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夢幻戦士ヴァリス発売30周年企画「優子のビキニアーマーの防御力に迫まってみる」第三回

夢幻戦士ヴァリスは今年で30周年!

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前回の話。

※ 注意 ここから私が述べることは、夢幻戦士ヴァリスシリーズ全体(某作品は覗く)を通して、私が勝手に解釈してこじつけたものです。当然ながら公式の見解とは異なると思います。それでも構わない、ネタとして楽しむという方だけ、先に進んでください。

 ではまず前回、前々回にて出た内容を簡単にまとめましょう。

  1. 優子は、ヴァリスの剣のヴァリスパワーによる防御壁で守られている。
  2. 従ってビキニアーマーそのものに防御力は無い。
  3. 恐らくビキニアーマーは、ヴァリスパワーを効率よく運用する為の装置。
  4. ではなぜその装置は、ビキニアーマーの形だったのか?

 という事でした。なので今回は4つめのポイントについて考えていきましょう。

優子そして麗子という「2人の戦士」

まずこれを見てください。

 彼女は「桐島麗子」といって優子のクラメートなのですが、画像を見ると彼女も優子と同じデザインのビキニアーマー(色違い)を着用しているように見えます。

 この麗子という少女は、優子と同じく「戦士」として選ばれた人間なのですが、優子と1つそして決定的に違うのは、優子が「善のヴァリア」に選ばれた「ヴァリスの戦士」なのに対し、麗子は「悪のログレス」に選ばれた「ヴェカンティの戦士」であるという事でした。

 ではなぜ麗子がそのヴェカンティの戦士とやらになったのかというと、人間界にいたときの麗子の家庭環境は、それはもう非常に荒んでいたようで、そんな環境で毎日を送っている彼女にとっては、なんの苦労もなく家でも学校でも幸せに暮らしている優子の存在が恨めしくてしょうがなかった。そしてその強い嫉妬の気持ちから、学校で優子をいじめ(多分嫌がらせレベル)ていたようですね。

 そして、その負に大きく傾いた心をログレスに見込まれて、彼女はヴェカンティの戦士となったのです。

 話は少し逸れますが、ヴァリアが最初に優子に会った時、ヴァリアは「ヴェカンティ側では既に戦士が誕生した」と言っているので、戦士になった順番的には麗子の方が先に選ばれたのだと思います。

 ですが、麗子がログレスに選ばれた理由、そして怪物に襲われる直前に麗子が優子に対し、「あなたとはどこかでばったり会うかも…」などと意味深な台詞を言っていた事を考えると、ログレスは麗子を選ぶ前からヴァリスの戦士として優子が選ばれることを知っていた可能性が高いように私には思えます。

 なぜならば、例え麗子が心に強い嫉妬の気持ちを持っていたとしても、麗子以上に心のバランスを欠いた人間は人間界にもっと多くいるはずです。事前に優子が選ばれると知っていたから、彼女と因縁のある麗子をあえて選んだのではないでしょうか?ヴァリスの戦士に対する「当て馬」として。

 一方で、優子がヴァリアに選ばれた基準も「善と悪のバランスが取れているから」と曖昧で怪しいものでした。

 例え心の善と悪のバランスが取れているからと言って、誰でもヴァリスの剣を扱えるものなのでしょうか?優子も物語のラストで「なぜ私を選んだのかもう一度ヴァリアに問いたい」と言っているので、優子自信も心のバランスなんて選考基準を信じてはいなかったようです。

 では結局、なぜ優子は選ばれたのでしょうか?

優子が戦士選ばれた本当の理由とは?

 そのことについて結局PC版の「夢幻戦士ヴァリスII」でも答えは出ませんでしたが、それと同時開発されていたPCエンジン版「ヴァリスII」ではその答えのようなものが提示されていました。それは、

 ヴァリアと優子が親子であったという設定です。

 なるほどヴァニティの女王と親子であるならば、その国に伝わるヴァリスの剣を扱える事にもかなり納得が行きます。さらにヴァリアが幼い優子を地上に送ったのは、もう1人の娘との間に後継者争いが起きることを危惧しての事だったようです。もし片方が生まれながらにヴァリスの剣を操れる素質を持っていたら、それを悪用しようとするやつらは必ずいるでしょうから、これも納得がいきます。

 また長くヴァリアと争ってきたログレスなら、優子がヴァリアの娘であることを知っていたとしても不思議ではありません。

 もしかしたら仮に優子の心のほうが負の方に大きく傾いていたなら、ヴァリアに対する当て馬として優子をヴェカンティの戦士に選ぼうと狙っていたという可能性もあります。だからこそ彼女の周りで負のオーラを撒き散らしている麗子の存在に気付いたのかもしれません。

 いやもっと考えるならば、ログレスは優子の心を負に大きく傾けさせるために、近くにいた麗子の心のバランスをさらに失わせ、無意識のうちに優子をいじめさせるように仕向けたとも考えられます。

 汚いな、さすがログレスきたない。

 ヴァリアが優子に出逢ったときに心のバランス云々と分かりづらい説明をしたのも、あそこでダースベイダーよろしく「私がお前の母だ」って名乗っていたら、優子は余計混乱したでしょうからね。そう言わざるを得なかったのでしょう。

 因みにPC版では親子だと名言こそしませんでしたが、物語の中で表現された、優子とヴァリアがお互いを求め、お互いを想う気持ちは親子のそれであったように私には見えました。

で結局、ビキニアーマーである理由って?

