勇者の塔 71F
No.0264
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いらっしゃいませ!

管理人じゃ。

謎の妖精よ。

いきなりじゃが、クリスタルソフトと聞いてどんな作品を思い出すかのう?

やっぱり「夢幻の心臓」とか「クリムゾン」みたいなバリバリのRPGじゃないかしら?

大抵はそうじゃろうな。
そういうわけで今回はそんなクリスタルソフトでは珍しい、アクションRPGの紹介じゃ

へー、気になる作品ね。
では早速、勇者の塔71Fにどうぞお入りください
本記事を読み進める前に…
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ストーリー

古代、栄華を誇っていた国「バビロン」は、魔獣たちの侵略を受けた。
どこからともなく、次々に現れてくる魔獣たちの前に、バビロンの民はなすすべもなく、またたく間にバビロンは、恐るべき魔獣たちの支配する世界へと、変わってしまった。
ひとりの旅人は、ある夜、精霊の言葉を聞き、自分が選ばれた者であることを知った。そしてバビロンを救うため、精霊に導かれて、この国へやってきた。
いよいよ、魔獣たちとの長い旅の始まりだ。
概要

「バビロン」は、1986年に「クリスタルソフト」よりPC-8801用として発売された横スクロールタイプのアクションRPGです。
経験値制を廃しアイテム収集のみによる成長要素と、探索のストレスを緩和する仕様などが特徴ではありますが、ヒントや回復手段の乏しさなどで何度はやや高い作品となっていました。
尚、当時のクリスタルソフトとしては結構珍しいジャンルのRPGでもあります。
ゲームシステム
では早速ですが、まず本作「バビロン」のゲームシステムから説明していきましょう。
シンプルな基本操作
本作「バビロン」は、基本的にテンキーとスペーキーのみという簡単な操作でプレイする事が可能な作品でした。

ゲーム中の主な操作方法は以下の通りです。
4(6) | 左(右)に移動 |
8 | (木や階段の前)登る (扉の前)中に入る |
2 | (木や階段の前)降る |
スペース | ジャンプ |
F1 | コマンドメニュー開く |
5(SHIFT) | 装備中の魔法を使う |
本作は基本的に横スクロールになっているのですが、一定距離スクロールするとそこで画面が切り替わり隣のエリアに移動することが出来ます。また木や階段が画面上端(下端)にある場合、そこから上(又は下)のエリアに移動する事も可能でした。


ジャンプを使って木から木へ飛び移ったり、地面の裂け目を飛び越すようなシーンもあるぞい

結構アスレチックな要素もあるのね
以上のような方法で、上下左右あちこちのエリアに移動しながら探索を行っていくのですが、エリアには様々なモンスターが配置されていて、主人公に襲いかかってきます。
体当たり式の戦闘
では襲い掛かって来るモンスターとの戦闘方法についてですが、操作方法と同じで戦闘方法もかなりシンプルで遊びやすいものになっていました。

本作では「ハイドライド」のような体当たりバトルが採用されており、モンスターと隣接した状態でその方向にキー(4か6)を押し続ける事で攻撃が可能になっていました(尚、主人公の上と下には攻撃判定は無い)。
主人公の攻撃がヒットする(相手が白く光る)とモンスターの体力を減らす事ができるのですが、逆に攻撃を受ける場合もあってその場合は主人公のHPが(青いバー)減り、さらに少し後ろに吹っ飛ばされまいます。

このノックバックが厄介なんじゃよ…

こういったアクション系では、お馴染みのやつね

モンスターのHPを0にする前に主人公の体力が先に0になってしまうと、敗北(ゲームオーバー)となってしまいます。ただしその場合でも「青い薬」を持っていれば自動的に回復薬を消費して全回復できました。
アイテム(魔法)の使用
また本作では魔法を使う事も可能なのですが、ちょっと特殊な仕様になっています。

本作では魔法は”覚える”というタイプではなく、入手したアイテムを使用する事でMPを消費して魔法の効果を発揮できるというものでした。

例えば「ファイヤークリスタル」というアイテムなら、火の弾を飛ばして遠距離からでも攻撃ができるようになるんじゃ

あー、それなら敵に密着しなくていいから、一方的に攻撃が出来るわけね?

