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『夢幻戦士ヴァリス』ゲーム業界にビキニアーマーを定着させた作品

闘士の塔 8F/No.0064

発売年:1986年
開発元:日本テレネット
ジャンル:多方向スクロールACT
発売機種:PC-88、PC-98、X1、X680x0、FM-77、MSX

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「夢幻戦士ヴァリス」とは

「夢幻戦士ヴァリス」は1986年に「ファイナルゾーン」「アルバトロス」で有名な「日本テレネット」から発売されたアクションゲームです(開発はウルフチーム)。

今では普通ですが、当時ゲーム業界ではまだ珍しかった主人公が女性で武器を持って戦う(しかも「ビキニアーマー」で)というシチュエーションが人気となりシリーズ化もされました。

《ストーリー》優子のはじまりの物語

既に雨は上がっていた。

普通の女子高生「優子」は雨宿りをしていた店の軒先で、同級生の「麗子」と出遭う。
既に雨は上がっているのに麗子は傘を差したまま、優子に意味深な事をいくつか告げると去って行った。

麗子の事を訝しげに見送る麗子。

彼女はまだ知らない、
自分が「夢幻王ログレス」を倒す為に「幻想女王ヴァリア」に選ばれた「ヴァリスの戦士」だと言う事を。

「夢幻戦士ヴァリス」のゲームルール

本作は基本的に横スクロールタイプのアクションゲームですが、上下に何画面分かスクロールもします(ステージによってはかなり縦に登らないといけないのもある)。

移動はカーソルキーの左右に、下でしゃがみ、上でジャンプします。斜め上を押すと斜めにジャンプ、押し続けると高いジャンプも可能でした。

あとはスペースキーで攻撃という至ってシンプルな操作方法でした。

本作は体力ゲージ式で画面下にある水色のバーが優子の体力(ヴァリスパワー)を現しています。このゲージが左端まで来るとゲームオーバー…ではなく、右下にあるLEVEL(以下:LV)が1下がります。

LVが0になった状態で、体力ゲージが左端まで行くとそこでゲームオーバーになるのです。
体力は敵を倒した時にたまに出る赤い宝石を取ると回復し、ゲージが右端を超えるとLVが1上がります。

なんだ簡単そうじゃん?と思うでしょ?ところがぎっちょんちょんなんですよ。

特殊なパワーアップ方式

本作にはパワーアップアイテム(オフェンスアイテム、ディフェンスアイテムなど)が存在し、それはステージの特定の場所にあります。

普通のアクションゲームならパワーアップアイテムを取れば取るほど強くなっていきますが、このゲームではある意味取れば取るほど弱くなるのです。

どういう事かというと、パワーアップアイテムにはそれぞれ「代償値」というものが決まっていて、アイテムを取ると代償値の数だけLVが下がるんです。

ちなみに初期状態で優子はLV3で始まり、攻撃は剣を振る事はできても目の前の敵しか倒せません。
剣から弾を発射する事が出来る「バレット」というアイテムを最初に取らないとまともに戦えないのですが、そのバレットの代償値が「3」なんです。

ええ、最初から瀕死ですよw

なので始まったらノーマルの剣で敵を倒して赤い宝石を集めてLVを上げてからバレットを取るか、バレットを取ってから死なないように気をつけて宝石を集めるしかないのです。
後半には代償値30とかいうとんでもないアイテムがあったり、LVが既に0で代償が払えないのにアイテムを取ると、敵が尋常じゃないくらい現れ袋叩きにあったりしました。

ボス戦は消耗戦?

特定の場所に優子がたどり着くとそのステージのボスが登場します。ちなみに横スクロールだからと言って、右の方向に進んでいけばボスがいるとは限りません。

ボスはいままでの雑魚より圧倒的に激しい攻撃を仕掛けてきますが、しっかりレベルを上げてオフェンスアイテムとディフェンスアイテムをそろえておけば消耗戦的に勝てたりします。
そしてボスを倒せば次のステージへ向かう事が出来ます。

ちなみにボスを倒すとセーブをするか?と聞かれるのですが、ゲームで通常使うのがスペースキーなのに、ここでスペースキーを押すと「セーブキャンセル」になるっていう罠がありましたw
(セーブするにはリターンキー)