 さて…大きく話が逸れましたが(逸れ過ぎ)、そういった事情で優子と麗子は「戦士」に選ばれたわけですが、この2人が揃って似たような装備を身につけている事実。これはデザインを考えるのが面倒臭かった以外の理由があるはずです。

 そしてそれは、恐らく2人が「選ばれた戦士」だからなのでしょう。

 ところでこの立派なビキニアーマーを身につけた女戦士をみてくれ。こいつをどう思う?…ではなくて、彼女はいったい何者だと思いますか?

 遠い昔、人間界、夢幻界、魔界の三界が三つ巴の長い争いをしていた頃、争いをやめようとしない愚かな人々に怒った神は、地上に一体の巨人を送り込みます。巨人は恐ろしく強く、三界の軍勢をしても勝つことが出来ませんでした。そこで三界の長たちは協力して二人の戦士を選び出し、巨人にあたらせたのです。

 この2人の戦士は強く、三界の軍勢ですら敵わなかった巨人を死闘の末にたった2人で倒してしまいました。そしてこの時、この巨人を倒した2人の戦士のうちの女性の戦士が持っていた剣が「ヴァリスの剣」、男の戦士が持っていたのが「レーザスの剣」だったのです。(※これはヴァリスIIIで語られた設定)

 ということは、もうお解りですね?

 先ほどのビキニアーマーの女戦士は、この時ヴァリスの剣で巨人と戦った人物なのです。こんな女戦士が剣一本で、三界の軍勢ですら勝てなかった怪物に勝てるわけが…なんて思うかもしれませんが、現に優子はヴァリスの剣を手に、ログレス軍、メガス軍、グラメス軍と3つの軍勢を相手に戦い、そして勝っています。それだけヴァリスの剣の力、そしてその剣を操れる者の力は強力ということなのでしょう。

 この女戦士が持っていたヴァリスの剣をヴァリアが持っていたという事は、この女戦士は夢幻界の住人である可能性が高く、もしかしたら後に夢幻界の統治者となり、ヴァリアや優子達の祖先になったのかもしれません。もしそうでなかったとしても、彼女は世界を救った勇者、英雄としてその後の夢幻界で崇められ続けたことでしょう。

 であるならば?夢幻界において世界危機に際し「選ばれた戦士」に与えられる装備というものが、この伝説の女戦士にあやかったビキニアーマーであったとしても何もおかしくは無いのです。そしてヴァリアと敵対しているとはいえ、ログレスも夢幻界の住人であることに変わりはありません。であれば彼が選んだ戦士、つまり麗子にビキニアーマーを与えたことも彼にとっては当たり前の事とも言えるでしょう。

選ばれた戦士の証「ビキニアーマー」

 そしてこちらの女性を見てください、こちらも素晴らしいビキニアーマーですよね。

 彼女はナンバリング作品としてはシリーズ最終作である「ヴァリスIV」に登場する「レナ」という女性で、魔界、夢幻界、そして人間界にまで征服してしまったガルギア軍に対抗するレジスタンスの一員でした。しかし彼女は元からこういう格好だったわけではありません。

 ゲームが始まって最初のうちは、彼女も露出も少ない胸当てのようなものを着用していたんです。

 しかし強力なガルギア軍を相手にする為には、ヴァリスの剣の守護者となり天界に行ってしまった優子からヴァリスの剣を譲り受ける事が必要だという事になり、レナはその後優子から新たなヴァリスの戦士として認められ、ヴァリスの剣を受け取ったことで先ほどのような姿になりました。

 ということはやはり彼女も「選ばれた戦士」という事になるのでしょうか?

 しかし、彼女はヴァリアの後を継いだヴァルナからも優子からも指名されてはいませんし、血縁関係も無い。自主的に戦士として戦うことを選んだただの人間です。ですが優子は指名してこそいないものの、彼女にヴァリスの戦士としての資質があることは見抜いていたようで、作品のOPにてガルギアを倒しに行くと意気込むレナを制止するチャム(ヴァリスIIIにて優子、ヴァルナと共に戦った現レジスタンスのリーダー)に、レナをこのまま行かせるように助言しています。

 さらにレナは後に優子から直々にヴァリスの戦士になるための試練を与えられ、その結果としてヴァリスの剣を与えられているので、やはりレナも世界を救うための戦士に選ばれ(認められ)たと言っていいでしょう。だから優子もレナにヴァリスの剣とともに選ばれた戦士の象徴である「ビキニアーマー」を与えたのではないでしょうか。

優子が昔ヴァリアにやられた事を、根に持っていたのでもない限り。

まとめ

ということで、全3回に渡って考えてきた優子のビキニアーマーについて、私の考えをまとめると以下のようになります。

  • 優子は、ヴァリスの剣のヴァリスパワーによる防御壁で守られている。
  • 従ってビキニアーマーそのものに防御力は無い。
  • 恐らくビキニアーマーは、ヴァリスパワーを効率よく運用する為の装置。
  • ビキニアーマーなのは、それが夢幻界で「選ばれた戦士」の象徴だから。

 いかがですか?納得していただけましたでしょうか?それとも強引過ぎるだろw と思いましたか?まあそんなの実はどっちでもいいんです。なぜなら、
私は超楽しかったから!

