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『禁断の血族』

隠者の迷宮 – B13

発売年:1993年
開発元:シーズウェア
ジャンル:コマンド選択式AVG(R-18)
発売機種:PC-98など

≫ENTER

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「禁断の血族」とは

「禁断の血族」は1993年に「DESIRE」「EVE burst error」でおなじみの「シーズウェア(C’s ware)」より発売されたコマンド選択式アダルトアドベンチャーゲームです。

後にシリーズ化され、「GLO・RI・A ~禁断の血族~」「散櫻 ~禁断の血族~」と合計で3作品発売されました。

個人的にこの作品の原画を担当していた「やさまたしやみ」氏の絵柄が結構好きでしたね。

ストーリー

主人公(デフォルトだと「剣也」)は1ヶ月前に両親を交通事故で亡くしていた。

天涯孤独の身となった主人公に、なんと世界有数の財閥である速水財閥の実権を握る「速水夫人」から養子縁組の話が舞い込む。

大富豪からの突然の養子縁組に驚きつつも期待に胸をふくらませる主人公であったが、これが彼の人生で最も最悪な悲劇を招くことになろうとは、この時は思いもしなかったのである。

システム

本作は一応AVGとなってはいますがプレイヤーが活動できるのは速水家の中だけで、選択できるコマンドは”館の中のどの部屋の移動するか?”ということくらいです。

特定のタイミングである部屋に入るとイベントシーンに入る場合があり、このときにいくつかの選択肢が表示されますがそれは完全にダミーで、何を選んでもストーリーが分岐することもなければ差分グラフックが見られるという訳でもありません。

さらにどういう順番に回っても全部のグラフィックが見られるようになってるので、AVGパートは完全な飾りです。
(まあADGではありがちなことですね)

従ってGOD/BADエンドとかもなく、エンディングは1種類のみでした。

主人公を”誘う”館の女たち

移動できる範囲が館の中だけに限定されているので、登場する人物も館のなかにいる人物だけになります。

まず上の画像で上段左から、この館の主である速水夫人、高飛車な長女麗子、清楚な次女静香、ガリ勉の三女裕子、下段左から体育会系の四女綾、甘えん坊な五女美雪、そして館に使えるメイドさより、以上が全登場人物となります。

そして驚くほどあっさりと、主人公はこの女性たち全員と”関係”を持つようになるのです。なぜそんな簡単に?というのが一応ストーリー上の”キモ”となります。

エロゲーとして”割り切った”作品

この作品の凄いところ(?)はゲームが開始して基本的な人物紹介の流れが終わると、もうそこからはエッチシーンのオンパレードで、移動画面とキャラクターの立ち絵以外はもう全部エッチシーンと言っても過言ではないところです。

人と会って会話があればすぐエッチシーン、それが終わってまた人と合えばエッチシーンと休む間もなく繋がっていきます。

ぶっちゃけるとエンディングといってもいい部分に入るまでのイベントシーンは全てエッチシーンです。
(若干エッチシーンという言葉がゲシュタルト崩壊してきた)

とはいえこの頃のADGでは、長々コマンド選択をさせられて、どうでもいいようなストーリー展開を延々見せられて、そのうえでやっとこちょっとしたエッチシーンが見られるっていう作品も多かったので、本作のような展開は、ある意味実用的といえます。(何の?)

重ねて言いますが上の画像のように、立ち絵以外でまともに服を着ている画像なんてエンディング、つまりもう選択肢などなくボタンでストーリーを送るだけという状態にならないと出てこないんです。

それくらいこの作品には豊富なエッチシーンがあるんです。(何個か使い回しもあったけど)

当時若かった自分には、コストパフォーマンスが高いなんともありがたい作品でしたねw(そんなこと聞いてない)

ちなみにストーリーの方は…こういった”館モノ”の定番といった感じで”可も無く不可も無く”というところでしょうか?まあさっきも言いましたが、こういうゲームに求めてるのはそういうんじゃないからねw

最後に。

でもですね、実際にこういうゲームを買う人はなんだかんだ理由を付けても”そういうもの”が目的な訳じゃないですか?

それなのに高いお金を出して(当時は平均で7000~8000円)買って、いざプレイしてみたらやたら無駄にストーリーが凝ってて長くて、さらに延々と無駄なコマンドをクリックさせられて、いざ肝心なエッチシーンはというとほんのちょっとなんてゲームもあったんですよ?

当時は今みたいに体験版なんて殆どなかった時代でしたし、雑誌に載ってる2、3枚のそういうシーン画像をみて気に入って買ってみたら、エッチシーンがその2、3枚のシーンだけだった!なんてこともあったんです(マジで)。

そういう意味では本作は非常に良作だったと言えます。

人によって好き嫌いがあるみたいですが、私はこの「やさまたしやみ」氏の絵柄好きでしたよ?この方は他に「悦楽の学園」「DESIRE 背徳の螺旋」「GLO・RI・A 禁断の血族」などの原画を担当されていました。

≫EXIT

お疲れ様でした!

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コメント

  1. タカ より:

    禁断の血族が発売された頃は私にとってはPCゲームにハマった第2期(1期は高校生、2期は浪人時代を挟んで大学生になった頃)でした。
    1期の頃に比べて18禁ゲームのHシーンのボリュームが増えたことを感じました。
    ソンゴさんがおっしゃる通り、非常に実用的でしたからねw
    私もこのゲームの絵師さんの絵が好きで、『悦楽の学園』『DESIRE』 もやりました。
    当時はこういったHシーン重視の18禁AVGが多かったですしね。

  2. ソンゴスキー@れとろげ より:

    90年代くらいになってくるとアダルトゲームのグラフィックも随分綺麗になりましたからね、結構アダルトゲーム市場が活気付いていた時期かもしれません。
    んでこのあと少ししてから泣きゲートかはやり始めるんですよねー。
    おれは泣きたいんじゃねえんだ、●きたいんだよ!ってよく思ってました。
    ストーリーに注力することは悪いことじゃないんですけど、そのゲームの本質を忘れてしまうのはいかがなものかと。
    ほかのジャンルで言えばRPGが遊びたいのに、ムービーばっかりだったとかねw

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