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『水滸伝 天命の誓い』信長の野望や三國志を引き継ぎつつ、原作を表現した独特のシステムが光るSLG【クラシックゲーム紹介】

元帥の塔 40F
No.0273

いよいよ2025年も終わろうとしておるのう…

終わるねぇ…

ところで、来年2026年2月15日から日本のWOWOWであるドラマが始まるんじゃよ

わざわざここで取り上げられるという事は…ゲーム関係?

ある意味ゲームとも言えるのう、1989年に日本で同じテーマの作品がゲーム化されておるんでな

んで、そのドラマとは?

なんと「水滸伝」なんじゃよ。

ということで今回はこのドラマと同じ題材をゲーム化した作品を紹介するぞい。
では入るがよい、元帥の塔 40Fじゃ!

本記事を読み進める前に…

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「水滸伝 天命の誓い」の概要

タイトル水滸伝 天命の誓い
ジャンル歴史シミュレーションゲーム
発売年1989年
販売光栄
発売機種PC-8801、PC-9801、X1turbo、MSX2、
FM77AV、X68000、FM-townsなど
前作なし
次作水滸伝 天導一〇八星

水滸伝 天命の誓い」は1989年3月に、「光栄(現:コーエーテクモゲームス)」よりPC-8801(SR)用として発売された歴史シミュレーションゲームです。

本作は中国四大奇書のひとつである「水滸伝」の物語をベースに、プレイヤーは物語の登場人物の1人(好漢)となり、仲間を集めて勢力を伸ばし戦力を蓄えつつ最終的に世の中を腐敗させている張本人である「高俅」を倒す、ということが目的の作品となっていました。

ゲームシステムとしては「信長の野望」や「三國志」のものを継承しつつも、”義兄弟”や”逃亡中”など水滸伝という物語の世界観を活かした要素も見られ、またゲームクリアまでのタイムリミットが存在するなど、独特のシステムだった事も本作の大きな特徴です。

尚、1997年には続編となる「水滸伝・天導一〇八星」が発売されています。

「水滸伝」とは?

「水滸伝」自体は中国の明時代(1368-1644年)に書かれた長編小説で、「三国志演義」「西遊記」「金瓶梅」と共に中国四大奇書(非常に優れた作品)とされている作品で、日本では吉川英治や北方謙三の小説や、横山光輝の漫画が有名です。

奇書なんて言うから、変な本なのかと思ったわ

呂不韋の「奇貨居くべし」という言葉にある「奇貨」には”掘り出し物”って意味もあるからのう。

物語は中国の北宋時代(960-1127年)の末期、腐敗した政府による統治の中から様々な理由でドロップアウトした人々が、数奇な出会いや戦いの中で出会いを繰り返し、やがて「梁山泊」に集結。その力で腐った政府と戦っていく、というざっくり言うとそんなお話になっていました。

ゲームの流れと目的

ではここからゲーム本編についての説明に入らせていただこうと思います。

まず最初に、本作「水滸伝 天命の誓い」のゲームの流れについて説明して行こうと思いますが、ゲームの流れについては同時期の信長の野望や三國志シリーズのものとほぼ同様のものとなっています。

1989年だと「戦国群雄伝」の後、「三國志II」の少し前というタイミングじゃな

ゲームを始める準備

シナリオ1では、魯智深、史進、林冲、武松、、そして楊志のからプレイヤーが操作する好漢を選ぶことができる。

ゲームが始まったらまず用意された四つのシナリオの中から好きなものを1つ選び、その後プレイヤーが操作することになる好漢を1人選びます。選択したシナリオによって選べる好漢、ゲームが開始する年、スタート時の勢力の配置なとが変わりました。

#1林冲 高俅の手先を斬り逃亡するのこと1101年
#2宋江 誤って閻婆借を殺害するのこと1103年
#3宋江 反詩を吟じ捕らえられるのこと1104年
#4晁蓋 史文恭の毒矢に当たり戦死するのこと1105年

