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『キャル II』

隠者の迷宮 B37

発売年:1991年
開発元:バーディーソフト
ジャンル:アダルトアドベンチャーゲーム
発売機種:PC-98、FM-TOWNS、PCエンジンなど

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「CAL II」とは

「CAL II」は、「BEAST 淫獣の館」や「Rouge 真夏の口紅」などの「バーディーソフト」から1991年に発売されたコマンド選択式のアダルトアドベンチャーゲームで、1990年に同社より発売された「CAL」の正式な(ストーリーや世界観がそのまま繋がっている)続編になります。ちなみに1993年には、一般向けに改修されたPCエンジン版が発売されていました。

前作にて、学園のマドンナ「結城美加」に告白できずに悩んでいた主人公は、偶然呟いた呪文「モテタイヨーンウ(本当は「モテたいよ、うーん」と呟いた)」により愛と美の女神「ヴィーナス」を召喚してしまう。彼女の協力で童話の世界で様々な美少女たちと係わり合った主人公は、それにより「気持ちを伝える勇気」を得て美加に告白、二人は見事恋人同士となった。

それから三年の月日が経ち二人は学園の卒業式を迎えた。3年間の思い出に浸る主人公は、うっかり「もし美加と出会っていなかったら?」という想像をしながら「ソツギョウナンテネマルデウ」という呪文を唱えてしまった(本当は「もう卒業なんてまるで嘘みたいだな」と言っただけ)。すると今度は時の女神「アイオーン」が召喚され、勝手に「美加がいない世界」という希望をかなえるため「時の世界」に美加を連れ去ってしまう。

連れ去られた美加を取りもどすため、主人公は再びヴィーナスを召喚し、彼女の力で「時の世界」へと旅立つのであった。
相変わらず強引だ!でも嫌いじゃないわ!w

マップ探索型AVGに

そんなわけで主人公は連れ去られた美加を救うため、時の世界のどこかに普通の女の子として姿を隠している3人の女神「カリス」を探し出し、彼女らが持つ「神器」を手に入れることが目的になります。本作ではその女の子達を捜すため、最初は全体マップ上で主人公を操作し女の子を捜す建物を選択するのですが、途中に門がある場合はそこから先へ進むことができないようになっています。

マップから建物に入ると、そこからAVGパートになります。本作はコマンド選択形式になっているのですが、前作同様普通のAVGのように「動詞」を選んでから「名詞」を選ぶというタイプではなく、動詞も名詞も一緒になった行動(「壁を調べる」「床を調べる」など)を選択するというタイプで、選択肢の量は大抵3つ、多くても5つ程度なのでコマンドに悩むことはほぼありませんでした。

ちなみに建物に入ってもすぐ女の子に出会える訳ではなく、大抵の場合、最初にこのAVGパートで目的の女の子を捜しだす必要があります。このパート自体はそれほど長くは無いのですぐに女の子には逢えるのですが、一度建物に入ると女の子を探して一定のストーリーを進めるまで、再びマップ画面に戻ることはできません。

今度はいろんな時代の女性と…

さて、前作の世界で主人公が出会った女の子達はすべて、シンデレラや人魚姫、ラプンツェルなどの「童話の世界」に存在する女の子だったのですが、今回は「時の世界」ということで西部開拓時代や古い時代の日本(平安時代?)だけでなく、ファンタジーや某世紀末救世主伝説的な世界から、どこのブレード○ンナーですかと聞きたくなるようなサイバーな近未来など、いろんな国の様々な時代の女の子達が登場します。

女の子と出会ったら、会話を進めながらその子が「カリス」であるかを確認しなければいけません。その子が人間の姿になっている「カリス」であるならば、体のどこかに「紋章」があるはずなのですが、それは普段は隠れていて見ることが出来ません。それを浮かび上がらせる方法は、まあ平たく言うと
女の子を絶頂させればいいのです!(エロゲらしくなってきたぞ!w

要するに出会った女の子と「性行為」に及べばいいわけですが、どこぞの天使たちのなんちゃらじゃ無いので、いきなり「オカス」なんて一方的な流れにはなりません。ちゃんと女の子達の話を聞いてあげたり、願いを叶えてあげたりしてからの流れだったり、お互いの取引上の条件での行為だったりという手順があり、逆にその辺を無視した行動をするとゲームオーバーになる場合もあります。

前作を上回るエッチシーンが!

そしてエロゲとして肝心の「エッチシーン」ですが、こちらはグラフィックの質、及びボリュームともに非常に満足できるもので、今の時代に見ても思わず「反応」してしまうほどです(何が?)。もちろんグラフィックもエロイのですが、画面下に表示されるテキストの内容も非常に丁寧で良い表現をしてくるので、画面だけでなく文章にも夢中になってしまいます。

テキストの内容は「エロさ」だけでなく、前に言ったように「合意の上での行為」からくる女の子の「気持ち」というのがちゃんと表現されています。そしてその「気持ち」というのが、他作品の単にヤりたいだけのエロゲ主人公とは違う、本質的に優しい心の主人公(スケベではあるけど)に、自分は美加を救うため紋章の有無を確認するために女の子と行為に及んでるという事の葛藤を与えているという部分も描かれていて、そういう部分を読んでいくのもとても楽しかったですね。

女の子と行為に及んで最終的に紋章の有無を確認すると、再びマップ画面に戻ることができ次の場所へ進めるのですが、そこで一度終わった場所に再びもどる事もでき、その場合は女の子達が違うリアクションで迎えてくれたりします。また一度行っただけでは行為に及ぶことができず、再度行くことで行為が行えるというケースもありました。

時を超えたラブロマンス?

