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『殺意の接吻』J.B.ハロルドシリーズの第3弾で本編とは違うアナザーストーリー

賢者の塔 8F
No.0026

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もうひとつのレクイエム

基本情報

タイトル殺意の接吻 KISS OF MURDER
シリーズJ.B.ハロルドシリーズ
ジャンルコマンド選択式アドベンチャーゲーム
発売年1987年
発売/開発リバーヒルソフト
発売機種PC-88,PC-98,MSX2
前作マンハッタン・レクイエム
次作DCコネクション
※使用している画像は指定が無い限りPC88版のものです

作品概要

 「殺意の接吻」は1987年にリバーヒルソフトから発売された推理アドベンチャーゲームである。

 本作は「J.B.ハロルドシリーズ」の1作品だが、他の3作品のようなナンバリングタイトルではなく、前作「マンハッタン・レクイエム」のアナザーストーリーという位置付けになっている。

ストーリー

 マンハッタンの宝石店にて店員が殺され、「青い嘆き」という宝石が奪われるという事件が起こった。

 「青い嘆き」には多額な保険金がかけられていた為、保険会社はジャド・グレゴリーの事務所に事件の真相を調査するように依頼した。

 依頼を受けたジャドは、報告書の被害者の女性の名前を観て、リバティタウンに住む刑事「J.B.ハロルド」に連絡をした。

 被害者の名前は「サラ・シールズ」、かつてJ.B.が解決した事件(殺人倶楽部)において事件の証言をしてくれた女性だったのだ。

 数日後、J.B.はマンハッタンのジャドの事務所に向かっていた。

絵やシステムは前作から流用

 本作はゲームシステムやグラフィックを「マンハッタン・レクイエム」から流用しており、背景や登場人物達のグラフィックは前作と全く同じなのだが、一部を除いて名前も職業も人間関係も全く違っている。

 本作は言ってみれば、同じ劇団で内容の違う演劇を行っているようなものである。

 これは同じグラフィックやシステムを前作から流用することで開発費を浮かし、その分ゲームソフトの値段を下げるという目的で行われたもので、決して手抜きをする目的で行った事ではない。

 そういう理由もあり、「マンハッタン・レクイエム」を持っていないとゲームをプレイする事は出来ない。

頭がこんがらがる設定

 本作の冒頭、「マンハッタン・レクイエム」にて事件の重要人物だった女性が、名前も働く場所も変わって再びJ.B.の前に現れる。

 前作マンハッタン・レクイエムで彼女含め一生懸命登場人物の顔と名前を覚えたのに、その記憶が無くならないうちに本作をプレイしてしまうと、記憶がこんがらがって大変な事になってしまう。

 そのせいで、ハーレムの麻薬王が事件の被害者の父親として普通に登場してきても、疑う気持ちしか沸いてこないというものだ。もし本作をプレイするなら、前作からは少し時間を置く方がいいだろう。

コマンド総当たり防止策

 本作のゲームシステムは「殺人倶楽部」「マンハッタン・レクイエム」と同じく、数字とアルファベットでコマンドを選択していくタイプなのだが、前の2作は正直コマンドを総当たりしていくと内容を理解していなくてもゲームのクリアが可能だった。

 しかし本作においては「推理する」というコマンドで、捜査中の事件で怪しいと思う人物を選択していないとストーリーが進めら事ができない部分があり、その人物も事件をちゃんと理解していないと解らないようになっている。

 またそこを含めての「引っかけ」も存在しており、単純に総当たりでゲームをクリアする事は不可能になっていた。

…と私。

 ちなみにこの記事を書いている時点では、私はこの作品をちょっとしかプレイしていません。なので細かい部分については、まだ未体験なところが多い状態です。

 しかし「殺人倶楽部」「マンハッタン・レクイエム」「D.C.コネクション」となんとかクリアしてきたので、本作もクリアできると信じて頑張ってみようと思っている。

≫EXIT

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