因みに本作は最大5人までの同時プレイも可能となっておるぞい

難易度も5段階から選べるのね

この時期の光栄作品ではお馴染みの主人公能力値ルーレット。数値は完全なランダムではなく好漢によって多少偏りがある。

そして次に選んだ好漢の能力値を決定します。能力値は体力、腕力、技量、知力の4つがあり、それぞれルーレットで値を決定していきます(最大100)。また忠義、仁愛、勇気という数値(精神値)もありますが、これは好漢毎に決められているもので変更はできない数値でした。

腕力奉仕や白兵戦などに影響
技量狩猟や飛び道具などに影響
知力調達や外交、妖術などに影響
忠義勧誘、訓練や宴会などに影響
仁愛勧誘、毎年の収入などに影響
勇気勧誘、狩猟、一騎打ちなどに影響
※体力については後述

好漢の能力値を決定したらいよいよゲーム本番のスタートです。

ゲーム全体の流れ

ゲーム画面左側に表示されているのが、本作における中国全土のマップ。マップは数字が表示された府州によって分割されている。

本作はターン制となっており、ゲームはシナリオ開始年の1月からスタートし、以降1ヶ月を1ターン、12ターン経過で1年というようにゲーム内での時間が進んで行きます。また3ヶ月毎に季節が春→夏→秋→冬と変化し、季節の変わり目には様々なイベントが発生する場合もありました。

各ターン(各月)には、マップ上の府州(番号の振られたエリア)につき1回ランダムで行動順が回ってきます。好漢(プレイヤー)がいる(または治めている)府州、あるいは好漢の義兄弟が治めている府州に順番が回ってきた場合に毎月1回だけ任意の命令(コマンド)を実行する事ができました。

義兄弟?

うむ義兄弟は本作において特殊でかつ重要な存在となるのじゃが、まあ詳しくは後述じゃ

本作ではコマンドの実行に必要なもので、ゲーム中その最大値は変動しないため初期値は結構重要となる。

尚、コマンド実行の際には実行した者の体力が減少し(減少値はコマンドによる)、実行者の現在の体力がコマンド毎の減少値より下の場合コマンドは実行できない為、定期的にコマンドの「休養」や「宴会」を行う必要があります。

またコマンドにはそれぞれ実行した際の効果に影響する能力値があり、コマンドを実行すると影響する能力値の”経験値”が上昇、経験が100に達すると能力値が1上昇するという成長要素も本作には存在しました。

能力値ごとに経験値をもってるSLGって珍しかったんじゃない?

このようにしてプレイヤーは様々な命令を毎月実行していきながら、力を貸してくれる仲間を増やし、自身の勢力を拡大・統治しつつ、ゲームの”最終目的”の達成を目指していく、と言うのが本作の基本的な流れとなっています。

ゲームの目的とゲームオーバー

ところで、本作の”最終的な目的”とはなんでしょう?

本作の最終目的といえる人物「高俅」、彼を打倒する事ができればゲームクリアだ。

三國志や信長の野望などの歴史SLGであれば、”全国統一”こそが最終目的となるところですが本作は少し違っており、最終的な目的は宋国を牛耳っている「高俅」ただ1人を倒す事それだけです。それだけを達成できれば、ゲームクリアとなりエンディングを見る事ができました。

宋国を滅ぼす事、では無いわけね?

原作でも最終的に梁山泊の面々は宋国に帰順しとるしのう

一方でプレイヤーが操る好漢が死亡したり敵に捕まったりした場合は即座にゲームオーバーで、後継者とか跡継ぎのような仕組みは存在しません。また時代が進んで1127年になってしまった場合も、金国(史実で宗を滅ぼした国)が攻め込んできてゲームオーバーとなってしまいます。

このように本作は歴史SLGにしては珍しく、目的が全国統一ではなかったり、ゲームオーバーまでのタイムリミットがあったりなどする作品だったのでした。

「水滸伝」でできる事

さて「水滸伝」という物語には同じ中国四大奇書であり、本作と同様にゲーム化もされている「三国志演義」と比べた時に、大きな違いがありました。

それは三国志演義に登場する主な登場人物が、色々あっても形としては「政府(朝廷)側」に属しているのに対し、水滸伝に登場する主な登場人物は、色々ありはするものの形としては「反政府側」に属しているという事です。