高い難易度の理由

このゲームの難易度が高かった理由は先に述べた「代償値」の事もあるのですが、それ以外にはまず宿命的にどうしようもない当時のパソコンがアクションゲームに向いてなかったと言うのはあります。

スクロールもぎこちないし、キャラクターの動きも遅い、鈍い、敵や弾がが重なると見えづらくなる。このへんは当時のパソコンユーザーなら諦めるしかない要因でした。

しかしこのゲームの難易度を上げている最も大きな理由は、後半になると背景がおどろおどろしくなり、そのせいで背景と敵キャラ、さらに敵の弾が判別不可能に近くなる事(なのに攻撃は容赦ないんだよね…)。

そして、もっとキツイのが敵の攻撃を喰らうと優子が後ろに飛ばされる(ヒットバック)事です。ステージによってはどんどん上に登っていかないといけないのですが、登ってる途中で攻撃を喰らうと後ろに飛ばされて下まで落とされてしまうんです。

しかも空中では移動できないので、一度落ちたら一番下にたどり着くまでもうどうしようもなくなります。登っちゃ落とされ、登っちゃ落とされにイライラしてゲームを投げ出してしまった人もいるのではないでしょうか?

ちなみに本作はパソコン以外にもメガドライブやPCエンジンにも移植されました。これは移植と言っても「リメイク」といったほうがいい作品でシステムもかなり変わっています。

代償値やレベルの概念が無くなり、ボタンでのジャンプや、スライディングも出来るようになりました。なによりキャラクターがスムーズに動くことによって、完成度の高いアクションゲームになっています。

もしこの作品に興味の沸いた方は、パソコン版よりもこちらの作品で遊んだほうがいいかもしれませんね。

《最後に》だってそれが僕の愛なの

まあ色々と文句のような事を書いてきましたが、個人的にこのゲーム大好きでした。
昔からアクションゲームが苦手だったので、1面すらクリアできませんでしたがw

でもこの世界観、普通の女の子が突然悪と戦う戦士に選ばれ、しかも同級生が悪の手先となって登場、主人公と命をかけた戦いを繰り広げる。今じゃありがちですけど、当時のゲームではそういうのはほとんど無かったので新鮮でした。

そして前回「ファイナルゾーン」の回でも言いましたが、日本テレネットのゲームは、ゲームの完成度に比べて、音楽の完成度が圧倒的に高く、この作品も名曲が多かったです。特にエンディング曲の「MISS BLUE に微笑みを」は当時のゲーム音楽の定番とは毛色の違う歌謡曲テイストのもので特に好きでしたね。

日本テレネットの作品はゲームとしてはあまり褒められたものでは無かったんですけど、その世界観、設定、ヴィジュアル、そして音楽はこころに響くものが多くて嫌いになれないんですよねw

どうでもいいですが、皆さんは優子派でした?それとも麗子派?

関連作品

≫EXIT

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コメント

  1. 義行 より:

    再度、投稿します、単刀直入に申し上げますが今月、ドラえもんでジャイアンを演じたたてかべ和也さんが亡くなりました、夢幻戦士ヴァリスの一部の声優さんもそうなんですがここ数年、名優や名スタッフの訃報が相次いでいます、仕方が無い事なのですが残念な限りです、21世紀になってから旧作の正統続編やリメイクが数多く製作されています、まだ名優、名スタッフがご存命の内に旧作の正統続編やリメイクを製作して世に残して欲しいですね、しかし、ヴァリスは21世紀に入ってからの新作で失敗してしまいましたので、新作を製作せず過去の遺産のままにして欲しかったですね、アニメでは聖闘士星矢が新作で失敗しています、ヴァリスは来年で生誕30周年を迎えます、正統続編やリメイクを製作するのであればファンを無視した行為をして欲しくないですね。

  2. ソンゴスキー@れとろげ より:

    >義行さん
    いやぁ、たてかべさんの悲報には正直ショックを隠せませんでした。
    子供の頃から様々な作品で耳馴染んでいただけに、本当に。
    そうですね、まだ当初のメンバーが残っているうちにリメイクして欲しい作品とかはありますが、おっしゃるように旧作ファンを完全無視するような作品にされるのは、勘弁していただきたいものです

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