出会った女の子と会話をしていくと、女の子達は割と容易に主人公に対し心や体を許してしまいます。それは主人公が超絶イケメンだからだとか彼女達が尻軽女だからとかではなく、主人公と「どこかで出遭ったことがあるような?」とか「夢に現れた」など運命的な出会いだからという理由が大きくあ、ストーリーが進んでいくと、彼女達がは前作で出遭った女の子達の転生した姿であり、主人公と彼女達は時を越えて出会う運命にあったという事がわかってくるのです。

この辺は今回「時の世界」が舞台であるだけに、「時」というのをテーマにしているのでしょうね。また今回はラスト近辺で、主人公と美加の単なる恋人同士という関係だけじゃない運命的なもの、また美加だけではなくヴィーナスと主人公との特別な繋がりについて「臭わせる」部分が見えてくるのですが、そこは続編である「CAL III」に持ち越しということになります。

このように本作は、十分なエロもありつつ「ストーリー」としてもなかなか読ませてくれる部分があります。またぶっちゃけて言うと、コマンド選択は基本総当りで同じコマンドを大抵3回ほど繰り返せば進めるようになっているので(ただし「引っ掛け」もある)ゲーム的には単調になってしまうのですが、一つ一つのコマンドに対するリアクション文章が面白いのであまり飽きが来ないのもよかったですね。

あ、そうそういい忘れていましたが、本作は「BGMの良さ」も特筆すべき点であり、それぞれの世界それぞれの状況や雰囲気を良質なBGMで演出してくれています。わざわざスタートメニューに「ミュージックモード」を用意してるあたり、その辺にも自信あり!だったのでしょうね。

《最後に》3人のクリエイターが描いた美女たち

さて、ここまでの画像を見てお気づきの方もいるかもしれませんが、本作のグラフィック(原画)は前作を担当した「美龍」氏だけでなく、新たに「石崎まりお」氏、「林家ぱー」氏が加わって、3人でそれぞれの世界別にグラフィックを担当しています。

一つの作品でグラフィック(原画)担当が複数いると全体の絵のバランスが取れなくなってしまいそうですが、本作では一つの世界、一人のキャラクターは必ず一人で担当するという形になっているので、一人の女の子が場面によって絵柄が違うということは無いですから、その点でバランスは取れていました。

しかもどの方の描く女の子も可愛かったので、作品によりいっそうの厚みが出た感じもあります。まあ私はやっぱり美龍氏のグラフィックが一番好みではありますが。そして続編である「CAL III」もこの御三方でこのまま担当されるのかな?と思いきや…「CAL III」のグラフィックは結局別の方が担当されることになったんですよね。

詳しい事情は私にもよくわかりませんが、「CAL III」に関わっていたスタッフのほとんどがバーディソフトを一斉に退社してしまったからだという話をよく聞きます。前作のゲーム開発スタッフが、続編製作の時点で退社してフリーになっていたり、別会社に移籍、あるいは新しい会社を設立していたなんて話はこういう業界ではよく聞く話ですよね。それぞれに事情があっての事なのでとやかく言うことはできませんが、

こういう場合に残念な思いをするのは続編を心待ちにしていたユーザーであることは間違いないんですよね…。あ、それはそうと、

チェスかわいいよ、チェス

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コメント

  1. アイガ より:

    CALはPCEでも出ましたが、色々違いがあって面白かったですね!
    いいメーカーだったと思うんだけど、惜しい…。

  2. 通りすがり より:

    ブログの”ある、古参のエロゲプログラマー(エログラマー)の戯れ言”の2009年6月あたりから見ると少し事情が書いています。
    移籍後の分裂守護神ティンクルスターの続編は出てほしかったんですけど。

  3. ソンゴスキー@れとろげ より:

    >アイガさん
    そうですね、一般ゲーになるとエロがなくなることで、その分をどう埋めるかというのが問題になりますが、その辺もうまく処理できていたと思います。特に声優さんが豪華でしたしね。

  4. ソンゴスキー@れとろげ より:

    >通りすがりさん
    読んでみました。どこの世界にもゲームにハマって仕事をおろそかにしてしまう人はいるものですね。某漫画家とか、某漫画家とかw

  5. 蒸しパン より:

    Cal シリーズは絵が美麗すぎて、いまひとつオカズ向きでない感じ…。

  6. ソンゴスキー@れとろげ より:

    >蒸しパンさん
    それは、なんか解る気がするw

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