射手の塔 4F/No.0052
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いらっしゃいませ!
管理人じゃ。
謎の妖精よ。
今回紹介するのは、当時の家庭用ゲームでは考えられない程の高速スクロールを実現したSTGとして有名な作品じゃ
ほうほう、高速スクロールね
さらに令和の時代に、まさかの“ROMカセット”で復刻を果たした作品としても話題になった作品なんじゃ
カセットで復刻??
どういう事だってばよ??
まあそこは追々。
ということで入るが良い、射手の塔 4F「ザナック」じゃ!
本記事を読み進める前に…
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本記事はリメイク記事です
本記事は、以前「ザナック」について書いた記事をリメイクしたものじゃ
過去記事を読みたい方は、こちらからどうぞ
「ザナック」の概要
「ザナック」は、1986年に「ポニーキャニオン」よりMSX用に発売された縦スクロールシューティングゲーム(STG)で、開発は「コンパイル」が行っていました。
本作発売の4ヶ月後には、ファミリーコンピュータ(ディスクシステム)にも移植されており、多少違いはありますが概ねMSX版と同様の内容になっています。
更にファミコン版の後には、ファミコン版をMSX2に移植した「ザナックEX」という作品も発売されていました。
本作のストーリーとしては、はるか昔に有機知性体が作り出した”システム”を人類が誤って操作してしまった事により、システムは殺戮兵器と化したというもので、本作におけるプレイヤーの目的は、新型戦闘攻撃機”AFX-5810 ZANAC”に乗り込み、暴走したシステムを破壊する事となっています。
ゲームはラウンドクリア制の残機制となっており、全ての残機を失う前に全8ラウンド(ファミコン版は12ラウンド)を突破すればゲームクリアというルールでした。
「ザナック」の魅力
高速スクロールと快適操作
本作「ザナック」の大きな魅力と言えば、まずひとつに”高速スクロール”があると思います。
当時MSXで発売されていた縦スクロールSTGについては正直あまり快適なスクロールとは言えず、しかもスピードもゆっくりなものが殆どだったのですが、そんな中にあって本作のスクロールスピードの速さと快適さは群を抜いていたと言えるでしょう。
また本作の敵の攻撃は結構激しめなので、それが高速スクロールと合わさることで非常に迫力のあるSTGとなっていました。
それに加えて自機の動きについても、この当時はもっさりした動きだったり思ったように反応してくれないなどストレスを感じるSTGも多くありましたが、本作は自機の動きや反応についてもストレスの無い快適なものになっていたと言えるでしょう。
この辺は開発した「コンパイル」の技術力の高さが感じられるところじゃな?
プレイスタイルに合わせたパワーアップ
またパワーアップについても、本作の大きな魅力だったと言えるでしょう。
本作では自機である”AFX-5810 ZANAC”を矢印キーで8方向に操作し、”SHIFT”キーでメインウェポン、”Z”キーでサブウェポンの発射を行うという操作方法でした。
メインウェポンは前方に直線的に発射される通常弾で、ゲーム中に3つ同時に登場する浮遊物”ボックス”のどれかに隠された”パワーチップ”を取得する事によって最大5段階までパワーアップしました(画面右の”LEVEL”が段階)。
一方でサブウェポンには、様々な効果を持った全部で8種類の特殊弾が用意されていました。
こちらはゲーム中特定の場所に出現する、数字の書かれた地上物を破壊すると出現するアイテムを取得する事によって、数字に対応した特殊弾が使用できるようになります(画面右の”FIRE”が特殊弾の番号)。
各サブウェポンの番号とその効果については、以下の通り。
数字 | 特殊弾の効果 |
---|---|
0 | 前後左右の任意の方向に発射できる特殊弾 |
1 | 接触した敵や敵弾を破壊しながら貫通する特殊弾 |
2 | 自機前方に留まって円形のバリアを張る特殊弾 |
3 | 自機の周りを高速で回る特殊弾 |
4 | 左右に大きく揺れながら飛ぶ特殊弾 |
5 | 発射されたあと一定距離で戻って来る特殊弾 |
6 | 接触すると周囲の敵や敵弾を消滅させる特殊弾 |
7 | 前方の任意の方向に発射できる高速特殊弾 |
本作においてはこれら特殊弾の使い方が攻略の鍵となっていたと言っても問題ないでしょう。
どの特殊弾についても一長一短はあるものの、STGにありがちな使いものにならないような特殊弾は存在せず、この特殊弾でなければ駄目というシーンもないので自分のプレイスタイルに合わせた幅広い選択が可能になっていました。
何番の特殊弾で主にプレイするかは、プレイヤーによって好みが割とバラバラで面白いところじゃのうw
あなたは主に何番でプレイしてましたか?
