隠者の迷宮 – B12
発売年:1994年
開発元:HARDCOVER(フェアリーテールの別ブランド)
ジャンル:コマンド選択式ADV
発売機種:PC-98など
≫ENTER
本記事を読み進める前に…
本記事を読み進める前に、以下の点についてご了承願います。
- 当ブログで掲載している画像の、著作権または肖像権等は各権利所有者に帰属致します。もし掲載に問題等御座いましたらご連絡下さい。迅速に対応を取らせて頂きます。
- 筆者は本作品において、100%の知識と十分なプレイ経験を持っているとは限りません。誤りがある部分については、コメントにて優しくご指摘よろしくお願いします。
- 記事に書かれている内容についてはあくまで投稿時の状況や筆者の認識であり、現在の状況や筆者の認識と必ずしも同じではない場合があります。ご了承ください。
- 本作はR-18のアダルトタイトルです。
- 本記事に直接的な性描写画像は載せていませんが、不快に思われる方は閲覧を中止してください。
- 画像には自主的にモザイクなどをかける場合があります。
「ネクロノミコン」とは

「ネクロノミコン」は1994年にアダルトゲームメーカーである「フェアリーテール」の別ブランド「HARDCOVER(ハードカバー)」より発売されたホラーADVです。
アダルトゲーム扱いになっていますが、内容として過激な性描写シーンは少なく、主にグロテスクな表現による規制でR-18規制されていたものです。
作品タイトルの「ネクロノミコン」からピンとくる方もいるかもしれませんが、伝説の怪奇幻想小説家「ハワード・フィリップ・ラヴクラフト」の作品、及びそれに関係するいわゆる「クトゥルフ神話」作品をベースにしたものとなっており、ストーリー的にはラヴクラフトの作品「インスマイスを覆う影」をモチーフにしたものと思われます。
ストーリー

ロンドンで取材記者をやっていた「ジョナサン」は、自分の家系図に名前が残る数代前の女性の記録を調べる為に、休暇を兼ねた取材旅行として、その女性の出身地「アーカム」へとやってきた。
ジョナサンの家系はその当時かなり栄えていた名家だったにもかかわらず、その女性の婚姻はかなり好ましくないものであったと言うのだ。
それにまつわる情報を探す為アーカムの町で調査を始めたジョナサンは、町にある不気味な遺跡で1人の老人に出会う。
その老人はジョナサンに向かってこういった「インスマウス顔」だと。
ゲームシステム

ゲームシステムについては以前紹介した「DEAD OF THE BRAIN 2」とほぼ同様のものとなっています。画面に表示されている対象にマウスカーソルを合わせると対象がカーソルで囲まれ、その状態で左クリックすると対象に対して何かアクションを起こします。
例えば人物全体がカーソルで囲まれている場合は、その人物を「見る」。
顔だけがカーソルで囲まれている場合は、その人物と「話す」。
人物以外のオブジェクト(机やいす、本など)の場合は、1回目のクリックで「見る」、2回目以降でもし取れるものであれば「取る」、動かせる場合は「動かす」というように状況によって変わります。
今いる場所から移動したり、セーブしたい場合など右クリックするとサブメニューが出てきます。
(ただしセーブはどこででもできるとは限らない)
プレイヤーの操作としては、いちいち「見る」「取る」などのコマンド選択しなくても、対象物にカーソルを合わせてクリックするだけなのでかなり楽なのですが、それはそれで単調になるので物足りなさを感じてしまうかもしれません。
グロテスクなシーン


ホラーADV、しかもラヴクラフト作品がモチーフと言うだけあって、グラフィックの雰囲気もかなりおどろおどろしく、さらにグロテスクな描写も多く含まれています。
ちなみに上の画像2枚はこちらのブログ用に選んだソフトな方で、人間が食いちぎられたり、串刺しにされたりなどとここには載せにくいような過激なものもありました。
またいわゆる”エログロ”的な描写も結構含まれているので、そういうのが苦手!不快だ!という方にはお勧めできない作品かもしれません。
エッチなシーンもね


本作には、まあオマケ程度ではありますがエッチなシーンも存在します。
一応アダルトゲーム扱いですし、買う側にとってはアダルトゲーム=エロがいっぱいあるゲームという認識ですからね。人目を忍んでアダルトゲーム買って来て、さあプレイするぞと張り切ってみたらグロシーンばっかりでエロシーンが無かったら、ふざけんな!詐欺だ!金返せ!ってなりかねませんし。
作品の評価の中には”エロシーン”いらないんじゃないの?という声もありましたし、実際私もそう思わないでもないんですが、よーくエロシーンでの主人公の感情の部分を読んでいると、ちょっとラストへの伏線なんじゃないか?と思われる部分もありましたから、これはこれで良かったのではないかとも思います。
ただヒロインの女の子意外あまり可愛くないっていうのがなぁ…。
評価としては

この時代のADVゲームの”ゲーム性よりストーリー性を重視”という定番からは外れていないので、古いADV的なゲームとしての謎解きはほとんどゼロ、ただあちこち回りながらカチカチクリックして行けばストーリーが進みます。
さらにハマり、デストラップも存在しないのでゲームオーバーになる事もありません。
システムの説明でも述べたように単調なクリックの連続なので、ストーリーがまだ見えてこない序盤では退屈になりがちです。
しかしストーリーについては十分と言っていいほど良くできていて、話が動き出してくると緊迫した雰囲気が単調なクリック作業の退屈さを忘れさせてくれます。
いきなり画面が変わって「ギャー!」みたいなドッキリは無いのですが、解っていても場所を移動した際に、次の画像が表示されるまで変な不安にかられるのは、私が雰囲気に飲まれてしまっていたからでしょうね。
特に後半は気が付くと、ストーリー展開にかなりのめり込んでいた自分がいましたw
クトゥルフ神話好きには楽しめる?

