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『第4のユニット』ギャルゲーの走り的な作品かもしれません

賢者の塔 40F
No.0141

発売年:1987年
開発元:データウエスト
ジャンル:コマンド選択式AVG
発売機種:PC-88、PC-98、FM-77、X1,X68000、MSX2など
※画像は全てPC-88版です

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「第4のユニット」とは

概要

「第4のユニット」は、1987年に「AYA」「Orgel」「ソリチュード」などの「サイキックディテクティブシリーズ」で有名な「データウエスト」(※イーストではない)から発売されたコマンド選択式アドベンチャーです。

この当時はまだ比較的珍しかった謎解き要素よりも、ストーリーのほうに重きを置いているタイプのアドベンチャーゲームになっていました。

因みに本作はこの作品だけでストーリーが終了せず、翌年に続編「第4のユニット2」が発売、さらに1992年までの間に様々な機種で全7作品制作されたが、結局ストーリーは未完結のままでシリーズは終了している(データウエストがゲーム事業から撤退したため)。

ストーリー

プレイヤーは、墜落した航空輸送機の近くで倒れていた記憶喪失の少女「ブロン・ウィン」となって、倒れていた自分を介抱してくれた「武藤優介」の協力をえつつ、自分がなにものでどこから来たのかを知るために調査を開始することになります。

第4のユニットのシステム

ちょっと特殊なコマンド選択式

本作は当時ではもう珍しくなくなったコマンド選択式アドベンチャーゲームでしたが、それでもちょっと特殊なコマンド選択システムを用いていました。

通常コマンド選択式のものは最初に動詞などの一覧から第一選択肢を選んでリターンキー、その後名詞などの一覧から第2選択肢を選んでリターンキーいうものが基本だったのに対し、本作では画面に表示されている動詞の一覧から実行したいコマンドに上下キーでカーソルを合わせます。

そしてここで今度はカーソルの「左右」を押します。

すると画面中央のメイン画面の中にある人物や風景、物、画面左のMAP画面にある建物、画面上部にある持ち物画面にどんどんカーソル(白い枠)が移動していき、最初にカーソルを合わせた動詞コマンドを実行したい対象にカーソルを合わせてリターンキーで選ぶのです。

これは左右のキーを押してるだけで選択できる対象にどんどんカーソルが移動していくので回答を探しやすいのと、一度選択してもカーソルは固定されたままになるので繰り返すコマンド(人に話を聞くなど)の場合、実行し終わったらまた1回リターンキーを押すだけで繰り返し実行できるという利点がありました。

情報もアイテムように使える

先ほど「画面上部の持ち物画面」と言いましたが、正確に言うとここには持ち物以外にも「キーワード」が表示されます。例えば「新聞」を拾えばここに新聞のアイコンが表示され、以後誰かに対してその新聞のことをアイテムをして使ったり、キーワードとして聞けたりもできます。

またアイテム以外にも、例えば物語を進めていくと「謎の組織」についての情報が得られるのですが、そうするとこの画面にその組織のアイコンが表示されるようになり、これをアイテムとして使うことはできませんが他の人にキーワードとして聞いたりすることができるようになるといった感じですね。

ちなみにコマンドの特殊な選択の仕方として、動詞にカーソルを合わせてリターンキーでなくテンキーの「0」を押して決定するというものがありました。この場合、その時にカーソルが合っている名詞は対象外となり、動詞のみがコマンドの対象となります(相手の問いかけに対して「はい/いいえ」のみで回答するときなどに使用)。

戦闘モードがあるAVG

戦闘もコマンド選択式

このように本作は他とは違う珍しいコマンド選択システムを採用していましたが、もう一つちょっと珍しい要素がありました。

ストーリーを進めていくと、主人公であるブロン・ウィンは謎の組織の敵と戦うことになるのですが、その時画面が切り替わり「戦闘モード」が始まるのです。

戦闘モードに入ると画面に自分と敵の体力がグラフで表示され、誰がどんな攻撃をするのか?というコマンド選択を求められます。

攻撃方法は最初はパンチ/キック/ジャンプしかありませんが、ストーリーが進んだりある特定の行動を行うことで「関節技」や「サイコパワー」などを覚えることができました。

コマンドを実行するとメイン画面に敵と味方のちびキャラが現れ、画面の端から走ってきて中央で交差するようなアニメーションが表示され、その後コマンドの結果がメッセージで表示されます。

コマンドは敵味方交互に実行されますが、こちらが攻撃した際に反撃を受ける場合があったり、あるコマンドについては強力だが実行時に確実に自分もダメージを受けるというルールもありました。

複数対複数での戦闘も

戦闘モードは必ずしも1対1で行われるわけではなく、ストーリーの進行状況により複数対複数の先頭になることもあります。

その場合はプレイヤーが味方全員分のコマンドを選択してあげるのですが、味方もキャラによって得意な攻撃(当たりやすい)や関節技やサイコパワーを持っている者もいます。

1対1であっても複数対複数であっても、どちらかが全員戦闘不能になれば戦闘終了。

プレイヤー側が勝利すればストーリーは進みますが、負けてしまうとそこでゲームオーバーとなります(ゲームオーバーにならない戦闘もある)。

戦闘モードはそれほど難易度が高くないので、これのせいで先に進めなくなるということはないと思いますが、まあ攻略法的にはサイコパワーは乱発しないことですかね。メリットも大きいですがデメリットもでかいので、ここというときに止めとして使用するのが良いかもしれません。

「ギャルゲー」のはしり?

本作はストーリー自体はなかなか面白いし、この作品で完結はしないものの今後の広がりを期待させる部分がありました。

ただこれは時代的にしょうがないことなんですが、テキスト数が少ない(かつ画面数も豊富とは言えない)ため説明不足な部分があったり、盛り上がりに欠けるようなところがあったのが残念です。

本作に登場する人物たちは主人公含めほぼ女性で、出番やセリフの少ない人もいますがいろいろな外見(お姉さんタイプとかロリっぽいのとか)の可愛い(綺麗な)人ばかりなので、ある意味「ギャルゲー」のはしりと言えなくもないかもしれませんね。
みんな髪の毛もっさもさですがw (時代だねえ…)

最初にも言いましたが結果的にストーリー未完の為、今でも再開を待っているファンもいるようです。データウエストという会社自体はまだ存在しているようですが、ゲーム事業から撤退してしまっているため再開は難しいところですね。

せめて過去の作品をProjectEGGで再販してくれるなり、版権を別の会社に譲渡してくれるなりしてくれれば良いのですが…
サイキックディテクティブシリーズと共に切に願っております!!

≫EXIT

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