまで強制移動させられる)

一方で、赤色のドア以外のドアは全て青色のドアとなり、そこからは敵組織の一員でこのビルを守る黒服が現れる場合がある。この黒服はスパイを見つけると追いかけてきたり、銃を撃ってきたりとスパイの行動を妨害しようとするので、こちらも銃で応戦する必要があるだろう。

黒服そのものには触れても問題ないが、黒服が撃った銃弾に当たると1ミスとなりスパイの残機が減る。そして残機が全てなくなるとゲームオーバーである。ちなみに1ミスとなるのは銃弾に当たる事以外にも、エレベーターシャフトから落下した場合、またエレベーターと床(あるいは天井)に挟まれた場合も1ミスとなる。

単純だが熱い銃撃戦を制せ!

先ほど敵である黒服の話しが出たので、今度は黒服との戦闘について説明しよう。

まずプレイヤーであるスパイは、基本的に立ち、またはしゃがみ時に銃を撃つことができ、それぞれで上段、下段と弾を撃ち分けることができる。上段の弾は、立っている状態の黒服には命中するが、しゃがんでいる状態の黒服には当たらない。そして下段の弾は、立っている状態としゃがんでいる状態、両方の黒服に当たる。

ここまでは敵が撃ってきた弾に関しても同様なのだが、黒服のみ「伏せ撃ち」という行動をする場合があり、この場合弾は下段よりも低い床すれすれの高さ(最下段)になるため、立っていてもしゃがんでいても当たってしまう。一方でスパイのみできる行動として「ジャンプ」があり、ジャンプ中は上段下段最下段全ての弾をかわす事ができる。(ただしジャンプの出始めと出終わりに弾が重なると当たってしまうが)

特殊な回避方法として、赤いドアに入る瞬間やエスカレーターを利用している間の無敵時間を利用するというのもある。ただし黒服も青いドアから出てくるとき、ドアが開いている方向から撃っても、開いたドアに弾があたって黒服には当たらないという状態が存在する。

敵はいろんな場所の青いドアから現れるため、場合によっては複数人の黒服に前後から挟み撃ちにされることや、2人の黒服が立ちとしゃがみ両方で同時に撃ってきたりもする、そういう危機的状況においてどう対応するのか、また後述するエレベーター使用時の”クセ”も含めて瞬時の判断が求められるのだ。

プレイヤーとしてできることはシンプルだが多様な判断を瞬時に求められるところが、個人的にこのゲームの「熱い」ところであり、気に入っている箇所でもある。

エレベーターを知り、エレベーターを使いこなせ!

本作は「エレベーターアクション」という作品名の通り、ゲーム中におけるエレベーターの使用頻度はかなり高い。そして恐らくスパイの死に場所として最も多くなるのも、このエレベータの中であろう。従って任務を遂行し、生きてビルを脱出するためにもこのエレベーターのことは知っておかなければならない。

まず、エレベーターは誰も乗っていない場合、移動可能範囲の往復をずっと繰り返す。また移動中のエレベーターを自分の階に呼び戻すことは不可能である。これにより目的のエレベーターに乗り損ねると場合によって長い待ち時間が発生し、その間に黒服に襲撃される危険性が高まることになる。

次にエレベーターに誰か(スパイまたは黒服)が乗っている場合、乗っているものの意思でエレベーターを自由に動かすことができる。また次の階への移動中でも逆方向への方向転換が可能である。これにより、例えば上昇中のエレベーターにジャンプで乗り込んで、直後に下降させるということも可能になる。

次にエレベーターシャフトを飛び越して向こうのフロアにジャンプで渡ろうとした場合だが、

もしエレベーターの籠がスパイのいる階より上にあるときならシャフトは飛び越えられるが、籠が下にあった場合、スパイはワイヤーに引っかかってそのまま真下に落ちてしまう。このときすぐ下の階に籠があるなら籠の屋根に乗れるが、もっと下の階にある場合、スパイは落下死してしまうので注意だ。(当然だが籠の下を飛んだ場合でも、ジャンプの距離が足りないと落下死してしまう)

そして最後に、これが最も重要でもっとも死につながりやすいものではないかと思うが、エレベーターに乗っている際はしゃがむことができない(しゃがもうとしてもエレベーターが下に移動するだけ)。それのどこが重要なのかというと、エレベーターに乗っている際に黒服が上段の弾を撃ってきたとする。それを通路のときの癖でしゃがんでかわそうとするとしゃがむことができずにエレベーターがただ下に移動するだけなのだ。そしてエレベーターの移動速度はそれほど速くないので、中~近距離で撃たれると下の階に移動しきる前に弾がスパイに当たってしまうことが多いのである。

これはエレベーターの中で移動せずにジャンプすれば大概は済む話なので、冷静になれば対応は可能なのだが、ビルの7階以下になるとフロアの殆どがエレベーターシャフトで埋まるという状態になり、そこらじゅうエレベータだらけで、自由に移動できる床が殆どなくなるという状態になるため。その状況で左右から黒服に狙われたり、他のエレベーターで黒服が上や下から近付いてきたら軽くパニックを起こして冷静に行動できなくなってしまうのだ。

このパニックは、本作を遊んだ方ならきっと経験があるだろう。
スパイは常にクールでありたい、そう思うのだが…。

KEY POINT!