しかもそれら人物のうちの多くは、最初何かしらの事情により政府から追われる”逃亡中”の身となっており、また何処かで旗揚げしたとしてもそれはあくまでその地域のどこかを根城にしている野盗、つまり”武装集団”でしかありません。

この辺が三国志と大きく違うところで、本作ではその違う部分についての再現もされていました。

逃亡中に出来ること

プレイヤーの好漢が”逃亡中”の場合、毎月使用できるコマンドはかなりシンプルになっている。

本作ではプレイヤーが操作する好漢が前述のような“逃亡中”の場合、かなり制限されますがそれでも毎月行動(コマンド)を実行する事は可能でした。

「逃亡」コマンドは、隣接する府州に逃げ込む事ができます。仮にそこがプレイヤー以外の人物が統治する府州であったとしても逃げ込む事は可能ですが、逆に誰も治めていない空白地に逃げ込んだとしてもそこがプレイヤーの領地になるわけではありません。

つまりその府州にいても統治者では無いただの逃亡者なので、府州からお金や食料が得られるわけでは無いと言う事じゃな

この辺は三國志Ⅱの”放浪”に繋がってる感じね

逃亡中の好漢ができる事は逃げる事だけではありません。

強者の中には男性だけじゃなく女性も存在する。中には「扈三娘」のような男顔負けな強い女性も。

逃げ込んだ府州では、「人物を誘う」でその府州にいる強者(好漢や無頼漢以外の人物)に対して仲間になるように誘う事ができます。仲間になった強者は以後「無頼漢」となり、好漢の代わりにコマンドを実行したり府州を治めたりしてくれるようになります。

ちなみに勧誘は必ず成功する訳ではなく、当然失敗する場合もあります。勧誘の成否については、実行する人物の精神値(忠義、仁愛、勇気)が勧誘相手の精神値で最も高いものより上回っていると成功しやすく、加えて好漢の”人気”の高さによっても変わりました。

人気?

うーん、そこは本作でも重要な所なんで後で詳しく説明するかのう

さて、そうして逃亡中に誰かを仲間(無頼漢)にできるとしても、あまり仲間を増やすのも考えものです。何故ならば、仲間になったばかりの無頼漢は好漢に対する忠誠心がまだ低いため、お金を与えて忠誠心を上げなければ好漢の元を離れていってしまう可能性があるからです。

しかし逃亡中の好漢には、お金を稼ぐ手段が一切ありません。なので早めに拠点となる”ねぐら”を用意しなければならないのです。適当な空白地まで逃げ込んだら「ねぐら」コマンドを実行することで、その府州に自分のねぐらを構える事ができます。

ちなみにその府州に誰か他の人物が既にねぐらを構えていたとしても、「ねぐら」コマンドは実行可能です。ただしその場合、元々ねぐらを構えている者たちとの戦争となり、それに勝つ事でねぐらを奪うことができました。

ねぐらを構えてから出来ること

さてどこかの府州にねぐらを構える事ができたなら、ここから本来の目的である高俅打倒に向けての行動が始まります。ですがここから先、何をするにも金が必要になってくるので、まずはお金を稼がなければなりません。

因みにこの時点での好漢は、太守でもなければ城主でもありません。その府州にねぐらを構えているだけのただの野盗の頭です。従って黙っていても定期的にお金や食糧が手に入る立場では無いのです。

ねぐらを構えた直後、その府州のステータスはまだまだ低いが、特に気を付けなければいけないのは”共鳴度”。

そのためにその府州にいる民たちに、自分達が悪政を敷く高俅と闘っている存在なんだと言う”共感”を得て協力を得なければなりません。これはゲーム中で「共鳴度」という数値で表されています。

この共鳴度は「施し」コマンドで住民に食糧を分け与える事で上昇します。これにより共鳴度が40を超えると、毎年1月にその府州の住人から金と食糧が徴収されるようになりました。

しかしねぐらを構えた当初はその施しに使う食糧すら無い状態なので、まずは「狩猟」コマンドを実行し動物を狩る事で食糧、または毛皮を手に入れる必要があります。食糧はそのまま使用できますが、毛皮はそのままでは役に立たないので町で売って金に変えましょう。