使用するアイテムは先に”装備”しておく必要があり、コマンドメニューから現在使用可能なアイテムを選ぶことで装備が可能です。

装備できるアイテムの中には赤い薬やマジックリングのように、1度使用すると消滅してしまうものもあるぞい

また使うためには、どこかから探してこないといけないと…
と、ここまでが本作の基本的なゲームシステムの説明となります。
ゲームの進め方
基本的なゲームシステムについて解ったところで、それによってどのようにゲームを進めて行けばよいかについて説明していきましょう。
アイテムを集めよう
まずこのゲームの基本的な進め方としては、各エリアを探索しながらアイテムを回収して行くという事になるでしょう。

エリア内を探索していると、特定の場所に扉を見つける事ができます。この扉の前でテンキーの8キを押す事で扉を開けて中に入る事が可能で、中には宝箱があってその中には冒険に必要となる様々なアイテムが入っています。

ちなみに扉を開けるために”鍵”が必要になるケースもあったぞい
本作のアイテムには大きく以下の3種類が存在し、全てが基本的に宝箱から手に入ります。
- 装備することで魔法が使用できるアイテム
- 持っているだけで必要な時に勝手に使用されるアイテム(鍵、薬、紋章)
- 剣や盾などの装備品
※尚、一部のアイテムは倒した敵から落ちる場合もあります。

また特定の場所にはアイテムではなく(何故か)人が入ってる場合があり、その人に話しかけると”紋章”(違うものの場合も)を指定数取ってくるようにと頼まれました。
そしてそれに応じたアイテムを回収してきて同じ人に渡すと、報酬として重要なアイテムを手に入れることできるのです。本作では、基本的にこのようなやり取りをしながらゲームを進めていく感じになっていました。
主人公を成長させよう
さて次に本作はジャンル的にアクションRPGであるため、ゲームを進めていくには主人公を強くしていく必要があるのですが、本作では敵と戦っても経験値は得られませんし、レベルという概念も存在しませんでした。
ではどうやって主人公を成長させれば良いのでしょうか?方法は2つあります。

一つは、先ほどの宝箱からでてくる”剣”または”盾”を装備する事で、剣ならば攻撃力、盾ならば防御力が増えます。本作にはお金も商店も存在しないので、装備による主人公の強化にはこの方法しかありません。

もう一つは、「マジックリング」というアイテムを装備して使用する事で、これは主人公のHPとMPの最大値、そして攻撃力と防御力すべての能力値を上昇してくれるので、非常に優れモノだと言えるでしょう。
マジックリングは宝箱の中からか紋章を集めた報酬として手に入れることができますが、使用にはMPが必要でかつ一度使用してしまうと無くなってしまいますので、マジックリングを探すのも大きな目的になるでしょう。

ちなみに本作の宝箱にはランダム性がなく、同じ場所の宝箱や同じ人からの報酬は必ず同じものが出るようになっておるぞい
迷宮を探索しアイテムを探し集めてそれにより主人公を強化しながら進めていく、以上が本作「バビロン」というゲームの進め方となります。
良い点と悪い点
ゲームの進め方が解ったところで、では実際にゲームを遊んでみた感想として良い点と悪い点についても書いておきましょう。
良い点:ストレスが少ない
まず本作には経験値やレベルの概念が無い為、レベルアップのための経験値稼ぎと言う作業をする必要が無く、基本的に迷宮の探索にのみ集中できるというところは良かったと思います。
また倒した敵は2度と復活しないという仕様があり、そのおかげでこの手の作品によくある敵を倒しても画面をスクロールしてしまうとモンスターが復活するとか、倒しても画面の端からどんどん湧いてくるということがありません。

アクションゲームでの敵の無限湧きは、得るものが無いと本当にただのストレスよね…

なので通行の邪魔になるモンスターを優先的に倒しておけば、以後そのエリアを何度通っても邪魔されないのでストレス無く探索が行えました。この辺りは良い点でしたね。
悪い点:ヒントとリソースの少なさ

前の説明にあったように、本作は依頼されたものを収集しながらアイテムで主人公を強化していくという流れなのですが、この依頼されたものがどこにあるのかについては基本的にノーヒントなんですね。
公式がなんと450画面もあると公言するほどの広い迷宮で、その中で必要なものを探して回らなければいけないと言うのにノーヒントと言うのはかなり厳しいものがありました。

全体マップとかがあって、アイテムの場所がマークされるとかなら良かったのかしら?