これは非常によくある事なのだが、エレベーターで次の階へ降っている時に黒服がエレベーターシャフトのすぐ横で待ち伏せをしている場合がある。実はこの状況、非常に危険な状態なのだ。なぜならそのまま降りていくと、こちらが黒服に球を当てられる高さになる前に、黒服がスパイに球を当てられる高さになる方が先に来てしまうからだ。これはゲームの難易度が高くなると、頻繁に発生する状態である。

しゃがめばこちらも早く当てられるのだが、先述した通りエレベーターの中ではしゃがむ事はできない。ではこの状況をどうやって打開すればいいのかというと、このゲーム必須のテクニックとも言える「ジャンプキック(別名「ヒップアタック」)」を使用するのだ。やり方は全く簡単で特別なものでは無い、ただ黒服に向かってジャンプするだけである。

このジャンプキックは飛んでいる間ずっと当たり判定があるため、立ちしゃがみ状態に関わらず黒服を倒す事ができるほか、通常銃では倒せない伏せ撃ち中の黒服を倒したりもできるのだ。そして先ほどのような待ち伏せされいる状態なら、スパイはエレベーター上昇下降中でもジャンプで乗降できる仕様を利用して、黒服が弾を撃つ高さになる前にエレベーター内からジャンプキックをかましてやるのだ。

ジャンプキックは他にも急に目の前の扉から黒服が出てきた場合や、複数の黒服が重なっている場合などにも大いに効果を発揮するので、バンバン多用するのがいいだろう。(ただしジャンプキック中は無敵では無いことに注意が必要)

最後に。

どうじゃったかの?

中で説明もしておるように、本作は大勢の黒服との銃撃戦や、エレベーターだらけになる下層での攻防が非常に熱く、これが癖になって何度も何度も遊んでしまうんじゃよ。また本作は見た感じは非常にシンプルなゲームなんじゃが、だからと言って雑に動いてるとあっという間にゲームオーバーになってしまうんじゃ。

大胆に動くのも時には必要なんじゃが、基本的には常に周囲にも気を配って繊細に行動しなければいけないという、見た目はシンプルでも奥の深い、ゲームとしても「名作」といっていい作品じゃ。遊んだことのない者には、是非お勧めしたい一品じゃのう。もちろん昔遊んでいた者は、これを機にまた遊んでみてはどうじゃ?

ところで今回画像で使用したPC88版についてなんじゃが、映像的にはなかなか良く再現できているものの、画面がアーケード版のようにスクロールせず、1フロア毎の画面切り替えになるので非常にテンポ悪く、またキャラクターの動きが遅いことや、弾を画面上で2発しか撃てないなどなかなか厳しい部分がある。

さらに最初のステージから黒服がいきなり伏せ撃ちをしてくるなど、難易度がアーケード版以上に高く設定されておる。

じゃが、それはそれでなかなか挑み甲斐があったぞい。

≫EXIT

お疲れ様でした!

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コメント

  1. 神楽 より:

    PSプラスのフリープレイにあってちょっと遊んだ記憶はあるんですが
    そういやオリジナル版の存在に気付かなかったんで、DLしてやってみましたが
    1面から結構難しいなオイ!という感じでいきなり1面でゲームオーバーでした。
    敵を処理したと思ったら他の階からエスカレーターで敵が移動してきてたり
    しゃがんでかわそうとしたらちょうどエスカレーターの前で、意図せず移動しちゃって
    あああああ!ってなったり、エスカレーターのせいで割と忙しい目に。
    しかしこんなのも88で出てたんですね、電波新聞社かと思ったら違うのか。

  2. ソンゴスキー より:

    >神楽さん
    ありがとうございます。自分の記事を読んで、そのゲームを遊んでみたくなったとか、実際に遊んでみたという言葉は、ゲームブログ管理人として最高に嬉しい一言です。どうですか、なかなかに侮れない難易度でしょう?そして記事内にも書いたように、エレベーターで死亡するケースが多いというのも実感して頂けたかと思いますw
    移植したのは、大脱走なんを作ったキャリーラボの別名会社みたいですねー

  3. 幻妖斎 より:

    エレベーターアクション、下手ですが大好きでした。
    ファミコン版を最初にプレイしましたが、とある寂れた温泉宿でアーケード版もやったことあります。プレイ感がファミコンとあまり大差なくて、ファミコンすごいなーと改めて思いました。
    シンプルながら多彩なアクションが魅力なゲームでした。エレベーターで敵を挟み潰す(潰される時もあるけど)とか、ジャンプがジャンプキックにもなるとか、閉じかけの扉で銃弾を遮ることが出来るとか、芸が細かいですよね。

  4. ソンゴスキー より:

    >幻妖斎さん
    そうですね、ファミコン版のエレベーターアクションは移植度高いと私も思いました。あと難易度は家庭用ということもあって、ややマイルドな設定になっていたと思います。
    仰るように、単純に見えて芸が細かく、さらに瞬時の判断を必要とする場面も多くてなかなか気の抜けない、今遊んでも挑み応えのある作品です。

  5. 育野 より:

    いやー懐しい.MSX版を相当遊びました.
    記事中,黒服がエレベータ上に乗ってる画像がありますが,「エレベータで潰す」攻撃もありましたね(自分もくらう).
    エレベータの動きが一時止まり,結構重い感じのSEがしたのを思い出しました.

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