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『幻影都市-ILLUSION CITY』キャラは小さいけれどものすごくリアルな動作に驚く

勇者の塔 22F
No.0066

発売年:1991年
開発元:マイクロキャビン
ジャンル:サイバーパンクRPG
発売機種:PC-98、X68000、FM-TOWNSなど

はじめに…

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  • 筆者は本作品において、100%の知識と十分なプレイ経験を持っているとは限りません。誤りがある部分については、コメントにて優しくご指摘よろしくお願いします。
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ドット絵表現の最高峰

「幻影都市」は、1991年に「サーク」「セイレーン」などでお馴染の「マイクロキャビン」から発売されたRPGです。

ファンタジー作品や、原作ものADVが多いマイクロキャビンにしては珍しい「サイバーパンク」な世界を舞台にしたオリジナル作品となっており、独自の「VRシステム」や「操演システム」による表現が話題となりました。

ストーリー

200X年、中国返還後の香港は原因不明の地殻変動により一夜にして壊滅する。
中国政府から調査という名目で混乱鎮圧を請け負った国際情報企業集団「SIVA」は調査終了後、中国政府から香港の自治権を獲得する。

そして202X年、旧香港を覆う人工地殻の上には近代都市「新香港(ネオ・ホンコン)」が築かれていた。

人工地殻の下にある旧香港、通称下層区域(アウターエリア)で一人の少女を保護した人民警察の「美紅(メイファン)」が、古馴染の「天人(ティエンレン)」の元を訪れたところから物語は始まる。

システム

本作はフィールドタイプのRPGで、移動画面はサークと同じような斜め上からの視点になっており、フィールド上の敵と接触すると戦闘画面に移行します(シンボルエンカウント制)。

またフィールド画面ではサークシリーズから続く「VRシステム」を使用していました。

VRシステムとは、Visual Representation System(ビジュアル・リプレゼンテーション・システム)の略で、当時トップビュータイプのRPGのフィールド画面では、建物のや木の裏側に回り込めなかったり、本来ならそこに無いはずの木の枝部分が邪魔で通れなかったり(その為木の大きさが1キャラ分しかなかったり)していましたが、このVRシステムを導入した事で、そういった問題が解決され、さらに木や建物の陰に入るとキャラクターに影が重なったり、天井の付属物(がれきやパイプなど)と地面が2重スクロールするなどの表現も可能になりました。

VRシステムによってフィールドに高低差や立体感が表現できるようになったのは良いのですが、建物の陰に隠れている敵や落ちているアイテムが見えなかったり、障害物によって通路が隠れてしまったりもしました。

この問題に対して本作では「VRシステム」のON/OFFが設定画面でいつでも変更できるようになっており、スイッチをONにすると画像のように本来だと見えない障害物の陰の様子などが見えるようになっています。

まあ主人公視点で考えれば障害物の陰も、主人公からは見えていて当然だと思うので「アリ」な機能ではあると思います。

戦闘システム

フィールド上をうろついている敵と接触すると、画像のような戦闘画面になります。

戦闘はコマンド選択式ですがターン制では無く、各キャラクターの素早さの値により順番が決まります。さらに素早さの高いキャラは、素早さの低いキャラが1回攻撃するまでに2回、3回と攻撃の順番が回ってくることがあるというのがちょっと特殊でした。

本作はサイバーパンクものというのもあり、武器は近接武器だけじゃなく銃器などの遠距離武器もありました(ただし銃器には対応する銃弾が必要になる)。さらにキャラによっては「術」も使用でき、なんというかサイレント●ビウウスチックな戦闘が楽しめますw

他に特徴としては、武器の種類別に「熟練度」というものが設定されていて、同じ系統の武器を使用し続けるとキャラのレベルに関係なく武器による攻撃力が増す、というのが特徴でしたね。

操演システム

恐らく本作の最大の特徴であるとも言える「操演システム」ですが、これはそれまでのRPGにおけるイベントシーンでは、何枚かの専用の静止画像を表示して台詞を順に表示させる「ヴィジュアルシーン」か、フィールド上のキャラ同士が自動で動き、2、3パターン程度のキャラ表示の切り替えで動きを表現する程度のものが主流でした。

本作ではヴィジュアルシーンをほとんど使用しないで、画面上のキャラクターをまるで実際の人間のように動かして、その動作により静止画像を使わないでイベントシーンを舞台劇のように表現する方法が取られていました。

これはなかなか口では伝えられない「凄さ」なのですが、美紅が天人の部屋を訪ねてきて、部屋にあった椅子を回して座って足を組むまでの一連の動きのスムーズさは驚きものです。今でこそ3Dポリゴンで素人でもそういった動きが表現できるようになりましたが、当時のドット絵でこのレベルの動きを表現するのは相当な技術がいると思いますね。

現在プレイ中…

b6d5a3bc.png

本作は現在プレイ中なのですが、ゲームそのものは比較的遊びやすいですし、ちょくちょく入る「操演システム」によるキャラクターのやり取りが楽しいです。しかも、そこ動かすの?っていうような意外な場所も細かく動くので、新しいところに行くたびに楽しみがあります。

ただキャラクターの入れ替わりや離脱が結構多い事と、VRシステムは面白いんですが、正直場所によっては酷く見辛いところがあって困ってしまうという部分はありました。

まだプレイ中なので全体としての感想は書けませんが、もしかしたら今後プレイ日記などを書いていくかもしれませんので、そのときに色々感想を書いていこうかなとも思っています。

≫EXIT

お疲れ様でした!

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コメント

  1. しゅれい より:

    そういえば、このゲームの登場人物って読み方難しい人多いですね・・・。
    それにしても、誰をとってもキャラが濃いですよね~。
    私的にはソンゴスキーさんは「シャオメイ」あたりがストライクゾーンなのでは?と勝手に思っていますw
    美紅は男性ウケが悪そうな!?
    このゲームはやっぱりちょこまか動くキャラクタが印象的でしたね。
    正直バトルなんかは全く印象に残ってませんw
    特に難しかった印象もないしなぁ。
    当時のパソコンゲームには攻略本なんてものはほとんどありませんでしたが、それでも詰まることもなくスイスイ進んでいた覚えがあります。
    でも、実は私、エンディングを全く覚えてないんですよ。
    かなり好きなゲームだったのに。
    それが唯一の心残りだなぁ・・・。

  2. ソンゴスキー@れとろげ より:

    まず良くキャラが動く!って言う事以外は、割と普通のRPGではありますよね。
    VRシステムが特徴ではありますが、あくまで「表現」という面での特徴であって、ゲームそのものの特徴ではないですからね。
    でもおっしゃるように、捻くれて無くて遊びやすいというのは私も感じます。
    ありますね、凄い苦労したり、好きだった記憶はあるのに、エンディングを覚えていない作品w
    ちなみに私はドラクエ2とFF3です。ちゃんとクリアしてるんですけど、全く覚えてないっていうw
    あ、でも地味に美紅好きですよ?w

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