因みに、冬は狩猟はできなくなっておるぞい

出向で町に行った場合に実行できるコマンドは、特別に1回の出向で複数回実行できるようになっている。

「出向」コマンドを使えば、町に出向いて毛皮(または食糧)を売ってお金にする事ができますし、更にその金の量によっては武器や船を買う事も可能です。また町では逃亡時と同じように、府州にいる強者を仲間に誘う事もできるうえ、占い師に話をすると勧誘の成否について助言してくれました。

へー、軍師みたいな事してくれるのね…あれ、この作品って軍師っていないの?

そんなものはない。

呉用先生ぇぇーーー!

さて金なり食糧を手に入れたら、「施し」で無頼漢の忠誠を上げて離脱させないようにし、民の共鳴度も上げて1月に収入を得られるようにしましょう。ですが最初は収入も多くは無いので、「奉仕」コマンドで府州の肥沃度や繁栄度を上げる事で一月の収入も増えてきます。

ここが「三國志」などで行う公共事業としての内政ではなく、あくまで民への奉仕、お手伝いという言い方なのが面白いのう

そうして府州の収入が安定し無頼漢も増えてきたら、いよいよ外に目を向ける時です。

対外対策として

まず外に目を向ける、つまりねぐら以外の府州を領地(縄張りという方が近いか?)にしていくためにですが、目的の府州が空白地であれば「移動」コマンドで好漢か無頼漢を向かわせれば領地にできます(ただし全員で移動すると元いた府州が空白地になる)。

ある程度収入が得られるようになったら、小者を雇い入れて武装度や訓練度を上げて戦力を増強していこう。

ですがもし領地にしようとしている目府州が、宋国の支配国であったり、あるいは他の好漢(または賊の首領)が縄張りにしている場合は、「戦争」による奪取が必要であり、それに先立ってはまず軍備を整えなければいけません。

「雇い入れ」コマンドを実行する事で兵士(本作では「小者」)をお金で雇い、好漢や無頼漢の元に配属させることができました。因みに好漢または無頼漢1人につき100まで配属することができるのですが、これは省略した数字ではなく実際に100人だけです。

少なっ!

ここが主人公達が軍隊ではなく、あくまで野盗の集団だってわかるポイントじゃよなw

そして小者がいる好漢または無頼漢に対しては「訓練」コマンドを行う事で訓練度を、武器を「製造」または町に出向いた際に武器を購入する事で武装度を上げることができます(武器の製造には「調達」で”鉄”を集める必要がある)。

このようにして軍備を整えていくのですが、軍備が整う前に他の好漢から戦争を仕掛けられる場合もあるので、その場合は「不戦同盟」を結んで襲われないようにしたり、「塞に迎える」コマンドで他の好漢の領地を人材も含めて味方に引き入れる事で戦争を回避するような事もできました。

対外的な対策としてはこんな感じです。

重要な要素、義兄弟と人気度

では軍備も整ったのでいよいよ戦争を!と言いたいところですが、その前に2点ほど気をつけなければいけない本作特有の部分があります。

通常の無頼漢に領地の統治を任せた場合、本作では必ず委任状態になりプレイヤーの指示では動かなくなる。

まず仮に好漢を戦争に出して目的の府州を手に入れ、元いた府州に無頼漢を残していた場合、元いた府州は強制的に”委任”状態になり、プレイヤー直轄の府州ではなくなります。これは残してきた無頼漢の能力とかに関係無く、そうなってしまう仕様でした。

もしどうしても好漢がいる府州以外の領地を直轄管理したい場合、必要になるのが“義兄弟”の存在です。

義兄弟は、忠誠が95以上ある無頼漢に対して「義兄弟」コマンドを実行する事で作る事ができ(好漢の人気や精神値にもよる)、義兄弟に府州の管理を任せれば好漢がいる府州とほぼ同じように毎月コマンドを実行させることができました。