もしかしたらそれは私がラヴクラフト作品が好きだったからかもしれません。ラヴクラフトやクトゥルフ神話について多少なりとも知識があると、思わずニヤリとしてしまうようなシチュエーションや単語も登場しますからね。
逆にそういった知識のない人には「????」となる部分が多くあるのも事実かもしれません。好きな人なら、遊び終わった後に絶対ラヴクラフト作品を読み返したくなる、そんなゲームでした。
最後に、この作品にはエンディングが2パターンありますが、片方は結構”鬱”になります…。
みなさんはこのゲームで遊んだ事ありますか?
関連記事


≫EXIT
お疲れ様でした!

今回の記事はどうだったかの?何か感じた事があればどんなことでもコメントに残してくだされ。それと当ブログは以下のブログランキングに参加しておる。クリックして貰えるとわしの「やる気」がめちゃアップするぞい!

いつもバナークリックや拍手していただいて、誠にありがとうございます!
コメント
[絵文字:v-10][絵文字:v-12][絵文字:v-442][絵文字:v-433][色:990000]色付きの文字[/色]未プレーなんですよネクロノミコン今晩は
それではさようならおやすみなさい
これはなかなかダークなAVGで面白いんですよー?
自分としては
「マリアに捧げるバラード」
も面白いですね!
「マリア」の意味が分かったら、
ホラー映画が遊びに見えますよ。
あの時代は良かったな・・・・
>黒騎士さん
> 「マリアに捧げるバラード」
あれのタイトル画面、最初誰かが手を組んでるのかと思ったら、OPシーン見て「ひぃ!」ってなりましたw
おひさしぶりですー!!!
今、マリアのタウンズ版をプレイしてます。
しかし、マウスの「使いずらい」のなんの・・・
正直、昔は若かったのだと自覚(今39才)しますね〜・・・
この分だと「マーティー」買って、そっちでプレイするかもしれません!
しかし!!高い・・・・価格が!ヤフオクで20000円ってのは・・・
設備投資と割り切ろうかな〜・・・・(泣)
>黒騎士さん
お久しぶりでございます。
昔はマウスそのものが持ってる(付いてる)ほうが珍しくて、しかもUI部分も熟成してなかったので、マウス使うくらいならキーボード(かパッド)使ったほうが楽だとすら感じましたねw
マーティ懐かしいw
「マーティー」買いました!!本体26000円でFDDのべルト自分で交換で2000円ナリ!
で、マーティー対応ソフトで遊び始めました。
このネクロノミコンも出来ましたよ!
しかし、記録用2HDのフロッピーが、市場で売ってナイッ・・・・・・・・!!!
今あるのは20年前のタウンズ用20枚。
またヤフオクだなー・・・・
(ちなみに、マリアに捧げるはCD+2HDの付属システムディスクコンビでないと起動不可で、かなーり磁気がヤバイです・・・・マーティでの読み込みが遅くて)
記録用2HDのフロッピー購入が次のミッション!!
しかし、液晶32型でのプレイは便利ですよ!
ホントに大きく映るんですナア・・・・・
(後、余談ですがマリアに捧げるって「ショッキングシーン見る」ってあるんですよ・・・今のフロッピーにデータありますが・・・なんでコンナノ入れたのやら??)
>黒騎士さん
> 「マーティー」買いました!!本体26000円でFDDのべルト自分で交換で2000円ナリ!
マジですか!うらやましいですw
でも自分だったらベルト交換できないからなあ…
タウンズ版のAYAとかOrgolは、ホントまた遊びたいものです。
> 「ショッキングシーン見る」
なんでしょうね?それはとても気になる…
>「ショッキングシーン見る」
お久しぶりですっ!!!!!
このショッキングシーンというのは、見たまんま。
つまり「被害者が殺されていく過程の・・・・シーン」ナンですよ!
しかしながら、2015.01.05.時点でも「見てない」んですね・・・・
抵抗があの頃と違って、とてもコワイ!!!
慣れなくなった自分が年取ったからですかね??
ギニーピッグは見れるのにな・・・・(動画ですがね)
>黒騎士さん
お久しぶりですー!
> このショッキングシーンというのは、見たまんま。
> つまり「被害者が殺されていく過程の・・・・シーン」ナンですよ!
ひぃぃぃぃぃ!!!
それはまたエグイですね…(寒気
私はゾンビ映画とか好きなんで、よく知人からグロイの平気なんでしょ?って言われるんですが、別にそういうわけではないんですよね。ゾンビ映画もグロが好きで見ているわけではないしw
タウンズでやりましたね 懐かしい~
>名無しさん
タウンズって事は、音楽はCD音源でしたかね?
私が遊んだタウンズ版ウィズ5は、ばりばりCD音源で驚いたものです。