ALCによるランク調整
本作「ザナック」にはサブタイトルに「A.I.」という文字が入っており、本作ではこのAI(的なもの)がゲームに大きな影響を与えていました。
と言うのも、本作には「ALC(AUTO LEVEL CONTROL)」と呼ばれる”自動難易度調整”機能が搭載されており、ゲーム側がプレイヤーの様々な行動を判断して、それに応じてゲームの難易度が随時変更されていったのです。
ちなみに現在の難易度は、画面の右上に”ALC”値として表示されておるぞい
これによりプレイヤーの行動次第で敵の攻撃頻度や敵の出現パターンなどが変わる為、この手のSTGでは定番である敵の出現パターンを暗記して先回り対応するという戦術が通用しにくくなっていました。
パターン暗記よりも、アドリブが試されるSTGだったのね
ちなみにALCの値は特定の敵を見逃してしまう、特殊なアイテムを使用するなどの行動により大きく上昇しましたが、プレイヤーが弾を連射する事でも徐々にですがALC値が上昇するようにもなっていました。
つまり本作をできるだけ低い難易度で攻略するためには、無駄撃ちを控える事も重要だったのです。
逆にALC値を下げる方法としては、特定の敵を見逃さずに破壊する、ミスして自機を失う等の行動をする事でALC値を大幅に低下させることが可能になっていました。
このように、本作はある程度ではありますがALC値の制御は可能になっていたので、初心者は可能な限りALC値が増えないように立ち回り、上級者はあえてALC値をガンガン上げて高難易度に挑戦する。
そんなプレイヤーの技量によってそれぞれ楽しめる事が可能だったのも、本作の大きな魅力だったのではないでしょうか。
「ザナック」の気になったところ
ここまで説明してきたような魅力を持つ「ザナック」という作品ですが、遊んでみて若干気になったところもありました。と言うのも、本作は画面の右側に情報表示エリアがある影響で自由に動き回れるエリアが多少狭くなっていたんですね。
それに加えてALCの影響もありますが全体的に敵の攻撃が激しいため、狭い画面内での敵弾や敵の体当たりからのプレッシャーは相当あります。
特に真横から弾を連射してきたり、敵機が高速で後ろに回り込んできたりするのが怖いわね…
この辺もうちょっと行動できる範囲が広ければ、全体的な難易度は若干ですが下がったかもしれませんね。
因みに後に発売されたファミコン版ではこの情報表示エリアが無くなり、画面全体を動き回れるようになったのでプレッシャーはやや減っているように思えました。
それでも十分難しいんじゃがなw
MSX版の画面が狭い事については、MSXのスペックであのスクロールを実現する為にも、画面の動く部分は狭める必要があったのだろうと予想できるので、仕方がない部分かもしれません。
気になった点としては、こんなところでしょうか。
「ザナック」がカートリッジで復刻?
では本記事の最初でちょっと触れたことについても紹介しておきましょう。
ここまで説明してきたこの「ザナック」が、なんと令和5年の12月に”MSX用ROMカセット”で復刻されることになりました。つまりMSXの”実機”で稼働するROMカセット版のザナックが発馬されるという事です。
Maaaaaniac!!
こちらは本ブログでもお馴染みのレトロゲーム配信サイト「ProjectEGG」を運営している「D4エンタープライズ」が、韓国のVICCOM社との共同プロジェクトとして復刻を行ったもので、全世界で500本のみの限定発売が予定されています。
しかもただROMカセットとして復刻したというだけでなく、ゲーム用のパッケージも可能な限り当時のものを再現し、さらにマニュアルも当時に近いものを日本語版、韓国語版、英語版で復刻したものが付属します。そしてさらに500本限定という事で、シリアルナンバーを記載した特製メタルプレートも付属するとの事です。
その他詳しくは、公式通販サイトをご覧ください。
これはこれで凄い事ではあるのですが、ちょっとフラットな立ち位置で意見を言わせてもらえばこれパッケージ購入で値段が約2万円ほどするんですよ。ROMカセット1本で2万は、どうなんだろうと考えてしまいますよね。
確かにMSXの実機で動くROMカセットという点では非常にプレミア感はあります。ですが、ただザナックが遊びたいという事であればそれこそProjectEGGでなら無料で(2023/11/25現在)遊べてしまう訳ですから、それに2万も支払うのは…となってしまいますよね。
ただデータでない形で手元にずっと置いておけるという資産的価値は間違いなくあるので、これは”コレクションアイテム”として持っておきたいマニアックな人向けの商品ということになるのでしょうね。
こういうものはあくまで”個人の価値観”じゃからな?