尚、難易度にもよりますが義兄弟になることができるのは9人まで(最高難易度だと5人まで)なので、どうしても委任にせざるを得ない府州も出てきます。ですが実は委任状態の府州は、毎月内部で複数回コマンドを実行しているらしいので、あえて内政重視で委任しておくと効率よく府州を豊かにできたりもしました。

なんで好漢は本拠地で通常作業、義兄弟は委任した府州を回って金や食糧を回収、なんてのもできるのう

そう考えるとやっぱり領地を広げる前に、義兄弟は作っておきたいわね

次にここまで何度か説明に出てきていた”人気”についてです。好漢に対しての府州の民の評価を示すものが共鳴度だとすれば、中国全土における好漢への評価を示すものが”人気度”になります。

人気度はプレイヤーの好漢の能力値を見た時だけ確認できる。後々重要になる数値なので覚えておこう。

この数字は普段は強者を勧誘する際などに影響するものですが、人気度が250に達するとなんと宋国の皇帝より「高俅を討伐せよ!」という勅命が下り、これによりただの野盗の頭領が勅命という大義名分を得て大手を振って高俅討伐に動く事ができるようになるのです。

ちなみに勅命がおりていない状態では、高俅のいる府州に攻め込むことができないだけで、宋国の他の領土に攻め込むことは可能じゃぞ

この人気度を上げるには、基本的には府州を縄張りとし民の共鳴度を一定値まで上げる事で、人気度が12上昇させる事ができます。また府州に現れた猛獣を討伐する事でも多少上昇する他、ある特別なイベント(梁山泊)を起こす事で一気に100上昇させる事も可能でした。

10国と20国を領有し、共鳴度を90以上にすると「梁山泊イベント」が発生、一気に人気度が100上昇する。

最初に本作をクリアする為には「高俅」ただ一人を討伐すれば良いとは書きましたが、とは言えその為にはある程度は領土、縄張りの拡大は必要だという事ですね。

ゲームが始まったらいきなり高俅を襲いに行く訳にはいかないと…

まあシナリオや初期勢力にもよると思うがの

戦争の鍵を握るのは船?

ゲームの説明としては最後になりますが、次はゲームクリアのためには決して避けることができない要素である「戦争」についてです。

戦争モードの基本ルール

プレイヤーの好漢が宋国または他の好漢が治める府州に「遠征」コマンドで戦争を仕掛けた場合、また逆にプレイヤーの好漢が治める府州に宋国または他の好漢が攻め込んで来た場合、ゲームが「戦争モード」に切り替わります。

特殊なパターンとして、誰かが治めている府州で好漢が旗揚げをした場合なんかもあるのう

プレイヤーが攻め込むまたは攻め込まれた場合は、戦争に駆り出す好漢または無頼漢(10名まで)を選択し、戦場に持っていく兵糧の数を決定します。

戦争は八角形のマスが並べられたマップ上で行う。侵攻側の部隊の初期配置は、侵攻側と防衛側の府州の位置によって変わる。

戦争モードでは八角形のマス(HEX)で区切られたその府州の戦場マップの上に、侵攻側と防衛側がそれぞれ出陣した好漢や無頼漢を部隊を配置して、様々なコマンドを駆使しながら戦って勝敗を決定します。

戦争モードでの勝敗の決定については、侵攻側防衛側共通で相手の部隊が全滅、相手の兵糧が尽きる、戦争に好漢が参加している場合は好漢の部隊が全滅、侵攻側のみマップ上にある砦を全て占拠、防衛側のみ30日守り切る、以上の条件のどれかを満たした場合に勝敗をが決定されました。

戦争モードはターン制で、1日を1ターンとして各ターン各部隊が一回だけコマンドを実行できます。最初に侵攻側が部隊をマップ上に配置し(配置できる位置は、侵攻した府州とされた府州の位置による)、その後防衛側が部隊を配置、以降はターン毎に交互に行動を行って戦争モードを進めていくというのが基本的なルールでした。

このへんは、これまでの三國志や信長の野望とそう変わらないわね

戦争モードでできること

マップ上に配置された各部隊は「移動」コマンドで八方向に向かって移動することができますが、一度に移動できる距離は、部隊の機動力と移動するマスに描かれた地形によって変化します。ただし険しい山や川・湖またはが描かれたマスについては通常進入不可となっていました。