 今回の記事の内容は、随分前からいつか書きたいなあと思っていたもので、ちょくちょく合間を見て考えをまとめたり、ゲームのデモを見直してみたりしながら、考えを積み重ねてきました(その割りに雑?w)。そしてその時間はとても、とても楽しいものだったのです。

 今回のこの私の結論が絶対正しいとも思いませんし、他の人にも信じて欲しいとか、どんどん広めて欲しいとかも別に思っていません。ただ自分の好きなゲームとこうして長時間向き合って「これはこうなんじゃないか?」「いやそれともこうなのかもしれない…」と時間と気持ちを積み重ねていくというのは、とても楽しいことなんですよ。

 「ゲームは友達!」じゃありませんが、「ゲームと人との関係」は「人と人との関係」に似ていて、相手をより深く理解し、相手を自分の人生の中の大切なものとするには、心を開いて、良い部分も悪い部分も含めてその相手と長く向き合うことが一番大事だと私は考えています。

 だから、自分の好きなゲームと向き合って時間を過ごすことはとても楽しい時間なんです。

 自己満足かもしれませんし、一方的な気持ちなんでしょうが、そうすることでその作品と深い関係になっていく、自分の一部になっていく、そういう実感がいっぱい沸いてくるんです。今回の記事を通して、私が伝えたかったことはもしかしてそういう事なのかもしれない…なんていうのは格好つけすぎですねw

さて最後に、夢幻戦士ヴァリス発売して今年で30周年です。
恐らく私は一生この作品を忘れることはないでしょう。

そして今後もこうして時間を費やしていくのかもしれません。
それを無駄だとは全く思いませんが、

願わくば、願わくば、

いつかヴァリスの新作アクションゲームが再び発売されること。
私はずっとそれを期待しています。

≫EXIT

お疲れ様でした!

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コメント

  1. 神楽 より:

    コミックだとモブ戦士の皆さんもあの恰好でしたし
    夢幻界的にはああいうのが戦士の恰好なんでしょうね。
    何か昔、スぺオペとかコブラとかで女の人が裸みたいな恰好してるのを
    「それが宇宙ってもんだろ」で済ませてたの思い出した。

  2. もののふ より:

    新作ヴァリスは私も大いに賛成します
    アナザーストーリー的に、夢幻戦士ヴェカンティで麗子主役とか
    ストーリーを壊さないために、ヴェカンティの戦士となった麗子が、その実力を見せつけるために、ヴェカンティ軍と模擬戦を行い、ヴァリス侵攻、優子がヴェカンティに到着した報告を聞き、帰還して優子との戦いまで
    を、プレイしたいですね~
    そう言えば、2でログレス復活もあったし、限定条件で麗子復活、天上の優子と共闘なんて展開も不可能では、ないですよね?
    ヴァリスは、私も大好きなゲームなので、つい書き込んでしまい
    失礼しました

  3. ソンゴスキー より:

    >神楽さん
    そうですね、コブラなんかの世界で女性が皆セクシーな衣装を身につけているとき、そんな馬鹿なと思ってしまいますが、あちらの世界ではそれが正解なんですよね。だって「そういう世界」なんだもの。おかしいと思うのがおかしいわけです。

  4. ソンゴスキー より:

    >もののふさん
    歴代ヴァリスの戦士たちの共闘、そして麗子の復活!熱いですねー!
    カプコンのベルトアクションとか、ドラゴンズクラウンみたいな多人数協力プレイができるアクションゲームだと非常に嬉しい。
    そして隠しキャラには、若かりし頃のヴァリア(ヴァリスの戦士バージョン)が!

  5. 名無しの冒険者 より:

    面白かったです。
    正直、どうでもいいと思っていたこの設定もここまで掘り下げると、意味深いものですな

  6. ソンゴスキー より:

    >名無しの冒険者さん
    どうでもいいことに意味を与えることこそ妄想力!w

  7. 名無しの冒険者 より:

    面白い考察でした。
    ビキニアーマーは時代と環境に対して合理的な装備ともいえる筈なんですよね。
    フィクションでも大人気のバーサーカーの語源は「シャツ一枚で戦うもの」「クマの毛皮をまとうもの」という意味で、鎧を身に着けず戦場に赴く勇猛さの表れだったそうです。古代日本でも「素肌攻め」という言葉があったように、ビキニアーマーには見るものを鼓舞し、着用者本人には闘う覚悟を強いたのかものかもしれませんね。

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