流石にそれだと簡単になりすぎるのかもしれん
また本作では一度取った宝箱からアイテムが復活する事も無く、さらにお金も商店も存在しません。つまり本作では獲得できるアイテムのリソースに限りがあるという事になります。
一部のアイテムは敵を倒した場合にも出ますが、その敵も倒したら2度と復活しないので結局リソース数に限りがあるのはやはり同じです。

特に本作は回復手段に乏しいので、唯一の回復アイテムである「青い薬」を如何に確保し如何に消費しないでゲームを進めていくというのが攻略のキモになるでしょう。

主人公が弱い間は出来るだけ戦闘を避けて探索に集中し、それにより装備やマジックリングでの強化が出来たら敵を倒しての物資の補充を考えるのがいいじゃろうな

なるほどね
まあこれは悪い点というよりは、難易度の高さという話ですね。以上が本作の良い点と悪い点に関する説明になります。

《最後に》クリスタルソフトのARPG?
では最後にまとめると本作は450画面もあるという広い迷宮を探索し、アイテムを集めたり依頼品を回収したりしながら主人公を強化させていくというタイプのアクションRPGでした。
進行のヒントが少なかったり、アイテムが有限だったり、回復に乏しいなどで難易度は結構あったように感じましたが、アクション面でいえばあまりストレスなく楽しめる作品でもありましたね。
ちなみに本作を制作したクリスタルソフトといえば「夢幻の心臓」や「ファンタジアン」、「リザード」など割と正当なRPGを作る会社というイメージがありました。

そんな中で登場したアクション性の強いRPGである本作「バビロン」はかなり珍しかった作品のように思いますが、ここから「アスピック」や「ジハード」などのアクションRPGにつながっていったんですかね?
クリアできるかは置いておいて遊びやすいアクションRPGであることは間違いないので、興味のある方はこの珍しいクリスタルソフトのアクションRPGを遊んでみてはいかがでしょうか?
では今回はここまで、また次回のクラシックゲーム紹介でお会いしましょう。
あそびたくなったら?
今回の記事を読んで、もしこれを機に「バビロン」を遊んでみたいと思った方は、以下のリンクを参考にしてみてください。
ProjectEGGにて購入
現在「ProjectEGG」にてPC-88版とFM-7版を購入して遊ぶことが可能となっています。尚、ProjectEGGでゲームを購入するにはゲーム代金以外に、ユーザー登録(無料)とサービス料として550円の月額が必要になりますのでご注意ください。
EGGコンソールにて購入
現在「EGGコンソール」にてPC-88版を購入して遊ぶことが可能となっています。
≫EXIT
お疲れ様でした!

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コメント
碌なヒントがない、どころかヒントが全くないとか昔のゲームあるあるですね
こういうのってどこが最初なんでしょう。ヒントがないARPGといえばドルアーガの塔ですが
あれは当時、数千数万人が(まるでデバッカーのように)プレイして情報交換していたからこそ許され名作扱いされていますが、一歩引いて一人でプレイすることをかんがえたら(もちろん攻略情報無し)、ただのクソゲーですねw
先日youtubeでみかけた「鬼畜ゲーチャレンジ」とかで事前情報なしドルアーガ攻略、自分で宝箱出現条件を見つけるプレイというのを見たのですが、自分じゃ絶対やりたくないと思いましたw
コメントありがとうございます。
>昔のゲームあるあるですね
まあ当然表現力や容量の問題もあったでしょうが、ノーヒント不親切は当たり前の時代が確かにありました。筆頭はやっぱドルアーガの塔なんでしょうね。
>一歩引いて一人でプレイすることをかんがえたら
地獄ですよそんなのw
ドルアーガの塔なんて攻略情報が解っていても難しいのに、それすらないなんてよっぽどのMでもなければ投げ出すでしょう。
>自分で宝箱出現条件を見つけるプレイというのを見たのですが
どんだけどMなんでしょうかw
とにかく1面ごとに考えられること出来ることを総当たりで試してましたね
ところが何故宝箱が出たのか分からない面が多々あり、さらにはバランス(天秤)を取らなかったのでアイテムの呪いが解けなかったり、必要なアイテムを取らなかったせいで宝箱出ない面があったり、それでも強引に先に進んだ結果、50階以上進んでたのにクリアに必要な条件がそろってなかったためにZAPを喰らって15面くらいまで巻き戻されて、そこで心折れて白旗を揚げてました
顛末はyoutube鬼畜ゲーチャレンジ検索でどうぞw
そのかた発売から13年間クリア者が出なかった伝説のクソゲー、エルナークの財宝や、鬼畜の代名詞ロマンシアのノーヒント初見チャレンジもやってましたよ
>アクション…
黎明期のアクションRPGといえば、ペルセウスとかトリトーンとかハイドライドなどが想起されますが、
バビロンは思い当たりませんでした(FMnew7ユーザーだったのに)。
この主人公に腕振り機能が付くと赤毛の冒険者になるわけですね。
コメントありがとうございます。
>バビロンは思い当たりませんでした
実は私もこの作品はあまり記憶になかったんですよね。
なんとなく記憶の中で「ザバッシュ」と混同してましたし(なんでかは不明)
>赤毛の冒険者になるわけですね。
そっちのほうはもっと簡単で遊びやすかったですねw