敵の部隊と隣接した場合は「白兵戦」を実行することで、敵の部隊に攻撃を仕掛けて小者の数を減らすことができますが、相手から反撃も受けてしまいます。ですがもし実行者の技量が60以上あるならば、1マス離れた位置から「飛び道具」で反撃を受けずに攻撃する事も可能になっていました。

ちなみに三國志や信長の野望では、部隊が攻撃を受け続けてが0になるとその部隊は全滅してマップ上から消えますが、本作では兵(小者)が0になったとしても全滅にはならず、部隊を率いる強者の体力が残っている限り存在し続けることができます。

赤く表示されているのは強者の体力で、もうその舞台に小者がいない事を意味している。

この時、強者の残り体力は赤字で表示され、部隊の強さは強者の残り体力5につき小者1に相当しました。この状態でさらに攻撃を受けて体力も0になるとその時点で部隊は全滅となります。

また技量が85以上ある強者が「飛び道具」で攻撃した場合、稀にクリティカルとなり強者の体力を直接減らす事もでき、より相手部隊を早く全滅させることが可能になっていました。

「妖術」は範囲内の敵部隊を一気に行動不能にできる強力なコマンドだが、体力を50消費ししかも曇りの日限定という条件がある。

他の攻撃方法として、知力が60以上ある強者は「火計」コマンドで隣接するマスに火を放つことができ、更に知力が80以上の場合実行者の周囲3マス内にいる敵部隊に対し「妖術」を使うことができ、成功すると妖術にかかった部隊は行動不能になります。

この当時はまだ三國志にも黄巾族がいなかったこともあり妖術コマンドは存在していなかったんじゃ

ってことは本作が後の妖術コマンドのはしりだったわけね?

ちなみに本作には「一騎打ち」もあって、これもなんと三國志より前に実装されておるな

水滸伝色々と先行きすぎじゃない?

尚、戦争モードでは通常時と同じように、何かコマンドを実行するたびに体力が減っていきます。

体力が低くなるとコマンドの実行が不可能になるほか、前述のように残り体力があれば小者が全滅しても生き残れるので、体力が40未満になったら「休息」コマンドで体力を少しでも回復させましょう。

戦争に勝利すると部下が敵軍を「蹴散らしてやりました」などと言って来るのは、いかにも荒くれ集団という感じがして面白い。

このような感じで行動を繰り返し、侵攻側か僕側が勝利条件を満たせばそこで戦争モードは終了となります。

戦争には必須級?船と操舵

先ほど移動の説明の際に川や湖については基本的に進入できないという話をしましたが、例外的に進入する方法がありました。それは出陣の際に部隊に”船”を持参させる事で、船を持っている部隊だけは川や湖(または沼)を自由に移動する事ができました。

キャラクターの情報で船のアイコンがあれば”船持ち”で、船を漕ぐアイコンがあれば”操舵”の能力がある。

この船は造船所がある府州の町に出向いた際に購入するか、技量が75以上で”操舵”能力のある好漢又は無頼漢がいる場合は「製造」で生産できるほか、他に船を持っている者から持っていない者に受け渡しを行う事も可能です。

9番の府州から21番に攻め込んだ場合、完全に川に阻まれてしまうため船が無ければそもそも進軍が不可能になる。

本作ではこの”船”と”操舵”が戦争において、非常に重要な意味を持っていると言っても過言ではありませんでした。なぜなら相手の府州に攻め込んだ際に攻め込んだ府州との位置によっては、初期配置の位置と敵の砦との間に大きな川があって船が無ければ砦まで到達できないという事がよくあるからです。

また船があれば川などに侵入することは可能なのですが、川には流れがあり場合により侵入した際に流れの方向に部隊が流されてしまう場合もあり、最悪川下まで流されると戦場から部隊が強制離脱してしまい、それを制御できるのが”操舵”の技術だったのです。

でも言うてもそんなに川や沼があるマップは無いんじゃない?

全マップ中の半分ちかくで川が横断しておるぞい

なんでそんなに多いのかよ!?

