闘士の塔 31F/No.152
発売年:1988年
開発元:ビクター音楽産業
ジャンル:横スクロールACT
発売機種:PCエンジン
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「魔境伝説」とは
「魔境伝説」は、1988年に「鏡の国のレジェンド」や「死霊戦線」でお馴染みの「ビクター音楽産業」からPCエンジン用に発売された横スクロールアクションゲームで、プレイヤーは野生児「ゴーガン」となり、邪神教の生贄として捕らえられたヒロイン「フレイア」を助け出すべく冒険の旅に出発します。
本作はPCエンジンが発売されてまもなく登場したソフトなのですが、ぱっと見ではいまひとつ「光る部分」というか「売り」になりそうな所が見当たらず、初期からのPCエンジンユーザーには比較的知名度が高い作品ではありますが、後期からのPCエンジンユーザーにはもしかしたら知らない人も多いかもしれない作品でしょう。
しかし本作は決して駄作ではなく、それどころか初期PCエンジンの名作と呼ぶ人もいるくらい、遊んでみると意外に面白さとやり応えを感じる作品なのです。
「魔境伝説」のゲームルール
本作はステージクリアタイプの体力&残機制となっていて、プレイヤーは主人公を主に右方向に向けて進ませながら、攻撃ボタンとジャンプボタンを駆使して地上や空中に次々と現れる敵を倒し、一定の距離を進むと現れるそのステージのボスを倒すことでステージクリアとなり、次のステージに進むことが出来ます。
主人公は敵の攻撃を受けると徐々に体力(画面左上の赤い)ゲージが減っていき、ゲージが0になると1ミスとなり残機が1減ります。残機が0になるとゲームオーバーです。
ゲーム中には溶岩や滝の上にある足場をジャンプで飛び渡って行ったり、揺れるツタからツタに飛び移って超えたりというアスレチック的な場面もいくつもあり、そういう場所で画面下に落ちてしまうと体力が残っている状態でも1ミスになります。
また主人公は敵の攻撃を受けるとヒットバック(反対側に飛ばされる)してしまうため、狭い足場などで敵の攻撃を食らうことが1発死につながる可能性もありました。
漢なら斧一本で勝負せんかい!
本作において主人公が武器として使用するのは攻撃範囲があまり広くない「斧」のみです。
それ以外にはありません。サブウェポン?そんなものはありません。
飛び道具?そんなものもありません。
斧だけです!
ステージ中には武器がパワーアップするアイテムが隠されており、これを取ることで武器が斧から…かわりません。斧がパワーアップするだけです。
本作では最後の最後まで、主人公は斧一本で戦い抜きます!
男一匹、斧一本、まさにワイルド!
なんてったってサブタイトルが「THE LEGENDARY AXE」ですから。
「武器が変わらないなんて地味ーw」と思うかもしれませんが、それが実はそうでもないんです。
斧は最大で4段階までパワーアップさせることができ、1回パワーアップするたびに画面上部のゲージがぐいっと右に伸びます。
これは「パワーゲージ」で、何もしないでいるとゲージは左から右へ徐々にたまっていき、その時点での最大ゲージまで溜まっている状態で攻撃を繰り出すと敵に大ダメージを与えることができるんです。
(ただし1回でも斧を振るとゲージは0に戻る)
MAXパワーでのダメージは、パワーアップするたびに上昇していき、最高の4段階目までパワーアップした状態でMAXパワーの攻撃を敵に当てると、なんと画面がフラッシュして稲妻のようなSEとともに極大ダメージを与えることができます。
これが、チョー気持ちいい!w そして楽しいw
このMAXパワー攻撃だと普通なら何回も斧を連打して倒さなければいけないような敵でも、一発で肉塊にさせることができたりするのでガンガン狙って行きたいところです。
がしかし、大体常に一対多という状況にいるのでMAXパワーをぶつけたい相手との間に邪魔な敵がいて、そいつを排除するために溜めたゲージを吐き出さなきゃいけなかったりする場面も多いです。
前にも言いましたが斧の攻撃範囲はあまり広くないので、ジャンプなどで敵の懐に飛び込んでMAXパワーを叩きつけるのが美しい戦法って感じなんですが、敵も黙って突っ立てるはずはなく突進してくるのもいれば、こっちを飛び越えてきたり、遠距離から飛び道具を打ってきたり、長いリーチの武器を振り回してきたりで、やすやすとは当てさせてくれません。
もちろん敵の近くに飛び込めば、こちらもダメージを被るリスクも高まるわけですしね。安全優先で連打戦法でいくか、ハイリスクハイリターンの一発狙いで行くか、プレイヤーの判断力と腕前が試されるわけです。
私はよく考えなしにMAXパワー狙いで飛び込む>当たらなくて敵の反撃を食らう>ヒットバックで足場から落ちる、っていう情けないコンボを繰り出していましたよw
ボスが「岩」!?
本作のボスキャラは非常にユニークで「え?こいつボスなの?」と首を傾げてしまうようなのもいました。最初の森林ステージのボスは熊が2匹で、これは地味ではあるけどまあ解ります。森だしね。
しかし次の洞窟ステージで登場するボスはなんと、
岩ですw
あー、なるほどこの岩がトランスフォーム的な感じで怪物になるんですね、わかります。
いいえ?
ただの岩ですw
主人公を追いかけてくる岩を、ひたすら斧で叩き壊すんです。
石職人かっ!?
単なる岩とボス戦を繰り広げるゲームなんてなかなかないですよね。アーケード版「悪魔城ドラキュラ」で石垣が中ボスってのはありましたけどw
また最終ステージに登場するラスボス「ゲ・エナジーガ」は、当時の家庭用ゲームとしてはびっくりするほどの大きさと、夢に出そうな「超絶インパクト」があり必見の価値ありでした。
《最後に》遊びがいのある秀作ACT
本作は全6ステージ(ステージ6はラスボス戦のみ)でちょっと短いように感じますが、1ステージが前半後半に分かれていたり、正しいルートで進まないとループしてしまい永遠にボスに辿り着けないステージもあるので、ボリューム的には結構(かなり?)長く感じます。
また全体的に落ちたらアウトの場所を飛び越えたりするアスレチック的なステージが多いにもかかわらず、そういう場所に限って隠し通路(隠し部屋?)とかがあるので単に敵を倒して先に進むだけでなく、さらに危険な場所に踏み込まないと斧パワーアップさせられるアイテムが得られなかったりもします。
全体的に結構難易度が高い作品なのですが、敵の挙動やアイテムの出現などにランダムの要素が無く、出現する敵の数もタイミングも決まっていて、例えば画面を反対側にスクロールさせて戻ると倒した敵が復活してるとかが無いので、遊べば遊ぶほどパターンを覚えて上手くなっていける仕組みになっていました。
さらに本作はBGMとグラフィックが上質で、非常にゲームの雰囲気に合ったこの2つがプレイヤーの気持ちを盛り上げてくれるのもよかったですね。
本作は是非PSPなり3DSなりで配信して欲しい一品です。
≫EXIT
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コメント
PCエンジン当時持ってたけど全然知りませんでした
ドラキュラっぽいけどラスタンサーガやゴールデンアックスの影響もあるような気も(主人公半裸だし)
どうやら開発は下請け時代のアトラスが担当したみたいですね
そうそう、ある意味ものすごく射程が短くて、サブウェポンの使えない悪魔城ドラキュラみたいな感じです。
確かに製作自体はアトラスみたいですね、さすがに光るものがありますw