損とか得とかを超えた話なのでしょうね
この記事を書いている2023年11月25日時点では、まだ予約完売の情報はでていませんので興味が湧いた方はまだ間に合うのではないでしょうか、ぜひ検討してみてください。
まとめ
では最後に「ザナック」ついてのまとめというか個人的な感想なんですが…、
なにこれ難しいぃぃぃ!!!
何度もプレイしてみたんですが、ラウンド2まで行くので精一杯でした。
ただこのザナックという作品は、言っちゃなんですがMSXのSTGの中ではかなり快適に遊べる作品です。つまり思うように動かない、動かせないというストレスの溜まる作品ではないので、純粋にSTGとしての難易度の高さなんですよね。
なので先に進めるかは本当にプレイヤーの腕次第ですから、マシンスペックの所為だと言い訳ができないw
そんな体たらくな筆者が遊んだ限りで感じたコツ的なものは、兎に角敵の攻撃が激しくなるゲームなので敵弾を消せる、または周囲の敵そのものを消せる特殊弾は大いに役に立ちました(他が役に立たないという訳ではない)。
特に筆者のような下手くそには、攻撃力を犠牲にしても防御に特化した2番や3番の特殊弾も重宝しました。
またたまに地上に現れる石像みたいな地上物(イコンというらしい)に連続で弾を当てると出現する光の弾は、それに触れると画面上全ての敵弾と敵を消滅させてくれるので有効活用したいところです。
ただしこの光の弾は出現させただけでALC値が上昇してしまうのと、使用すると通常単をパワーアップさせるチップが入っているボックスも消滅させてしまうので使い時には注意が必要でしたね。
何度も言うようですが、本作の難易度はマシンスペックによるものではなく純粋にゲームとしての難易度なので、確かに難しいですがプレイし続けることにストレスをあまり感じにくく何度でも遊べる作品でした。
筆者のような下手くそでもプレイする都度新しい発見もあって、そこからプレイの見直しをしてまた挑戦する”トライ&エラー”を楽しむことが出来ました。
また初心者だけでなく、ALCの影響で敵の攻撃がパターン化されずアドリブ力が必要だったり、プレイの仕方次第ではどんどん難易度が上がっていくので、STGの腕自慢でも十分に歯ごたえを感じられる作品では無いでしょうか?
まだ遊んだことが無い方は、是非一度この「ザナック」に挑んでみてはいかがでしょうか?
以上、MSX史上に名を残す名作STGと言っても過言ではない「ザナック」の紹介でした。
遊びたくなったら?
さて皆さん、今回の「ザナック」紹介記事はいかがだったでしょうか?「ザナック」とはどんなゲームなのか、もし何となくでも皆様に伝わったのであれば幸いです。
もしこれを機に「ザナック」を遊んでみたいと思った方は、現在「ProjectEGG」にてMSX版、ファミリーコンピュータ版、そしてMSX2用のリメイク版「ザナックEX」を無料で遊ぶことが可能となっています(2023/11/25現在)。
気になった方は、以下のリンクよりどうぞ
尚、ProjectEGGでゲームを購入するにはゲーム代金以外に、ユーザー登録(無料)と月次サービス料として550円の月額が必要になりますのでご注意ください。
≫EXIT
お疲れ様でした!
今回の記事はどうだったかの?何か感じた事があればどんなことでもコメントに残してくだされ。それと当ブログは以下のブログランキングに参加しておる。クリックして貰えるとわしの「やる気」がめちゃアップするぞい!
いつもバナークリックや拍手していただいて、誠にありがとうございます!
コメント
いま入手するならFC版が良いのか、MSX2版が良いのか……。
綺麗さを求めるならMSX2版ですが、それならアレスタでも良いかなって気もしてくるし。
コメントありがとうございます。
>いま入手するならFC版が良いのか
純粋にSTGとしての完成度ならファミコン版ザナックですかね。EXはスクロールスピードで劣るし…!
>綺麗さを求めるならMSX2版ですが
確かにその通りですね。ファミコン版はどうしても色使いが地味なのでw
>それならアレスタでも良いかな
アレスタも捨てがたい。ただアレスタは通常弾のパワーチップが飛び散るタイプなので、集めにくくて苦手ではあります。
>ALC値による難易度設定…
計画的に難易度を下げないとゲームクリアできないのか
アーケードだとダライアスが発射した弾数によって難易度が上昇した記憶があります。
グラディウスはオプションイータあたりで難易度調整されてましたね
コメントありがとうございます。
>計画的に難易度を下げないと
多少なりとも難易度を上げないようにするのであれば、余り連射しない方がいいみたいですね。せっかくSTGなんだしバリバリ撃ちまくりたいのですがw
>オプションイータあたりで難易度調整
グラⅡからでしたっけね?オプション食うやつでてくるの。あの警告音みたいなのが聞こえると、めっちゃ焦るw