まあ「水滸伝」という言葉が、”水のほとりの物語”って意味じゃからのう…

その強者が船や操舵を持っているかどうかを手っ取り早く確認するには、一覧で”船”と”舵”の欄を見るのが早いだろう。

尚、さっきも言ったように船については購入・製造・受け渡しが可能だが、”操舵”能力の有無についてはその強者によって最初から決まっているものなので、仲間に入れた(またはこれから入れようとしている)強者に”操舵”能力があるかどうかは把握しておいた方が良いかもしれません。

ちなみにマップ上の沼や湖のマスは季節が冬の場合は凍ってしまい、船が無くても通過できるようになるので沼や湖が多い府州には冬に攻め込むのも一つの戦略と言えるかもしれませんね。

以上が本作の戦争についての説明になります。

《まとめ》継承しつつ個性を出したSLG

という事で以上が「水滸伝」についての説明になるんじゃが、信長の野望や三國志のシステムを継承しつつも、単にキャラクターのすげ替えでは終わらない独自の作品になっていたのう

逃亡(放浪)や義兄弟の概念、妖術や船での戦闘など、後の三國志などに追加されるような要素も既に用意されていたわね

それでいて実験的な目的ではなく、それが「水滸伝」という世界観をゲームで表現する要素になっていたというのも感心できる部分だったわい

あと明確なタイムリミットがあるっていうのも新しかったわ

それでもゲームオーバーまで約20年間はあるんじゃが、毎月1回しかコマンドが実行できず、体力の問題で定期的に休息や宴会が必要となると…あまりのんびりはできないのう

まあ逆に言えば、中だるみが無くて良いともいえるかもね

あと、こういうゲームって原作を知ってないと楽しめない?という不安が湧くものなんだけど、あまりそういう事も無かったように感じたわ?

本作は人気度の影響で、正直そこまで詳しくないわしでも知っているような好漢や強者は、なかなか仲間になってくれないんじゃよな。
そうなると必然的に能力値だけで見るようになるんで…

あまり知識が無くても問題ないとw

うむ。
なんであまり水滸伝には詳しくないけど、今回ドラマが始めることをきっかけに本作を遊んでみようかな?という人にも問題ない作品じゃとおもうぞい

今ならSteamでも買えるしね?

「三國志」や「信長の野望」経験者にも、それと似ているようで独特の味わいをもった本作を是非遊んでみてほしいのう。
ではまた次回の…

あ、ところでなんで今回まとめを会話形式にしたの?

ああ、それなんじゃが、過去の紹介記事を読み返したときに最後のまとめなのに長すぎてまとまってないようなのがよくあって…会話形式にすればだらだら長くならないかなと

なるほどw

ということで、皆さん今回のゲーム紹介はどうじゃったかの?
ではまた次回の「クラシックゲーム紹介」で!

お疲れさまでした!

あそびたくなったら?

Steamにて購入

現在「Steam」にて「水滸伝・天命の誓い」を購入して遊ぶことが可能となっています。

≫EXIT

お疲れ様でした!

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コメント

  1. たけちゃん より:

    虎退治行って大怪我して数ヶ月棒に振った想い出…
    一月1回しかコマンド出せないのに

    • songoski songoski より:

      コメントありがとうございます。
      >大怪我して数ヶ月棒に振った
      わかります。最初よくわからなくて、虎くらい林冲なら倒せるやろ!って討伐に行ったらボロ負けして戻ってきましたw
      小者がいないと負けるとか知らんから…。

  2. 匿名 より:

    >総勢100人
    少なっ!
    あくまで軍隊・国同士の戦いじゃなくヤのつく自由業とか犯罪者の出入りの延長なんだなぁ。
    とか思う次第。
    孫二娘(金田一とかに出てきそうなガチの猟奇犯罪者)とか扱いに困るやつもちゃんといたのかな……。

    >国造りより義兄弟増やし
    ちょっとだけ、維新の嵐に通じる要素かもとか思いました。

    • songoski songoski より:

