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『キャル』

隠者の迷宮 B33

発売年:1990年
開発元:バーディソフト
ジャンル:アダルトアドベンチャーゲーム
発売機種:PC-98、X68000、FM-TOWNSなど
※画像は全てPC-98版のものです

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「CAL」とは

「CAL」は、1990年に「バーディソフト」という会社から発売されたコマンド選択式のアダルトアドベンチャーゲームです。

バーディソフトという会社名、その筋(どの筋よw)の人にはよく知られた名前かもしれませんが、活動期間があまり長くなかったためか一般的には正直そんなに知名度は高くなかったように思います。

この会社の代表作としては「BEAST 淫獣の館」や「Rouge 真夏の口紅」などもありますが、多分一番知名度が高い作品はこの「CAL」ではないでしょうか?後に「CALII」「CALIII」と続編が2本出てますし、その2本はPCエンジンにも一般向けに変更されて移植されていましたから。

そんなわけで、今回はその「CAL」について紹介したいと思います。

ストーリー

プレイヤーの分身である主人公(名前は自分でつけられる)は、自分が通う学園のマドンナ「結城美加」に入学式のときから一目惚れしてしまい、毎日彼女に話しかけようと彼女が委員を務める図書館に足を運びますが、告白するどころか会話すらもしどろもどろの状態でうまくいきません。

自分に自信が無く、告白する勇気も無い、そんなことに落ち込み思わず「モテたいよ、うーん」と独り言を呟いたところ、なんとその「モテタイヨーンウ」という呪文により主人公の前に愛と美の女神「ヴィーナス」が召喚されてしまうのです。
なんて強引な!でも嫌いじゃないわっ!

なんかやたらと世間慣れした感じの女神「ヴィーナス」は、主人公の「結城美加ちゃんと付き合いたい」という願いを聞き、主人公に「勇気」を与えるべく「CAL」という幻想世界に主人公を転送します。果たしてこの「CAL」の世界で主人公が見るものは?というのがまあ導入部分のストーリーとなります。

ギャルゲー的なコマンド選択

最初に言ったように、本作はコマンド選択式のアドベンチャーゲームではあるのですが、通常のAVGのように「見る」「話す」「調べる」などの定型コマンドは存在せず、そのときの状況に対する行動や返事を1~4つのコマンドの中から選んで返すようになっています(恋愛シミュレーション的なものを想像すればOK)。

画面に表示されるコマンドは、正しいものを選べばすぐ話が進むものもあれば、表示されている全てのコマンドを一定回数繰り返さないと駄目な場合もあります。しかしコマンドの中にはバッドエンド(ゲームオーバー)につながるものもあるため、なんでも考えなしに総当りで選ぶのは控えなければいけません。
※とはいえ一発でゲームオーバーにはならないが

ちなみに本作にはコマンド選択によるストーリーの分岐はありませんでした。選択ミスによるバッドエンドはあるものの、よっぽどおかしな選択を繰り返ししなければ、途中でハマリになることも無いですし、かならずストーリーが先に進むようになっています。
※ちなみに後述するエッチシーンでも、同様のコマンド選択があります

童話世界のヒロインとにゃんにゃん

本作の中でCALの世界に飛ばされた主人公は、そこでシンデレラや人魚姫、赤ずきんちゃんなど童話の世界に登場する女の子たちと遭遇し、そこからエロい展開へと話が流れていきます。
そうなるさ、だってエロゲーだもの!

本作は汚い言い方をすればプレイヤーの分身たる主人公が、多数の可愛い女の子とヤりまくるという男子の欲求を具現化したエロゲといえるのですが、ただ本作が他のそういったエロゲとちょっと違うのは、主人公はちょっとエッチではあるけど気持ちの優しい子で、かつ最初の設定にあったように「勇気」の足りない子であるということ。

なので出会った女の子達を無理矢理ものにしようとか、関係を持ったらあっさり捨ててしまうとかはせず、短い間ではあるのですがその女の子達と「本気」で愛し合います。いやいや主人公には「結城美加」という本命の子がいるのに「本気」とはおかしいだろ?いい加減な奴じゃん!と思うかもしれません。

しかし主人公は、出会った女の子の境遇と悲しみを知って元の世界には戻らずに残ることを考えたり、自分が様々な童話の世界を渡り歩いているのだと知ると、女の子に関係を求められても、すぐにこの世界から消える自分と関係を持つのはその子にとって不幸だと考え拒否したりと、単にエロ目的ではない「優しさ」を見せます。

またその一方で主人公も女性と本気で接することにより、人を愛するという気持ちや、愛するための最初の勇気を女の子達から教えてもらい、短い間のうちに男としての成長も見せてくれます(あっちの技術の成長もみせてくれますがw)。

本作は、こういった主人公の部分を作品の中で表現することで、まあやってることの結果としては他のエロゲと同じなんですが、なにかこう後ろ暗さの無い、ちょっと清清しい気持ちにすらなる不思議な作品だと思います。本作の最後で様々な世界と様々な女の子の上をわたってきた主人公が、本命である「結城美加」の目の前に戻ってきたときは、後ろめたさどころか、
俺、成長して帰ってきたぜ!?
という気持ちがわく程にねw

最後に。

最後になりますが、本作に付いてはとにかくグラフィックが丁寧に描かれていて、登場する女の子たちもみんなどの子も可愛いし、そのポーズなんかも見蕩れてしまうくらいセンスがいいと思います。特に暗い部屋の中でウェンディ(ピーターパン)とのひと時は、グラフィックがモノトーン調なのに厚みというか深みを感じさせるものがあります。ウェンディとの話の内容がグラフィックとマッチしているというのも、深みを感じさせる理由なのかもしれませんね。

※ちなみに断っておきますが、本作は決して「泣きゲー」の類ではありません。

あ、そうだ2点ほど本作について言って置かなければいけないことがあったんだった。
まず1つ、本作はヒロイン「結城美加」に告白することを目的としていますが、
ヒロインとの濡れ場はありません。
(でも実はヒロインが本作の中で一番かわいくな…ゲフンゲフン)

もう1つ、本作には何と驚きの「モザイク外し」という禁断の裏ワザがありますが、
モザイクが入ってる画像は2枚だけです。
(しかも1枚は外す意味が…orz)

※画像の一部は自主的に編集をしています(最近色々五月蝿くなってきたしんw

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コメント

  1. アイガ より:

    懐かしい!
    林家さんは今は漫画家として活動してますよね。
    このお方の絵が好きで、今も読んでます。

  2. ソンゴスキー@れとろげ より:

    >アイガさん
    ちょっとググって見たら「おねがい☆ティーチャー」のコミカライズを担当されてたんですね。
    確かにこの作品の絵の雰囲気がありました。
    柔らかいタッチが、心地いい画風ですよね。

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