      コメントありがとうございます。
>ヤのつく自由業とか犯罪者の出入りの延長
      そうですね、三国志で言えば甘寧が昔率いてた族(800人くらい居たらしい)みたいな感じですね。あれもその地域を水滸伝の好漢みたいに牛耳ってたようですし。
      
>維新の嵐に通じる要素かもとか思いました。
      維新の嵐は動画てみたくらいなんですが、確かにあれも日本を回って仲間探しとかやってましたもんね。いつかちゃんと遊んでみたい作品です。

  3. 魚屋海乃輔 より:

    >水滸伝…
    渋いな。光栄シミュレーションゲームの定番であった「全国色塗り」ではなく、「ラスボスを倒す」という
    エンディング条件がかなり特殊でした。領地獲得ではなく人気の獲得なのも面白いですね。
    たしか、1州を抑えると人気が+12だったので21州以上とれば密勅ゲット(人気:250)できると思います。なので全49州の半分程度か。この状態では「宋帝国を救う」というより、新たな王朝を勃興したほうが早い気もします。
    >梁山泊の勢力
    「宋史(北宋史)」をみても具体的な兵数は出ていないようです。大雑把に梁山泊(宋史)活躍は「方臘の乱」での記述にあり、乱鎮圧に官軍15万を派遣したとあるのでの、この15万のうちどの程度梁山泊の軍勢だったのかと思うところです。個人的妄想だと、梁山泊軍2~3万、方臘軍3~5万、官軍12~13万ぐらい
    ではないかと思います。

    • songoski songoski より:

      コメントありがとう。
      >エンディング条件がかなり特殊でした
      この辺が「歴史」というより「物語」を優先したSLGという感じで光栄作品でも珍しかったですね。

      >新たな王朝を勃興したほうが早い気も
      それはそうw

      >梁山泊軍2~3万
      最終的に帰順したとはいえ、この戦力で官軍の盾に使い潰されたと考えるとやるせないですね。

  4. あも より:

    ソンゴスキーさんメリクリです(過ぎてますが)。

    水滸伝はFC版をプレイしたことがあり、当時は「何だこりゃようわからん」と断念(放棄)しましたが
    今回の記事を読んでそれが思い出されましたw

    提督の決断や大航海時代ならしっかりプレイしてたんですけど、改めてまたやってみようかなと思います。
    でも光栄ゲームで一番プレイしてたのは麻雀大会でした。

    • songoski songoski より:

      コメントありがとうございます。
      >メリクリです(過ぎてますが)。
      メリクリです(まもなく新年ですが

      >何だこりゃようわからんと断念(放棄)
      わかります。ただでさえこの手のSLGは敷居が高いのに、信長とも三國志ともまた違う感じだから余計になんだこりゃと思いますよね。

      >改めてまたやってみようかなと思います。
      個人的に紹介記事を通して「なんだこりゃ」と思ってしまう敷居の高さがある作品の、最初の一段目になれば良いなと思っているので「また遊んでみようかな」と思ってもらえるのは嬉しいですね。
      
>麻雀大会でした。
      なんでかアーカイブ化されないんですよね。私も出たら買うんですけどw

  5. 匿名 より:

    水滸伝・天命の誓い良いですね。ランペルールと共にリメイク待ってるゲームです。
    以下細かい事ですが。

    >宗国を滅ぼす事、では無いわけね?
    >原作でも最終的に梁山泊の面々は宗国に帰順しとるしのう
    「宗」ではなく「宋」ですね。

    >また技量が80以上ある強者が「飛び道具」で攻撃した場合、
    >稀にクリティカルとなり強者の体力を直接減らす事もでき、
    弓クリティカルは技量85からだったかと。
    技量84の燕青は育てて、技量86の瓊英はそのままでクリティカルしてたので。

    >「幻術」
    ゲーム内では「妖術」表記だったかと。

    • songoski songoski より:

      コメントありがとうございます。
      ご指摘ありがとうございます。
      誤字についてはメモ帳アプリで原稿を書いてる時に、どこかで間違っちゃって書いたら以降自動候補で出てきちゃうんで違和感なくそのまま使っちゃうんですよねw
      気を付けます。またよろしくお願いします。

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